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「イスラム国」池内ツイート削除事件 志位共産党委員長まで乗せられた挙国一致と大政翼賛会化

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次の産経新聞の記事を読んで、日本共産党という政党ってこんなに弱腰の政党なんだ、志位委員長ってこういうリーダーなんだと、私は驚きました。

【イスラム国殺害脅迫】共産・池内氏のツイート「今あのような形で発信することは不適切だ」志位氏が批判

2015.1.26 10:31 産経新聞

 共産党の志位和夫委員長は26日午前の記者会見で、同党の池内沙織衆院議員がイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」により日本人1人が殺害されたとする画像がインターネットで公開された後、ツイッターで「安倍政権の存続こそ言語道断」などと政府批判を展開したことについて、「政府が全力を挙げて取り組んでいる最中だ。今あのような形で発信することは不適切だ」と述べた。

 志位氏は「残虐非道な蛮行を強く非難する」と述べ、イスラム国に拘束された後藤健二さんの早期解放を要求。政府には「人命最優先であらゆる可能性を追求し、解放のために全力を挙げてほしい」と語った。

 池内氏は25日未明、ツイッターで「こんなにも許せないと心の底から思った政権はない。『ゴンゴドウダン』などと、壊れたテープレコーダーの様に繰り返し、国の内外で命を軽んじ続ける安倍政権」などと投稿。イスラム国への批判は一切なく、事件の責任が日本政府にあるかのような内容だった。

 投稿は同日中に削除されたが、志位氏は「議員本人の判断で削除した」と説明した。






日本共産党に限らず、政党の代表が自党の議員を批判するのは異例ですし、ましていちいちツイートの内容を問題にするなんて滅多にないことです。

ですから、私がこの記事を読んで思ったのは、まず第1に池内議員のツイートはこの新聞記事に抜粋されている以上に酷い内容なんだろうということでした。

そして、第2に、だからこそ、このツイートが世論からよほど叩かれたので、志位さんが釘を刺すところを見せなきゃいけなくなったんだなと思いました。

そこで、どんなツイートか探してみたんですが・・・

「こんなにも、許せないと心の底から思った政権はない。『ゴンゴドウダン』などと、壊れたテープレコーダーの様に繰り返し、国の内外で命を軽んじ続ける安倍政権。安倍政権の存続こそ、言語道断、本当に悲しく、やりきれない夜。眠れない」

これがツイート全文です。






このツイートは「イスラム国」に捕らえられた人質の後藤さんが、同じく人質の湯川さんの遺体らしき写真を持っている画像がネットに流された直後に発信されたとのことです。

う〜ん。

このツイート、議員さんが党首に怒られるほどの酷い内容ですか?

このツイートのどこが問題にされているか、末尾に集めてきた各紙の記事によると、

・安倍晋三首相を批判し、イスラム国の蛮行を批判しなかった
・イスラム国を非難する言葉は皆無だった

という点が挙げられています。

また、このツイートに対するネット上の批判としては

「テロリスト批判じゃなくて、政権批判が優先なのか?」
「怒りの矛先が違うのでは?」
「人質の心配をする言葉もないのか」

などと意見が寄せられ、すぐに炎上状態になったということなんですが、これらは確かに当然の批判だと思います。


ただし、この議員はテロリストに味方しているという批判も大量にあって、これは全く当たっていませんが。

とにかく、このツイートが批判されたり、場合によっては池内議員が削除することになること自体は、国会議員という立場からは仕方ないかもしれません。







ただ、うちのような長文ブログならは、同じく安倍政権の「イスラム国」事件への対応を批判するにしても、まず被害者の方のご無事を祈ったり、もしくは被害者の方への追悼の意も表せます。

もちろん、「イスラム国」への憤りも書くことができますし、私も安倍政権批判の前にまずそれらのことを書きます。

けれども、ツイッターって全140文字の短文でしょう?

そんな目配りの効いたツイートなんて不可能です。

しかも、この池内議員のツイートがなされたのは湯川さんが亡くなったという情報が流れた直後ではないですか。

私は今日までこの池内さんという議員さんを全く知りませんでしたが、血の通った人間であればあるほど、感情的になるのは無理もないと思います。











また、このツイートの言いたいことは、安倍首相が「イスラム国」の拉致や殺害を言語道断、言語道断と批判するけれども、自分は国の内外で人命軽視しているからこんな事態になった、政権を維持していることがむしろ言語道断、ということでしょう?

