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新生!毎日、泣いて笑って喜んで哀しんでる、かなりラテンの血の濃い、そんな宮武嶺のエブリワンブログです!

放射能を防ぐ生活方法 子どもたちを守る放射線防護学  子ども未来法律事務所通信9

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先日、昔の元彼女から電話がかかってきまして。弁護士事務所がネットで検索できるようになるとこういうことも起こるのですねえ。。。


ところが、彼女は東京在住で、3人も乳幼児を抱えているのに、全然、放射線のことを知らないんです!


電話で話ながら、うちのブログをネットで見てもらって、内部被曝に恐怖してもらいました(笑)。




しかし、毎日毎日やってくる日常生活で、子育てだけでもたいへんなのに、放射性物質のことまで気を配れと言っても限界があるのだなと言うこともよくわかりました。


他方、放射線から影響を受けやすい度合いを放射線感受性というのですが、これは年が若ければ若いほど高いのです。


胎児、乳幼児、小中学生・・・・のお子さんを持つ親御さんは、それでなくても難しい子育てにおいて、今「どうやって放射線を防ぐか」という難題に直面しているわけです。


ですから、すごくずぼらなモトカノを念頭に(笑)、素人の私がこの間考え抜いた、こども達のための放射線防護学を披露したいと思います。



 


 


1 総論 内部被曝を避ける


文部科学省など、ほとんどの放射線防護のマニュアルは外部被曝(身体の外側に放射性物質があって被曝する場合)を想定しています。そこで、外に余り出ないとか、外出から帰ったらほこりを払う、などという対策が多く書かれています。


しかし、内部被曝の恐怖シリーズで連載してきたように、真に恐ろしいのは内部被曝です。


なぜなら第1に、放射線の威力は距離の二乗に反比例するのです。たとえば、内臓から1センチの距離の放射性物質は、身体の外の1メートル(=100センチ)離れた放射性物質の100×100=1万倍!の威力があります。もし、カルシウムと似た構造で骨に吸着しやすいセシウムが骨につくと、ゼロ距離ですから、大変なことになるわけです。


第2にペトカウ効果という、細胞のほとんどが水で出来ているからこそ起こる恐ろしい現象があって、体内では、むしろ低線量放射線が脅威である!などということもあります。


ですから、放射線防護の基本は、「身体の中に放射性物質を入れない」ことにつきるといっていいでしょう。





2 空気について


(1)外出時


私が東日本に住んでいたら、外出するときには一番高いマスクを必ず装着します。肺に放射性物質を入れると血液によって全身に回ります。放射性ヨウ素は甲状腺に、セシウムは骨に溜まりやすいのですが、ストロンチウムは全身どこにも行くのです。


(2)外出から帰ったら


服はすぐに洗濯機に入れ、暑いですし、自分はシャワーを浴びます。下の記事にあるように、服や身体の放射性物質は水洗いでずいぶん落ちるそうです。家の中に放射性物質をできるだけ持ち込まないことが大切です。


話はそれますが、福島から来た方や福島ナンバーの車を差別する向きが一部にあるらしいですが、東日本どこも似たり寄ったりですし、お互いに悪いものはお風呂や洗車で落ちているのですから、いわれのない、中世の魔女狩りのような馬鹿げた行動はやめましょうね。


(3)家の周りで


下水道の汚泥で高濃度のセシウムが見つかっています。つまり、水が放射性物質を流してきて、澱んで、たまったわけです。


家の周りの土を入れ替えるなんて、ちょっと無理でしょう?できたらそれはやったほうがいいですが。それより水で流した方が私のようなずぼらな人間には現実的。


少なくとも、家の周りでも、ドブや雨どいなどには放射性物質が溜まっていて、ホットスポットになっている可能性があります。ホースで水を流して掃除しましょう。



 


