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日本軍「従軍慰安婦」制度に対する誤解を解き、問題点をわかりやすく解説する

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この記事は2013年5月16日にアップしたものですが、アクセス数もコメント数も非常に多い記事で、昨日アップした「従軍慰安婦」=戦時性奴隷制度1  朗報!北星学園大が元朝日新聞記者雇用継続を決めるの理解の助けになる記事なので、改めてアップします。








あまりにも、ごまかしが多い問題で、誤解している方も多いので、以下にいわゆる「従軍慰安婦」=日本軍「慰安婦」制度の分かりやすい解説を書いていきたいと思います。




1 「慰安婦」には自由意思はなく、性的奴隷にされた


 「慰安婦」は今の風俗で働く女性とは全く違う状況に置かれていました。


 「従軍慰安婦」と呼ばれてきた日本、朝鮮、中国などなどの女性たちも、親などから人身売買で女衒に売られ、日本軍に奉仕させられました。彼女らは自由意思で売られたわけではもちろんなく、軍が関与していようがいまいが、人身売買で慰安所に連れてこられたのです。そしてセックスを拒絶する自由はありません。これを否定する人もほとんどいません。


 また、彼女らが自由に「慰安婦」を辞めたり、慰安所を出たりする現在のホステスさんのような自由な存在だったという人もほとんどいません。彼女らも暴力と金でがんじがらめに拘束されていたのです。そして、セックスしなければならないのですから、どこまでも「強制的な性的奴隷」という言葉がぴったりです。


「従軍慰安婦」は「慰安婦」ではなく、まさに「強制的な性的奴隷(enforced sex slaves)」だ




2 強制とは、軍が直接的に連行した場合のみではなく、業者にだまされた場合も含む


 強制とは本人の意志に反していることです。暴力を使わなくても、脅されても騙されても強制です。


 北朝鮮に「拉致」された事案でも、北朝鮮の政府関係者は直接手を出さず、工作員などに騙されて北朝鮮まで自分で行ってしまった場合もあります。これは「自主的」とはいえません。その在日朝鮮人が北朝鮮の手先なら、それはまさに北朝鮮による拉致であり、刑法上の「誘拐」に当たるのです。誘拐には誘うという字も使われていますよね。そして、


(1)日本政府が慰安所開設にあたり指示、関与している。
(2)この慰安所施設が日本軍人専用の施設であったこと。


に争いはありません。業者も軍が管理・利用・監督しているのであり、軍の手先です。ですから、業者が騙して連れてきた「慰安婦」を軍が利用すれば、これは軍による強制連行なのです。


 だから、河野談話でも強制とはだまされた場合も含むとされているのです。強制に広義も狭義もありません。


中曽根元首相も関与した「慰安婦」強制を安倍総裁と橋下市長が否定すべく河野談話を破棄しようとしている





3 被害者の証言は証拠になる


 もちろん、被害者の供述こそ、加害者の自白と並ぶ最大の直接証拠です。


 たとえば、傷害とか強盗とか強姦とか、被害者があの人にこんなふうにやられましたと証言するのが最も重要な証拠であることは明らかでしょう。被害者は目撃証人でもあるのです。


 もちろん、被害者が本当のことを話しているかどうかの吟味は必要ですが、それは被疑者でも、第三者でも、供述証拠の場合は共通して言えることです。


 元「慰安婦」の方々が誰にどのように連れてこられたのかを語った証言は、強制連行の直接証拠(訴訟上、法律効果の発生に必要な事実の存否を直接に証明する証拠)です。だから、最も証拠価値=証明力が高いのです。




4 「慰安婦」が連れてこられるのに軍の関与があった


 たとえば、インドネシアでは、スマラン慰安所事件というのが起きました。これは現地の日本軍部隊がインドネシアのスマランというところで、抑留所に収容さ れているオランダ人女性たちを無理矢理連行して来て、軍慰安所に入れて使役したというものです。すくなくとも24名の少女を連行して使役をしています。これは戦犯裁判で確定し、関係者が処刑されています。


