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最高検察庁が検察職員の使命倫理規程10カ条「検察の理念」を初めて制定 かなり恥ずかしい

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無罪が確定した足利事件での強引な捜査や村木厚子さんの郵政不正事件での担当検事による証拠ねつ造などを受けた検察の改革策の一環として、最高検察庁は「無実の者を罰することがないよう真相解明に取り組む」といった検察の精神や基本姿勢を示した10か条の倫理規程を作りました。


最高検は、9月30日、この規程を示した文書に笠間検事総長の「検察の使命と役割について自覚を深め、規程の精神を体現するよう努力することを期待する」というメッセージを添えて、すべての職員にメールしました。


足利事件「謝ってください」「非常に深刻に受け止めている」





最高検の10か条では、まず職務への心構えについて


「国民全体の奉仕者として法令を遵守し、公正誠実に職務を行う」


「常に有罪そのものを目的とし、より重い処分を成果とみなす姿勢になってはならない」


「時には自己の名誉や評価が傷つくことを恐れないことも必要」


「独善に陥ることなく、内省しつつ行動する」


としました。


独善的なことをいっぱいしましたからね。


 


取り調べ全面可視化は絶対必要!小沢裁判で調書一部不採用 佐賀国賠で検事の接見交通権侵害で弁護士勝訴 







そのうえで捜査・公判にあたっては


「無実の者を罰したり、真犯人を逃したりしないよう知力を尽くして真相解明に取り組む」


「容疑者や被告の主張に耳を傾け十分な証拠の収集や把握に努め、冷静にその評価を行う」


「起訴するのに有利か不利かにとらわれずに証拠を集め、冷静に分析する」


「取り調べでは(容疑者が自らの意思で供述しているという)任意性を確保する」


「自己の名誉や評価を目的としない」


「広く社会に目を向け、優れた知見を探求する」


「過去の成果や蓄積のみに依拠して満足せず、不断の工夫を重ねる姿勢が必要」


などとしています。


 


上司 被告人本人 部下 業者全員否定 郵便不正事件





(証拠をねつ造されて起訴され、無罪となった、郵政不正事件の村木元被告人)






恥ずかしいなあ。検察ってこんなお子ちゃま組織だったかなあ。


特に「無実の者を罰したりしないよう」というのが同じ法曹として、身もだえするほど恥ずかしい。そんなこと今更、上から言われないといけないのか。


言う方も言われている方も恥ずかしい。


あと「法令を遵守」というところもたまらないです。当たり前やん。法律を破った人を裁判にかける仕事やのに。






いや、弁護士も欲に目が眩んで、不祥事を起こしっぱなしですからね(恥)。他人のことを笑っている場合じゃないです。我々も弁護士倫理というのが昔から制定していて、弁護士会でも倫理研修が必須になっているのですがなかなか。。。。


ロースクールでは「法曹倫理」が必修の授業になっているのですよ(不祥事を起こしているのはロースクール前の弁護士ばかり)。


ただロースクールで法曹倫理を担当するのは実務家と言っても弁護士ばかりで、まさか、検察官になるかもしれない生徒に


「無実の人は罰してはならないよ」だとか


「法律は守って取り調べしようね」


とは教えていないですね(爆)。





司法修習生の時には卒業間際の最後の最後まで検察志望だった、大の検察ファンの私にとっては、検察庁というのはもっと大人の組織に見えていたんですよね。


刑事手続における主役は裁判所でも弁護人でもなく、絶対に検察なんですから。起訴すれば99・9%有罪である以上、その前に起訴するかしないか決めることのできる権限(起訴便宜主義)こそ国民にとって重大で、この権限は「大人」でないとうまく行使できないはずなんです。


だって


「この被疑者が万引きをやったことに間違いないが、その反省態度を見れば、ここで起訴して前科をつけるより、起訴猶予にして早期に社会復帰をさせた方が良いし、この被疑者はその方が更生できる人間だ」


と判断して釈放した。ところが検察庁からの帰りにまた万引きしてしまった(実際にあった事件です。しかも夫婦で万引き 笑)などということがあれば、検察庁は被害者からも社会からも指弾されるわけです。






これほど、法律以前の、人を見る目、決断力・胆力を総合した人間力が試される場面はないでしょう?