3 水について


(1)ミネラルウォーター


どの地域でも、ほぼ、水道水は基準値以下の放射性物質しか見つかっていませんから、あまり神経質になるのもどうかと思うので、洗い物には水道水でいいと思います。


しかし、特に子ども達が口に入れる飲み水については気をつけたいです。


もし、計測できるなら井戸水は定期的に放射線を計ってもらった方がいいですね。地下水ですから、東日本では何が起こるかわかりません。


飲み水は、こんな時代ですからペットボトルにしましょうよ。たとえば、赤ちゃんにあげるお乳を溶かすのは、これは六甲の美味しい水など西日本や外国のミネラルウォーターにしましょう。もちろん、お母さんも。


小中学生は部活なんかでがばがば水を飲みます。熱中症対策のためにも、吸収の良いスポーツドリンクを大きなペットボトルで持たせたらどうでしょうか。


お茶もなあ・・・・・本当はミネラルウォーターを使って欲しいんです。だって、放射性物質はばい菌じゃないんですから、沸騰させても減りませんからね。でも、モトカノはかなり抵抗してました。


いちいち買いに行くのは重いですから、通販で箱で買いましょうよ、ペットボトル。そしたら、産地も選べるし。


(2)浄水器


ペットボトルがどうしてもイヤなら、高性能の浄水器を買ってください。


ただし、冒頭の図にあるような普通の浄水器ではほんとうはだめなんです。


放射性物質を防げると宣伝している浄水器はほとんど詐欺です。逆浸透膜システムのものしか役に立ちません。


以下は、35年前に灘中の文化祭で、一緒に反原発展示をやった畏友が、東大理学部卒業後。約20年前から販売している浄水器です。これくらいしか自信を持ってお勧めできるものがないのが現状ですので、検討してみてください。






 


 


(3)洗い水、風呂、その他


まさか、風呂までミネラルウォーターにできないでしょう、藤原紀香じゃないんだから。


野菜洗いや食器洗いまで水道水が使わないなんてこと庶民が出来るわけがありません。


身体に入れるものだけ気をつけて、あとは、かつては心置きなく飲めた、日本の水道水を使いましょう(できればもちろん浄水して)。


あ、私なら氷はミネラルウォーターで作ります。


 


 


4 米


うちでは、東日本産の2010年度収穫の古米を食べるのは今年までです。今、せっせと、ヒトメボレやあきたこまちを食べています。今年の新米からは、近江米や淡路米にシフトします。十分美味しいんですから。


だって、外に出ていた稲ワラを食べた牛でさえ、セシウムで内部被曝していたんですよ。お米なんて外に出っぱなしですからね。毎日毎日一時間に10億ベクレルもの放射性物質が放出されて、降り積もっているのに、今年東日本で取れたお米なんて、私はまだ良くても小学校2年生の子どもに食べさせられません。


東北の農家の方々すみません。これも、東電と経産省と自民党が悪いんです。恨むなら彼らを・・・・・




 


5 肉


それで、肉なわけですが、やはり東北の牛や豚は買いたくないです。野菜は放射性物質が外側に付着しているだけの問題ですが、肉はエサに入っている放射性物質が家畜の体内で生物濃縮されますから、気を使わないといけないのです。


まさか、アメリカ産の方が安全だと言うことになるとは思いませんでしたが、すべて肉はアメリカやオーストラリアの肉を食べています。


また、産地がわからないので極力が外食は控えています。お金も安くあがって、健康的で、一挙両得です。また、ミンチになるとどこのものかわかりませんから、ハンバーガーは食べません。





6 魚


魚こそ、プランクトン→小魚→大型魚と生物濃縮が進むので、気をつけないといけません。


マグロや鯨は多くが遠洋漁業ですから、放射性物質の問題はそれほどないにしても、海の生態系の頂点に君臨していますので、水銀やカドミウムの濃縮は凄いんですよ。それに、もう、海流に乗って世界中の海に放射性物質が拡散していますからねえ。。。。


もちろん、莫大な海水で問題ないくらいに希釈=薄められているのですが、また生物の体内で濃縮する。。。。。なんか、グリーン・ピースに負けるようで悔しいですが、動物愛護ではなく、ご自身の健康のために、マグロやクジラはそろそろ控えたらどうでしょうか。お寿司屋さんくらいにして。


また、魚の産地って本当にはっきりしないのですが、福島から黒潮に乗って放射性物質が北上することを考えると、素晴らしい漁港が一杯ある宮城や岩手などで獲れたとわかっているお魚は、私は食べる気がしません。