それは、支持不支持はあるでしょうが、一つの考え方としてはあり得る考え方です。

私も安倍政権のせいで湯川さんが亡くなったとまでは言いませんが、安倍政権が最初から日本人人質を真面目に助ける気がなかっただろうとは考えています。

「イスラム国」事件 最初からやる気のない安倍政権はすでに日本人人質を見捨てている
15/01/23









とにかく、このツイートの内容についてはいろいろ賛否はあるでしょうが、私が言いたいのは、これが党首がわざわざ議員を批判しなければならないほどのものかということなんです。


むしろ、志位委員長は挙国一致で難事に当たるべきという世論を恐れ、これに迎合したのではないか。

実際、この一件を機会に調べてみるまで全く知らなかったのですが、日本の今後を考える上で非常に深刻なのは、「イスラム国」事件発生以降、民主党をはじめとして野党が揃って安倍政権批判を控えていることなんです。







野党、「邦人人質」は全面協力 国会運営に苦慮  2015/1/26 21:31 日本経済新聞   によると、

民主党の枝野幸男幹事長は26日の記者会見で
「懸命に努力している政府を後押しする」
と強調。政府の対応については
「いいとか悪いとか評価するのは結果的に足を引っ張ることになりかねない」
と発言を控えた。

維新の党の江田憲司代表も代議士会で
「安倍政権に全面協力する」
と語った。

民主党幹部は26日
「野党といえども事件が落ち着くまではギリギリ追及してはいけない」
と語った。

とのことです。


 


日本は一体どうしてしまったというのか?


それにしても、まだ安倍首相も菅官房長官も何も言っていないのに、野党の方が先回りして批判を控えますだなんて、なんて同調圧力の強い国なんでしょう。




頼むよ、ほんと。





そもそも、日本にとって非常に重要な事件が起きたら、政府の対応を注視して、正すべきところがあればきっちり批判するのが当たり前ではないですか。

もちろん、犯罪が起きたら犯人が悪いに決まっています。しかし、日本人の人質の方々を助けたかったら、むしろ犯人の「イスラム国」を100万回批判しても何の役にも立たないでしょう?

方針や行動が間違っていれば当然批判もして、その批判も生かして自国の政府に頑張ってもらうしかないのです。

そして、政府のやり方を批判しても、政府の努力の足を引っ張ることになどならないではないですか。

例えば、日本国内で重大犯罪が現在進行形で起きている場合に、警察捜査の批判はするなと言いますか?

警察の批判をしたら警察が円滑に捜査できなくなりますか?ちょっとでも支障があるようなら何も言わないで警察を応援する?

そんな風に警察を批判の外に置いておいたら、警察のためにもなりません。

もちろん、住民の命と安全も守れないのです。



吹いてきた風を受け止めてくれないと。





民主主義社会とは、政府に対する国民の監視や批判が行われて初めて正常に機能するのです。

今の日本で起きている言論表現の萎縮は、戦時下におけるそれとそっくりです。

全野党揃って政府批判を控えるなどという事態は、戦前の大政翼賛会そのものではないですか。

そんな時こそ、普段の舌鋒鋭い権力批判をしなければいけない共産党が真っ先に自粛してどうするんですか。



ここがまさに踏ん張りどころ。





ところが、イスラム国殺害脅迫 ツイートの池内氏、共産は不問?「党見解」から異例の暴走
2015.01.26 08:05 産経デジタル  によると

湯川さんが殺害されたとする画像がネットに掲載されたことに関し、志位和夫委員長は同日朝のNHKテレビ「日曜討論」で

「今回彼ら(犯行グループ)がやっていることは残虐非道な蛮行だ。絶対に許すわけにはいかないと強く非難する。日本政府に対しては人命最優先で解放をはかるためにあらゆる手段、あらゆる可能性を追求してほしい」

と語った。

同党広報部は
「志位委員長の発言が党の立場だ」
と強調した。



ということです。




そして、日本人拘束事件 インターネットで政府批判の2議員がコメント  01/26 19:55 FNNニュース  によると、


先のツイートを削除した共産党の池内沙織議員は、

「『イスラム国』人質事件は志位委員長が『彼らがやっていることは残虐非道な蛮行であり、絶対に許すわけにいかない。強く非難する。人質の解放を強く求める。日本政府に対しては、人命最優先で解放を図るために、あらゆる手段、可能性を追求してほしい』と述べている通りです」

