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新生!毎日、泣いて笑って喜んで哀しんでる、かなりラテンの血の濃い、そんな宮武嶺のエブリワンブログです!

「・・・・ちゃん、今のあなたは最低な子じゃないよ」 子ども未来法律事務所通信26

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「依頼人」


 11歳の少年マーク・スウェイ(ブラッド・レンフロ)は、ある午後、8歳の弟リッキーと一緒に近くの森に隠れてタバコを吸いに行く。そこで2人は偶然車の排気筒にホースをつなぎ自殺しようとしている男を目撃する。マークは自分と家族を守るために弁護士を雇うことを思いつく。全財産の1ドルで彼が依頼人となったのはやり手の女弁護士レジー・ラブ(スーザン・サランドン)だった。レージーはFBIを向こうに回して一歩もひけを取らず、マークの安全のために次々と意外な方策を考え出す。彼女は辛い過去を持つだけに人の痛みを人一倍感じるのだ。






 正直、今日の気持ちをうまく皆さんに伝えることができるか自信がなくて、この記事、数時間前に書こうとして、一回あきらめたのですが、なんだか思い出して眠れなくて、とにかく一生懸命書いてみることにします。


 今日、ある少年事件の少女に会いに、少年鑑別所に同僚の女性弁護士と二人で行ってきました。


 少年事件の少年は、「非行少年」って言われるくらいですし、鑑別所に入れられてるってことは、ほとんど警察に逮捕されたっていうことになりますから、飛び切り悪いことをした子たちなわけですが、今日のこの少女は、この子がすごく悪い子っていうわけではないのですが、やったことが、大規模に悪い。


 もう、本人も私もびっくりするくらいなことになってしまって、家庭裁判所の裁判官と調査官と書記官とが、たぶん全員総動員になったんじゃないかという、私の弁護士史上、とてつもない事件といえる。。。。。あああ、、もう、まどろっこしいのですが、中身を書けるわけがないのでお許しください。


 ともかく、この前も書いたように、非行少年に反省してもらうこと、被害者の立場をわからせること、この身柄拘束のどん底の経験を今後のこれまでの人生よりはるかに長い生涯に生かしてもらうこと、つまり、自分の罪と自分自身を見つめて成長してもらうことが、付添人弁護士の仕事です。


 少なくとも、子ども未来法律事務所はそう思ってやっている。


いじめや非行の解決策は厳罰化ではなく、「個人の尊厳」を伝えること 子ども未来法律事務所通信25


また来た少年法の厳罰化では、非行もいじめも虐待もなにも解決しない 求められるのは愛と寛容と理解


 


 その一つの方法として、大学ノートを差し入れして、自分のやってしまったこと、なぜやってしまったのか、今はどう考えているのか、これからどう生きていくのかを書いてもらうのですが、身柄拘束期間が長いこともあって、なんとこの少女はノートが4冊目に突入しました。


 そのノートを見ると、捕まった最初の頃の浅かった認識に比べて、本当によく頑張った。この子なりに、能力を精一杯全開して反省の気持ちをつづっていました。


 そんなノートを開いて机に置き、読んだ後、私の左隣にいた同僚弁護士が、我々の机の向こう側にいる少女に話し始めたんです。


「 ・・・・ちゃん。


 ・・・・ちゃんは、捕まって最初に会ったころに比べて本当によく考えたね。


 私が、この前話したことも全部覚えていてくれて、ちゃんと、全部書けたね。


 ・・・・ちゃんは、今では自分のやったことを本当に悪いとわかったから、自分のことを、「最低や」、「最悪や」、って書いてるけど。


 今の・・・・ちゃんは、最低なんかじゃないよ!」


 私は、猛烈に驚いて、思わず、そう話している同僚の顔を横から見てしまいました。それから、少女の顔を交互に見比べていました。


 少女は、(そうかなあ、自分はやはり最低で最悪ちゃうかなあ)と思っているようにも見えましたが、私は、とにかく黙って二人を見ていました。







 面会が終わり、部屋を出て、階段を下りながら、私は思わず


「僕、弁護士22年やってきて、今までただの一回も、少年に『お前は最低やないで』って言えたことなかったです。。。」


と彼女に告白せずにはいられませんでした。


 自分でも、「なんでなんやろ」と考え考え、反省ノートの宅下げ(持って帰らせてもらう手続き)を待ちながら、僕は鑑別所の待合室で、さらに彼女に説明して言いました。


「僕は今まで、自分が最低の人間だから、非行少年と分かり合える。そこが自分の持ち味だと思っていたんです。お互いにダメな人間同士だから、いっしょにやっていこうと言える、と思ってました。


 だから、、『おまえは最低やないぞ』、っていう言葉が僕からは出てこなかったなあ。。。。


 でも、子どもらは、『あなたは最低じゃないよ』って言われるのを待っていると思うわ。今日の言葉を聞いて本当に感動しました」


と言いました。話しているうちに、涙がぽろぽろ出てしまいました。


 もう、あなたは最低の子じゃないよ。。。。う〜ん、なんとまあ。。。。




 ほかの人がどんどん通るので、彼女に


「私が先生を説教してるみたいじゃないですか」


と笑われてしまいました。また、優しいことに、先生は最高ですよ、と言ってくれたのですが、その言葉は少女と同じで受け入れられない私。


 それにしても、はあああ、ほんとにびっくりしたなあ。


 「今のあなたは最低な子じゃないよ」


 すごいわあ。ほんとに驚いた。感動した。なんちゅう、素晴らしい弁護士。ああ、びっくりした。


 


 


やっぱ、俺の文章力では伝わりきらんかなあ。


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追伸


やっぱ、今回の記事はあまりにも、こっぱずかしい気がして、よけいに眠れん。午前3時半。

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