 1994年にオランダ政府は、日本軍「慰安婦」問題でのオランダ人の被害をまとめた報告書を出しています。これは翻訳されて、日本の戦争責任資料 センターが出している『戦争責任研究』(4号・1994年6月)に載っています。これを見ますと、実 に様々な事柄が書かれているのですが、これもオランダ政府の公文書です。


 このように東南アジアでは軍が暴力を使って強制連行をする例が多数みられます。


 中国でも同様です。中国の山西省のケースでは3件が被害者により提訴され、日本で裁判になりました。それから海南島のケースも裁判になっております。裁判の結果、日本の裁判所はいずれも事実認定をしています。その事実認定はこの4件すべて、女性たちが軍によって暴力的に連行されて、強制的に使役されたということを認定しています(坪川宏子・大森典子『司法が認定した日本軍「慰安婦」』かもがわブックレット・2011年)。


 全体としてみると、朝鮮では、軍は直接関与せず業者にやらせた、中国・アジアでは軍が直接強制連行した例も多数みられたと言えます。


池田信夫氏に見る「従軍慰安婦」強制性を否定する歴史修正主義





5 証拠となる公文書はある。それに戦前の日本政府の公文書がなくても、軍の関与は認定できる


 上に上げたように、裁判の判決など、旧日本軍が「慰安婦」を強制的に集めた公文書は多数あります。東京裁判(極東国際軍事裁判)の文書にも、中国人被害女性の証言や旧日本陸軍中尉の陳述書などで軍の直接関与と女性に対する強制や脅迫が記されています。


 見つかりにくいのは、戦前の大日本帝国の公文書だけです。


 しかし、強盗の犯人が強盗に関する文書を残すわけがありません。北朝鮮の拉致も、北朝鮮の公文書で認定できるわけがなく、目撃証言など別の証拠で認定しています。日本政府と軍の犯罪を公文書に残せというのは、犯人に自白文書を残せというようなもので無理なのです。


 日本は敗戦が濃厚になってから、政府・軍の人間が戦犯にされないように、まずい公文書をすべて燃やしてしまったことが知られています。


 また、こんな例もあります。旧日本軍はソ連が攻めてきて逃げる時に、関東軍はすでに条約で禁止されているのに持ち込んでいた毒ガス兵器を、地面や川や湖に捨てて隠して逃走しました。あとで戦犯にならないようにそうしたのですが、戦後、中国の人に多数の被害者が出て、日本の処理義務を認めた化学兵器禁止条約が締結されるきっかけになりました。


 軍とは、政府とはそういうものです。責任逃れのために証拠を隠滅するのです。それは今の日本政府でもしょっちゅうあることではないですか。戦前の政府の公文書がないことは、軍の「慰安婦」制度関与がなかったことには全くつながりません。


橋下「慰安婦」発言に突っこむ 2013年5月13日午前編




6 日本軍「慰安婦」制度は当時から違法だった。


 これは多言を要しません。


 誘拐、人身売買、奴隷禁止、強姦など、国内法・国際法的に違法であったことは明らかです。


 戦前の法に照らしても、違法な犯罪だったのです。


 


7 男がみな性的欲求を見ず知らずの女性とセックスして発散しないと居られないものではない


 今の風俗店で働く女性は、「慰安婦」とは全く違う存在ですが、それでもわたしのように風俗にはいかないと決めている男性は多数います。男はみな性的欲求を風俗で晴らさないといけないように決めつけられるのは迷惑です。わたしは生涯風俗に行ったことはありません。これは決して風俗で働く女性を貶めているのではありません。自分の生き方の問題です。


 まして、買春のような、女性をセックスの商品として扱う違法行為を拒否している男性は多いのです。ただ、海外旅行をすると、日本人だとわかると買春を誘われることがいかに多いか。日本人がどれだけセックスアニマルと化しているか、ということですから、私のような人間が大多数とは言いませんが、多くいることは確かです。


 さらに、制度化した集団強姦、性奴隷制度である「慰安婦」がいなければいられない、必要だなどというような決めつけと誤解に対して、世の男性は強く抗議すべきです。そういう決めつけは、橋下氏や石原氏のような人たちの生き方と考え方の問題です。断固、拒否しましょう。


「慰安婦」は必要だったという橋下氏に侵略をわびる気持ちも資格もない


 