とコメントしたというのです。






元気良さそうな人だけど、今頃シュンとなってるんだろうなぁ。





結局、池内議員は志位委員長と共産党に全面的に従うということですね、


そこで、私が問題にしたいのは、志位委員長が池内ツイートを


「政府が全力を挙げて取り組んでいる最中だ。今あのような形で発信することは不適切だ」


と批判したこととあわせて考えれば、

「日本政府に対しては、人命最優先で解放を図るために、あらゆる手段、可能性を追求してほしい」

と語ったことは、日本政府に頑張って欲しいので批判は控えるという意味になるということなんです。

日本共産党こそ戦前にたった一人敢然と戦争に反対した党で、まただからこそ戦時下のような言論統制には最も敏感な政党のはずでしょう。

それが、日本の世論が1番操作され、統制されそうなこの大事な時期に、かたや政府には恭順の意を表するかのような態度を示し、世論の批判を受けたら内部で言論を統制してしまうというのでは、存在価値ゼロではないですか。

これじゃあ、「不確かな野党」です。







2015年1月21日付の南ドイツ新聞は、今回の安倍首相の中東歴訪が

「(テロリストを)挑発した面もある」


との識者の見方を紹介し、さらに

「安倍首相が事件を政治的に利用し、憲法の平和条項をさらに空洞化させようとする可能性もある」

と報じたということです。

日本と同じく戦前に全体主義を経験しているドイツの新聞は、さすがに戦争の危機に敏感です。

世論に批判されたから腰砕けになるのでは、はっきり言って、紅白歌合戦と年越しライブでのパフォーマンスを批判されて、謝罪したのがカッコ悪いとさらに批判されて踏んだり蹴ったりの桑田佳祐さん以下です。

全面謝罪した桑田佳祐とサザンオールスターズとアミューズを誰も責められない
15/01/19


志位委員長と日本共産党も、南ドイツ新聞が指摘している、この悲惨な事件を政治的に利用しようという安倍政権のたくらみに乗らないで、世論に迎合しないで毅然として闘い抜いて欲しいものです。


 


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追伸

この池内さんという議員さんは知らなかったんですが、池内議員のこの画像は見たことがありました。


 


私も安倍首相の加工画像はしょっちゅうブログで借りてますが、この太鼓はいただけません。

写真を加工するのは良いけど、人の顔を叩いちゃダメでしょう。

それが徹底した非暴力主義の私の感覚です。


 


 


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イスラム国殺害脅迫 ツイートの池内氏、共産は不問?「党見解」から異例の暴走

2015.01.26 08:05 産経デジタル

 共産党の池内沙織衆院議員(32)=比例東京ブロック=が、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に拘束された湯川遥菜(はるな)さんとみられる男性の殺害画像がインターネット上に公開された後、ツイッターに「こんなにも許せないと心の底から思った政権はない」などと安倍晋三首相を批判し、イスラム国の蛮行を批判しなかったことについて、同党広報部は25日、「本人の判断で取り消した」と説明した。

 ■志位委員長はイスラム国を強く非難

 党幹部が池内氏を注意したり、本人が謝罪したりする可能性に関しては「本人の判断で発言を取り消した」と繰り返し、不問に付す可能性を示唆した。

 湯川さんが殺害されたとする画像がネットに掲載されたことに関し、志位和夫委員長は同日朝のNHKテレビ「日曜討論」で「今回彼ら(犯行グループ)がやっていることは残虐非道な蛮行だ。絶対に許すわけにはいかないと強く非難する。日本政府に対しては人命最優先で解放をはかるためにあらゆる手段、あらゆる可能性を追求してほしい」と語った。同党広報部は「志位委員長の発言が党の立場だ」と強調した。

 ところが池内氏はツイッターで、首相が「テロ行為は言語道断であり、許し難い暴挙だ」と述べたことを念頭に「『ゴンゴドウダン』などと、壊れたテープレコーダーの様に繰り返し、国の内外で命を軽んじ続ける安倍政権」と書き込んでいた。

 その上で「安倍政権の存続こそ、言語道断。本当に悲しく、やりきれない夜。眠れない」と記していたが、イスラム国を非難する言葉は皆無だった。

 その後、投稿は池内氏のアカウント上では閲覧できなくなった。池内氏が削除したとみられるが、ツイッター上では削除理由を明らかにしていない。

 ■“上意下達”徹底に、ほころびが…

 共産党は政策など重要課題をめぐる党の「公式見解」に関して“上意下達”が徹底されているとされ、党員がそれを逸脱する発言をするのは極めて異例だ。

 ネット利用の「フロンティア政党」を自任する同党だが、所属国会議員が自慢のネットでの発言で“暴走”してしまったわけだ。

 自民党関係者は「池内氏は見境なく安倍政権を批判する習性が身に染みついてしまっているようだ」と冷ややかだ。

 池内氏は昨年末の衆院選で東京12区から出馬したが敗れ、比例で初当選した。共産党は吉良佳子参院議員(32)=東京選挙区=と並んで党所属女性国会議員の“2枚看板”に育てる戦略を描いているとされる。赤旗国民運動部のツイッターによれば、当選後の第一声は「待ってろ安倍!」だったという。(政治部編集委員 高木桂一)