 


7 野菜


野菜の場合は、できれば、外に出ていないハウス野菜の方が安全ですから、トマトとかレタスとかせっせと食べましょう。


野菜全般にいえることは下の記事にもあるように、表面に放射性物質はついているわけです。


ですから、丁寧に洗い落とすことが大切です。


ジャガイモやにんじんなど、皮はむいて使いましょう。


それと同時に、もったいないですが、キャベツなんか、洗う前に外側一枚捨てましょう。背に腹はかえられないからです。





8 最後に


ズボラな我々のために書いたにもかかわらず、こんなにも多くのことを気にしながら生きなくてはいけなくなりました。


内部被曝の恐怖29 放射性セシウム下水汚泥9都県1万トン 1キロ8000ベクレル以下は埋め立てに使用に書いたのですが、否が応でも放射性物質と共存させられる。それがアフターフクシマの世界です。


もう福島原発事故が無かったことには出来ないのです。原発というものを考え直し、事故の原因を究明し、加害者を追及するのは今後同じことが起こらないためにも非常に大切なことですが、すでに起こってしまったことは、受け入れて最善の対処をするしかないのです。




最後に、浄水器のところで紹介した旧友がフェイスブックに書いた文章を引用します。彼は私と違ってあれから30年以上この問題に取り組んできました。




「いくつかのポイントを上げ​ます。


1)被曝しそうなエリアの子供たち、生殖年齢以下​の若者、妊婦さんをまずは被曝しない?所に避難させるこ​と。これは今からでもです。


2)汚染の度合いを個別に(​県単位とかでなく)測定し、被曝を避けるべき人に優先的​に供給すること。


3)拡散した放射性物質を除染すること​。これは、物理的に除染することと同時に、微生物を用い​た元素転換を含む技術を(プロセスの科学的証明はさておき、消えてい​ることを現代科学で測定出来れば)活用して行うべきです​。


4)被曝した人たちが発症しないための方法を積極的に​取り入れること。(もちろん、出来る限りの検証は行うこ​と。オーリングテストによる検証も導入。)微生物の発酵​代謝物による被曝の影響の低減、ペクチン摂取などによる​体外排出、体温上昇などをベースにした免疫力活性化によ​るガンの発症の抑えこみ。


5)食べ物の放射性物質低減に​ついては、飲料水は、レベルの確保された逆浸透膜(RO​)による浄化。植物、肉類、卵類は、複合発酵微生物代謝​物の散布、飲料水への配合による、最終生産物への放射性​物質の低減・消滅。


このあたりが今の我々のやるべき課題​であると認識し、それぞれ、私なりには、具体的方法の提​示が出来る段階になっています。始末が悪いのは、これら​を放置し、さらに安全デマ情報を意図的に垂れ流している​社会システムとその構成員の対処です。これは私の手には​負えないので、エンマ大王にお任せしたいと考察していま​す。」


 


 


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放射能と暮らす(1)子どもの被曝 不安募る

 

 「親としてきちんと子どもを守っていると、自信を持って言えない今の状況は良くないと思う」


 福島市の主婦横山忍さん(38)は、4人の子どもへの放射線の影響を心配する日々が続いている。東京電力福島第一原発の事故の後、夫を残し愛知県の親戚宅に一時避難したが、「やはり家族一緒に暮らしたい」と4月半ば、福島に戻った。


 長男(11)、次男(10)、長女(6)が通う小学校は、国が定めた基準(大気中の放射線量が毎時3・8マイクロ・シーベルト以上)に該当したため、屋外活動が制限され、休み時間は室内で過ごした。


 その後、校庭の表土を入れ替える「除染」で放射線量は下がり、保護者が許可すれば外で遊べるようになったものの、子どもと話し合い、外遊びはしていない。学校以外の場所の除染は進んでいないからだ。


 7月初め、保護者有志で3日間かけて通学路の100か所以上の放射線量を計測した。草むら(地上1センチで毎時7・2マイクロ・シーベルト)、側 溝(同5・2マイクロ・シーベルト)、マンホールの上(同6・2マイクロ・シーベルト)など、放射性物質がたまりやすい場所は軒並み高く、100マイク ロ・シーベルトを超える場所もあった。