参考ブログ


橋下市長に反論! 吉見義明さん語る〜「強制連行」はあった 




 


真実はいつもシンプルだと思います。


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日本軍「慰安婦」制度とは何か (岩波ブックレット 784)
吉見義明
岩波書店

元日本軍「慰安婦」だった金学順さんが日本政府に謝罪と賠償を求めて名乗り出てから20年―「強制」ではなく「自由意志」だったとする声がいまだに多く聞 かれるのはなぜだろうか。「慰安婦」制度が軍によってつくられたことを、様々な史料を用いながら説明するとともに、被害者の名誉と尊厳の回復の必要性を訴える。


 















「慰安婦」・強制・性奴隷: あなたの疑問に答えます (Fight for Justice・ブックレット)
吉見 義明 (編集), 林 博史 (編集), 金 富子 (編集, 原著), 西野 瑠美子 (編集)
御茶の水書房

『朝日新聞』の誤報で日本軍「慰安婦」問題がねつ造されたの? 日本軍「慰安婦」は「公娼」だったの? 軍慰安所はどこの国にもあったの?23の問いについて、根拠を示しながら、明確に、わかりやすく解説します。「慰安婦」問題webサイトから生まれた決定版。歴史のねつ造にノー。緊急出版。

















「慰安婦」問題 すべての疑問に答えます。
アクティブミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam) (著)
合同出版

「慰安婦」問題ってなに? 軍は関与していなかったの? 強制連行はあったの? 証拠はあるの?
豊富な資料や証言をもとに、「慰安婦」問題を正しく読み解く。中学生から読める必携ガイドブック。


 















「慰安婦」・戦時性暴力の実態〈1〉日本・台湾・朝鮮編 (日本軍性奴隷制を裁く―2000年女性国際戦犯法廷の記録)
金 富子 (編集, 原著), 宋 連玉 (編集, 原著), VAWW‐NET Japan (編集)
緑風出版

本巻では、日本軍・国家システムおよび台湾・朝鮮の植民地支配との関係における「慰安婦」制度の加害構造を明らかにし、日本、台湾、朝鮮での個別のケースにおける加害の責任を検証する。被害の実態を中心に取り上げられてきた「慰安婦」問題を、加害の構造・実態に焦点をあてこれまでにない試みで分析する。


 















「慰安婦」・戦時性暴力の実態〈2〉中国・東南アジア・太平洋編 (日本軍性奴隷制を裁く―2000年女性国際戦犯法廷の記録)
西野 瑠美子 (編集), 林 博史 (編集), VAWW‐NET Japan (編集)
緑風出版

本巻では、日本軍侵略の激しい被害を最も長い間被った中国と、集団虐殺・集団強かんが熾烈を極めた東南アジア・太平洋地域の、「慰安婦」・性暴力被害の証言を地道な調査で掘り起こし、その被害とそれに対する加害の実態を詳細に検証すると同時に、日本軍による占領地域での「慰安所」制度・性暴力の構造を考察した。

















裁かれた戦時性暴力―「日本軍性奴隷制を裁く女性国際戦犯法廷」とは何であったか
VAWW-NETジャパン 西野 瑠美子 金 富子
白沢社

20世紀最後の年の12月に、日本、東アジアの女性たちによる民衆法廷「女性国際戦犯法廷」が開催された。日本軍による慰安婦制度を裁くこの法廷が、今後の社会、歴史にもたらすものは何なのか、様々な角度から分析する。


 


 


性奴隷とは何か: シンポジウム全記録 (Fight for Justiceブックレット) 


吉見義明 小野沢あかね 前田朗 大野聖良 金富子 林博史 東澤靖  御茶の水書房


最新刊。過熱する『朝日新聞』バッシングは、理不尽な「慰安婦」バッシングに転化しています。その最大の焦点が「慰安婦は性奴隷か否か?」でした。そこで、そもそも「性奴隷」とは何かを、3つの角度―戦前の公娼制度、国際法における軍性奴隷制度、現代日本の人身取引問題から論じあいました。本書はその白熱したシンポジウムの全記録です。フィリピンの被害女性の証言、世界の知識人からのメッセージ収録!


 

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