野党、「邦人人質」は全面協力 国会運営に苦慮

2015/1/26 21:31 日本経済新聞

 与野党は26日、中東の過激派「イスラム国」によるとみられる邦人人質事件を巡り、政府が対応に万全を期すため安倍晋三首相や関係閣僚の国会出席を柔軟にできるようにすると申し合わせた。事件が長期化すれば国会運営に影を落とす可能性がある。野党も当面は事件への政府対応の追及を控える構えで、反転攻勢を狙う通常国会の冒頭からジレンマを抱える。

 民主党の枝野幸男幹事長は26日の記者会見で「懸命に努力している政府を後押しする」と強調。政府の対応については「いいとか悪いとか評価するのは結果的に足を引っ張ることになりかねない」と発言を控えた。維新の党の江田憲司代表も代議士会で「安倍政権に全面協力する」と語った。

 共産党の池内沙織衆院議員は25日にツイッターで「『ゴンゴドウダン』などと、壊れたテープレコーダーのよう」と安倍政権の対応を非難。これには批判のコメントが相次ぎ、同日中に「今の時期に不適切」として削除した。志位和夫委員長も「今ああいう形で発信することは不適切」と異例の苦言を呈した。民主党幹部は26日「野党といえども事件が落ち着くまではギリギリ追及してはいけない」と語った。



日本人拘束事件 インターネットで政府批判の2議員がコメント

01/26 19:55 FNNニュース

イスラム過激派組織「イスラム国」による人質事件。動きを見せる中、インターネット上では、ある国会議員たちの書き込みをめぐって、議論が噴出している。

ネット上で議論を呼んでいるのは、民主党の徳永エリ参議院議員のフェイスブック。

犯行ビデオ声明が、ネット上に公開された翌日の21日、徳永議員は自身のフェイスブックに「シリアでのISISによる、日本人身柄拘束事件、ついに私がずーっと言い続けていたことが現実となってしまいました。イスラム世界の国々は親日でした。(中略)いくら人道支援とはいえ、資金援助を大々的に記者会見でアピールする、テロ組織を刺激したことは否めないと私は思います」と書き込んだ。

事件は、安倍首相の資金援助の表明が引き金になったと批判する内容に、さまざまな意見が寄せられた。

「総理の責任は重大」、「確かにきっかけはつくった」などと、徳永議員に同調する意見がある一方で、「事件を政策批判に利用しているようにしか見えない。イスラム世界の国々と、イスラム国は、区別しなければいけない」と、書き込みを批判する内容も見られた。

そんな中、民主党は26日朝の議員総会で、「何をするなということではないが、抑制的に、慎重に、それぞれの行動をお願いしたい」と、暗に自重を促す呼びかけを行った。

そして、こうしたネット上の騒動は、共産党議員のツイッターでも見られた。

共産党の池内沙織議員は、ツイッターに「こんなにも、許せないと心の底から思った政権はない。『ゴンゴドウダン』などと、壊れたテープレコーダーの様に繰り返し、国の内外で命を軽んじ続ける安倍政権。安倍政権の存続こそ、言語道断、本当に悲しく、やりきれない夜。眠れない」と投稿。

すると、「テロリスト批判じゃなくて、政権批判が優先なのか?」、「怒りの矛先が違うのでは?」、「人質の心配をする言葉もないのか」などと意見が寄せられ、すぐに炎上状態になった。

その後、池内議員はつぶやきを削除し、不適切だったとツイッター上で謝罪した。

共産党の志位委員長も、26日朝の会見で、「政府が全力を挙げて取り組んでいるさなかに、不適切だ」と述べた。

この2人の議員にコメントを求めたところ、民主党の徳永議員は「ISISによる日本人人質事件に関し、人命第一、政府が全力で情報収集にあたり、努力しておられることを、民主党としても後押しし、わたし個人としても祈るような思いで、無事解放されることを願っています」とコメントした。

そして、共産党の池内沙織議員は、ツイッターに投稿した見解通り、「『イスラム国』人質事件は志位委員長が『彼らがやっていることは残虐非道な蛮行であり、絶対に許すわけにいかない。強く非難する。人質の解放を強く求める。日本政府に対しては、人命最優先で解放を図るために、あらゆる手段、可能性を追求してほしい』と述べている通りです」とした。