 ある日、長男と次男が友達の家に行く途中、側溝にゲームソフトを落とし、のぞき込んで手を伸ばす姿にヒヤヒヤした。「放射線量の高い場所には近づかないよう言い聞かせても、子どもはどんな行動をとるかわからない。とても外で遊ばせられません」


 放課後はサッカークラブで活動していた2人も、自宅でテレビゲームなどをして過ごす。


 食事にも気をつけている。西日本の野菜を取り寄せ、給食は産地表示がなかったので、お弁当を持たせた。


 国が定めた3・8マイクロ・シーベルトの基準は、国際放射線防護委員会の考えに基づき、子どもの受ける被曝(ひばく)を年間20ミリ・シーベルトに抑えるよう計算されている。だが基準は甘すぎるとの声もあり、健康影響の程度は不明だ。除染対策も進まない。福島市など放射線量が高い地域で子どもを育てる親の悩みは深刻だ。


 横山さんは今月2日から3泊4日、次女(1)を含め4人の子どもを連れ、山梨県に保養に行った。食材を選ぶ苦労もなく、思い切り外遊びもできた。


 「家も建てたばかりで、迷いはある」が、子どものことを考えると、そうも言っていられない。自治体の住宅補助制度を使って“疎開”できないか、真剣に考えている。


(2011年8月8日 読売新聞)


 



 


 


放射能と暮らす(2)洗濯のり使い自宅除染

 9歳、1歳の2人の子どもを持つ福島市の主婦A子さん(36)は、自宅や周辺の放射性物質を取り除く「除染」に取り組んでいる。


 放射線に不安を抱く親が立ち上げた「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の会合に参加し、京都精華大教授(環境学)の山田国広さんらが作った「放射能除染・回復プロジェクト」の活動を知った。


 5月中旬、自宅の中や庭の放射線量を山田さんらに調べてもらった。雨水が流れ込む雨どいの下は毎時60マイクロ・シーベルトあった。国が定めた校庭の活動基準(毎時3・8マイクロ・シーベルト)より、はるかに高い。


 雨どいの下の土からは避難区域に匹敵する高い濃度の放射性物質が検出された。


 「子どもたちの健康への影響が心配」と翌月、山田さんの指導で、雨どいの下など放射線量の高かった場所の除染を行った。


 ホースで水を勢いよく当てて洗い流す高圧洗浄は、効果に限度があるうえ、洗い流した水が別の場所に流れる問題がある。そこで山田さんが除染に使う のは、PVA(ポリビニルアルコール)の成分表示のある洗濯のりや、でんぷんのりだ。液体や粉タイプがあり、100円ショップやホームセンターで入手でき る。


 住宅の壁など表面が固い場所は、はけで塗り、土壌には液体をひしゃくでまく。園芸用シートやガーゼのふきんをかぶせて数時間おき、壁の表面にできた膜をはぎとり、固まった土を取り除く。砂利を敷くと、さらに放射線を遮る効果がある。


 A子さん宅の雨どいの下の放射線量は、この作業の結果、毎時1マイクロ・シーベルト以下に減った。


 その後も休日を利用して、夫(39)や母(56)が30坪ほどの庭の芝生をはがしたり、砂利を敷いたりと少しずつ除染を進めている。


 取り除いた土や芝生の処分先が決まっていない問題もある。「最終的には東京電力や国が引き取るべきだ」と思っているが、現在は麻袋に入れ、庭に穴を掘って埋める。もう50袋になった。


 家の壁や屋根も除染したいが、足場を組むだけで20万円かかる。「土やほこりによる被曝(ひばく)も心配。国が責任をもってやってほしい」と憤る。


 山田さんは「市民自らが身の回りのどこに放射線量が高い場所があるかを知り、除染を行うことは、放射能から身を守るために重要」と話す。「放射能除染マニュアル」を作成し、ホームページで公開している。



 











放射能除染マニュアル
 NPO法人「木野環境」のホームページ(http://www.kino-eco.or.jp/)に掲載

(2011年8月9日 読売新聞)






シリーズ  放射能と暮らす(3)除染の実験結果を公表



 「家庭用浄水器で放射性物質を除去できるか」「野菜は洗うと良いか」――。


 日本放射線安全管理学会の「放射性ヨウ素・セシウム安全対策アドホック委員会」は、日常生活の疑問に答えようと、実験結果を公表している。委員長の名古屋大名誉教授、西沢邦秀さんによると、今回放射能汚染された実物を可能な限り入手し、実験を行っている。それによると――。


 〈1〉浄水器は有効か?