それは、被疑者と肝胆相照らして、人間として腹を割って話して、事件も割る=落とす=自白させる、という場面に匹敵するくらい、大人でないとできない仕事なはずなんです。


多くの検察官個人個人は、最高検からお説教をされなくても、そういう能力があるはずです。特に特捜部以外の普通の部署で普通に頑張っている検事達は。検察庁は組織としておかしくなっているけれど、彼ら検察官は必ず立ち上がる。


と甘いかも知れないけれど、私は信じています。





(検察官のバッジ 秋霜烈日)






この規程作りには、ことし4月以降、全国の検事や事務官ら8000人余りが議論に加わってきたそうで、やはり「基本的過ぎる」といった意見も出たということですが、最高検は「あえて基本に忠実にすべきだ」と判断したということです。

検察改革を議論する法務省の検討会議で委員を務めたジャーナリストの江川紹子さんは


「最低限守らなければならない規程ができたことには意味があると思うが、毒にも薬にもならない内容だ」


と酷評しています。





さらに問題なのは、最高検がこれで、一連の検察改革の方策はほぼ出そろった、としていることです。


最近では、東京OL殺人事件で検察の証拠隠蔽が発覚したのに、これらについては全く反省していません。


 


東電OL殺人事件 検察が証拠隠滅 別人の唾液・皮膚片を証拠開示せず DNA鑑定へ 




毎月のように、違法な取調によって採取された自白調書の証拠能力が否定される事件が相次いでいるのに、最高検は唯一の解決策である取調の全面可視化については抵抗しておいて、最後に倫理規定を職員にメールして終わりだなんて、ふざけているとしか思えません。


検察庁の組織としての再生は検察庁の自浄能力に期待していてはダメで、このままでにすることなく、さらに突っ込んだ第二段の、外側からの改革が、必要なのだと思います。


 



 


 


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最高検察庁などが入る中央合同庁舎6号館A棟=東京都千代田区で、本社ヘリから石井諭撮影
最高検察庁などが入る中央合同庁舎6号館A棟=東京都千代田区で、本社ヘリから石井諭撮影


 証拠改ざん・隠蔽(いんぺい)事件などの不祥事を受け、最高検は30日、検察職員が従うべき基本規程「検察の理念」を作成したと発表した。検察官 らの行動基準を記した規程は、これまで国家公務員としての服務規律以外になかった。検事としての使命や役割などを組織内外に示すのが狙い。


 規程は基本姿勢をまとめた前文と実務上の指針を示した10項目。「無実の者を罰しない」「証拠・情報を適正に管理」など、一連の不祥事を意識した表現が並ぶ。


 「検察の在り方検討会議」の提言を受け、江田五月前法相が今年4月、半年以内をめどにこうした規程を制定するよう求めていた。同会議の委員を務め た作家の吉永みち子さんは「検察の本来あるべき姿の再確認。なぜ今、それを掲げなければならなくなったのか。厳しく自己検証し、理念を実現できる組織に生 まれ変われるかが今後の課題」と話した。【鈴木一生、島田信幸】


▽無実の者を罰し、あるいは、真犯人を逃して処罰を免れさせることにならないよう、知力を尽くして事案の真相解明に取り組む。


▽被疑者・被告人等の主張に耳を傾け、積極・消極を問わず十分な証拠の収集・把握に努め、冷静かつ多角的にその評価を行う。


▽取り調べにおいては、供述の任意性の確保その他必要な配慮をして、真実の供述が得られるよう努める。




毎日新聞 2011年9月30日 22時03分(最終更新 9月30日 22時20分)




 

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