イスラム国拘束:安倍首相に伴うリスク 欧米メディア見方

 【ブリュッセル斎藤義彦】イスラム過激派組織「イスラム国」とみられるグループが人質2人の殺害を予告し、身代金を要求した事件について、欧米メディアは、安倍晋三首相が世界で存在感を高めようとする際に避けられないリスクだとの見方を示している。

 英ガーディアン紙(電子版)は20日、事件が世界の舞台で存在感を高めようとする安倍首相の試みに必然的に伴うリスクを「劇的に示した」と分析した。

 中国や北朝鮮の脅威に対抗するため、米国とより緊密な関係が必要と判断した首相が憲法解釈を変え、自衛隊が国際的により積極的な役割を果たせるように動いていると指摘。国際的存在感を高めようとする動きが、中東などで米英の外交に近づこうとしているとみなされたと記した。

 米インターナショナル・ニューヨークタイムズ紙は21日付の1面で、人質殺害を予告したインターネット上のビデオが「世界で新しい役割に突き進む日本を試している」との見出しで事件を報道。

 平和主義の根強い日本国民が、世界の安全保障でより積極的な役割を果たそうとする安倍首相に反対するようになり、首相を悩ませる可能性もあるとの見方を紹介した。

 21日付の南ドイツ新聞は、今回の中東歴訪が「(テロリストを)挑発した面もある」との識者の見方を紹介。首相が事件を政治的に利用し、憲法の平和条項をさらに空洞化させようとする可能性もあると報じた。




焦点:「イスラム国」人質事件、安倍首相の安保政策は逆に強固に

2015年 01月 22日 16:38 ロイター

[東京 21日 ロイター] - 過激組織「イスラム国」を名乗るグループが日本人2人を人質にとり、殺害を警告する事件が発生した。しかし、世界の安全保障における日本の役割を拡大するという安倍晋三首相が掲げる政策は揺るがず、逆に人質事件をきっかけとして、首相の信念はますます強まる可能性がある。

犯行グループは20日、邦人2人が映ったビデオ映像を公開。72時間以内に身代金2億ドル(約236億円)を支払わなければ殺害すると警告した。この2億ドルという身代金は、中東歴訪中だった安倍首相が17日、「イスラム国」対策として約束した非軍事支援金と同額だ。

首相は犯行グループを強く非難。人質解放に向けて全力を尽くすことを約束する一方で、「日本はテロリズムには決して屈しない」とも強調。事件でも日本の外交政策は変えないとの姿勢をあくまでも貫いた。

自民党の原田義昭議員はロイターに対し、人質事件が日本の外交に影響を及ぼすとは思わないと指摘。首相の性格を踏まえると、首相がひるんだり、考えを軟化させたりするとは考えにくい、と述べた。

<限られる選択肢>

人質事件は安倍首相にとって大きな試練であり、その手腕を世界が注目しているが、一方で選択肢はごく限られているという現実がある。

自衛隊が救出作戦を実行することはそもそも違憲。犯人の要求通りに身代金を支払えば、「テロリストとは交渉しない」との立場から、身代金の支払いを拒否してきた米国との関係が冷え込む可能性がある。

2013年1月のアルジェリア邦人人質事件は、自衛隊による海外活動の制限緩和を主張する保守派の議論が勢いづくきっかけとなった。


人質が殺害されたとしても、世論が首相の責任を問う流れになることはないとみられる。ただ首相がなぜ、「イスラム国」と戦っている諸国をわざわざ選んで支援表明したのか、疑問が浮上する可能性は高い。

今回の事件は、日本が積極的な外交・安保スタンスをとることに伴うリスクを国民に実感させた。上智大学の中野晃一教授は、「他国の戦争に関与するとろくなことにはならない」とする世論がある一方で「テロとの戦いにもっと積極的に関わるべき」との意見もあると指摘。事件をきっかけに、世論の二極化が一段と進むことは避けられそうにない。

日本政府は昨年、集団的自衛権の行使を認める憲法解釈の変更を閣議決定。安倍首相は関連法案の国会可決を目指している。ただし、国会への関連法案提出は、地方選が控える4月以降になるとみられている。

テンプル大学ジャパンキャンパスのアジア研究学科ディレクター、ジェフリー・ キングストン教授は、集団的自衛権をめぐる協議が始まれば、人質問題があらためて取り上げられるだろう、と指摘する。

安倍首相をよく知る人々は、首相はあくまでも前進するという道を選択する、と見ている。政治評論家の森田実氏は、日本は平和主義をつらぬき危険な状況に巻き込まれるべきではない、という意見は少数派になると指摘。「安倍首相は自分の信念を強固にするだろう」と語った。

(Linda Sieg記者 翻訳:吉川彩 編集:加藤京子)


 


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