 雨水や地下水に、市販のポット型浄水器(濾過(ろか)材は活性炭やイオン交換樹脂など)5種類を試したところ、放射性ヨウ素は70〜98%、放射性セシウムは78〜93%除去できた。


 ただし、浄水場の段階でも活性炭などを使い放射性物質の除去を行っており、家庭の蛇口から出る水道水に対し、さらに除去する効果があるかは不明という。


 〈2〉野菜は洗うと良い?


 ホウレンソウを、水に10分間浸した後、流水で葉を広げて指でこすりながら5分間洗浄するなどした。放射性ヨウ素は12〜50%、放射性セシウムは32〜70%除去できた。ゆでる、酢や食用洗剤、アルコールなどによる洗浄も行ったが、水で洗ったのと差はなかった。


 放射性物質は、葉の表面の傷や枯れた部分に多く付着していた。


 〈3〉服の汚染は洗濯すると落ちる?


 福島第一原発周辺で働く作業員の服を入手し、家庭用洗濯機で市販の洗剤を使い通常モードで洗濯した。1回の洗濯で、厚手の靴下は放射性セシウムを 70%、薄手の靴下は78%、ズボンは、特に汚染がひどかった裾部分が86%除去できた。一緒に洗濯したほかの衣服や洗濯槽から放射性セシウムは検出され なかった。


 〈4〉土は表面を入れ替えると良い?


 福島県内で採取した土の上に、砂と石を混ぜて重みをつけた土をかぶせた。地表から1センチの大気中の放射線量は、土を2センチの厚さかけたところ68%減った。厚さが10センチだと93%、20センチだと97%減少した。かぶせる土が重いほど放射線を遮る効果がある。


 土を掘り起こすと放射性物質が拡散するので、汚染された土は、土のう用の袋などに詰めて処理するのが望ましい。


 詳しい結果は、ホームページ(http://wwwsoc.nii.ac.jp/jrsm/)で公表。住宅の除染マニュアルも掲載している。茶葉から放射性物質がどれだけ溶けだすかなどの実験についても、随時追加する予定だ。


(2011年8月10日 読売新聞)



 


 



放射能と暮らす(4)食物からの内部被曝も

 

サンプルとして採取された牛肉の検査作業(福岡県で)=足立浩史撮影文


 川崎市の主婦B子さん(37)は、福島第一原発の事故以来、小学3年生を頭に3人の子どもの食事に苦心してきた。野菜と飲料水、牛乳は、西日本から月1回、宅配便で取り寄せる。野菜はよく洗い、生では食べさせない。


 肉は塩と酢を入れた水に数時間漬けてから調理する。チェルノブイリ後の実験で放射性物質を除去できるとのデータを見つけたためで、「どの程度効果があるかはわからないが、塩味がつくし、油が水に溶けてフライパンが汚れないこともあり、続けている」と話す。


 放射能の体への影響は、外から浴びる外部被曝ひばくのほかに、食物や呼吸で体に取り込んだ放射性物質による内部被曝がある。国は、飲料水、肉・野菜・卵などについて放射性ヨウ素と放射性セシウムそれぞれの、暫定規制値を定めている。


 放射性ヨウ素は半減期(放射線が半分になる時間)が8日間と短いため、現在主に問題になるのは放射性セシウムだ。


 放射性セシウムの規制値(1キロあたり500ベクレル)の値の牛肉200グラムを食べた場合、体内に取り込まれる量は100ベクレル。すべて放射性セシウム137と仮定した場合、国際放射線防護委員会の示す計算式で被曝量に換算すると大人で1・3マイクロ・シーベルトになる。セシウム137の半減期は30年で、尿などから徐々に排出されることも含めて、50年間での被曝量を計算したものだ。子どもは、大人より被曝量は増える。


 国際放射線防護委員会の計算式は内部被曝の影響を軽視している、との批判もあり、より厳しい計算式を示すグループもある。


 体内の放射性物質を効率的に排出できる食材はあるのか。岐阜環境医学研究所所長の松井英介さんによると、科学的に確かな効果が確認された排出法はない。松井さんは、「まずは、なるべく取り込まないこと。バランス良い食事や睡眠、運動を心がけて、健康で抵抗力のある体を作ることが大切。そのうえで、ほかの放射性物質も含めたきめ細かな検査や基準の見直しを国に求めたい」と話す。


 B子さんは、今は、こう思い始めている。


 「どれだけ汚染されているかわからない以上、同じものばかり食べるのではなく、様々な産地の食材を使うことが危険を減らすことにつながるのではないか」。足りない食材をスーパーで買う際は、なるべく産地が偏らないようにしている。



 東京都品川区のシステムエンジニア(34)は、食品中の放射性物質の濃度と摂取量を入れると年齢別に被曝量がわかるシステムを作成、ホームページ(http://www.mikage.to/radiation/)で公開している。


(2011年8月11日 読売新聞)


 


放射能と暮らす(5)母親「自分で確かめる」

 


 千葉県柏市に住む主婦C子さん(35)は福島第一原発の事故後、通信販売で購入した携帯型の放射線測定器で、周囲の放射線量をこまめに調べている。


 8歳から1歳まで4人の子どもを育てる。国の調査で、千葉市の母親の母乳から放射性ヨウ素が検出されたのを知り、放射線の影響を身近に意識するようになった。野菜や牛乳などは九州地方から取り寄せ、調理用や飲み水は全て市販のミネラルウオーターを使う。


 効果の程度はわからないが、「がんの危険性など、将来子どもが直面する問題は誰にも分からない。自分のできる限りのことはやりたい」との思いからだ。


 同市など千葉県北西部、茨城県取手市、栃木県北部の那須塩原市など、原発から離れた関東地方の一部地域で放射線量が周囲よりも高い「ホットスポット」が見つかっている。原発の水素爆発が起きた後の風向きや降雨、地形などの影響で、放射性物質がまとまって降り注いだとみられる。


 文部科学省や自治体などの測定によると、同じ関東地方でも、さいたま市や宇都宮市、千葉県市原市などは、毎時0・05マイクロ・シーベルト前後。これに対し、ホットスポットがある地域は、7月25日〜28日測定分で、柏市で最も高かった地点で0・38マイクロ・シーベルト、松戸市0・42マイクロ・シーベルト、鎌ヶ谷市0・32マイクロ・シーベルトだった。


 ちなみに福島県内では、福島市や郡山市で1マイクロ・シーベルト前後、南相馬市が0・4マイクロ・シーベルトほどの値だ。


 C子さんが放射線量の測定を始めたのは、インターネットなどで、「柏市の放射線量が、他の地域より桁違いに高い」などの情報をよく目にするようになったためだ。「最初は信じられませんでした。周囲に騒ぎすぎと思われるのも嫌で、自分でしっかり確かめる必要があると思いました」と話す。


 5月下旬、C子さんは購入した放射線測定器を使い、自宅近くや子どもの通う幼稚園周辺などで放射線量の計測を始めた。自宅マンション1階は0・12〜0・23マイクロ・シーベルト。幼稚園の運動会が行われる公園では、地表から高さ5センチの位置で0・67マイクロ・シーベルトの地点もあった。


 市は7月下旬から、幼稚園や学校の教職員が放射線量を測定し、線量が高い地点の土砂の除去などを行うホットスポット対策にようやく取り組み始めた。


 C子さんは、「放射線量が高いままでは、子どもを外で思い切り遊ばせることもできない。徹底した放射線量の測定と除染で、納得いくような安全の証明をしてほしい」と訴える。


(2011年8月12日 読売新聞)



 


 


 


 

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