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新生!毎日、泣いて笑って喜んで哀しんでる、かなりラテンの血の濃い、そんな宮武嶺のエブリワンブログです!

トルコリラ・ブラジルレアル外貨建て債券だけはやめておけ!世界銀行(国際復興開発銀行)発行のものでも!

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世界銀行 (国際復興開発銀行) トルコリラ建債券 毎月利払債 2017年2月23日満期 約2年債 格付け:AAA(S&P)/Aaa(Moody’s)売出期間 2015年1月30日(金)〜 2月20日(金)




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今回は当ブログとしては異例の投資話になります。


この記事で触れる、2017年満期の「トルコリラ建て債券」と「ブラジルレアル建て債権」は2015年2月20日までが売り出し期間で、これから1週間、各証券会社が必死で押しまくってくる商品なので(ブラジルレアル建てはもう売り切れの証券会社が多いのでこれからはトルコリラが主)、先に結論を書いておきます。


1 「為替スプレッド」は、実質的には証券会社の手数料 


2 例えば2年物のトルコリラ建て債権の場合、年6%の利息だから2年で12%の利益が出るが、そのうち8%は為替スプレッドで取られてしまう


3 ということは2年で4%の利息しか得られないのに、リラ安円高のリスクはある


だから、トルコリラ建てでもブラジルレアル建てでも外貨建て債券は買うな!契約しちまってたら解約せよ!!


ということにつきます。


これこそ自己責任で買うという方は、せめて「為替スプレッド」って何?リラを買うときも売るときも差っ引かれるってほんと?という質問だけはしつっこくしてみてください。


では、本文の方へどうぞ。



 


 


貧窮法律家の最たるものであるわたくしともあろうものが?投資先を考えなければならなくなった経緯をかいつまんでご説明しましょう。


それは資産の多くを株式投資に振り向けていた父が数年前に他界したからなのでした。


父は銀行員としては都市銀行の代表取締役までやったほど成功した人ではありましたが、結果として、個人的な金儲けは本当に下手な人だったようです(そのあたりだけわたくしに遺伝してしまった)。


彼は昭和の「株の名人」として超有名だった邱永漢(きゅうえいかん)という人の唱えた財産三分法(現金・株・不動産で資産を持つこと)を頑なに信じて、株式に余剰資金の3割を振り分けていたわけですが、とにかく時代が悪すぎました。彼の晩年はリーマンショック・自民党の末期・民主党政権という株価暴落の時代だったので、株式投資的には非業の死を遂げた?といえるでしょう。



これは今は亡き父・・・ではなくて邱永漢


 


 


その後を継いだわたくしは、そもそもお金にあまり関心がないので面倒くさくてしばらく株式銘柄をそのままにしておいたのですが、なにしろ銀行員らしく石橋をたたいて渡るタイプの父は、日本経済を支えるコンピューター産業や電気産業がこれから上がる「べき」優良銘柄と思い込んでいたらしく、父の遺した株式はどれもこれも、せっかくのアベノミクスになっても、ビクともピクッともしないような銘柄ばかりでした。


上がってしかるべき銘柄と上がる銘柄は全く違いますからね。偉い銀行の人でも本当には全然経済をわかっていないんだなあ、と父の遺した銘柄を眺めて慨嘆を禁じ得なかったわたくしではありました。


しかし、「自分の株式取引を通じてちょっとこの世界や日本経済のことを勉強してみよう」と発想を転換したわたくしは、父の愛した東芝だの富士通だのを皆売って、自分の日常生活でなじみの深いソフトバンクだの楽天だのに替えてしまったのでした。


ソフトバンクの孫社長に対する判断は留保するとして、楽天の三木谷社長などパソナの竹中平蔵会長だとかオリックスの宮内社長などと並んで、わたくしが蛇蝎のごとく嫌うタイプの経営者なのですが、そこは根がいい加減なわたくしのこと、人物への好き嫌いは棚上げして、ポイント目当てで楽天カードは作るわ株は買うわできたわけです。



はいはい。


 


 


もっと、清廉潔白かつストイックかつ筋の通りまくった人物を想像していた読者の皆様、どうか見捨てないで。


そんなこんなで、ソフトバンクや楽天も上がったり下がったりでしたが、アベノミクスで最も儲けた男柳井正(ユニクロ社長)の億分の一か兆分の一くらい元を取ったところで、アベノミクスはアベノリスクとばかりに株式は手仕舞いして全部お金に換えて、証券会社から全額引き上げたのが去年の初夏の頃のことです。


巨大企業の闇 ユニクロ 最高裁で確定 月300時間労働 サービス残業当たり前 年間売上高1兆円の秘密


 



 


はいはい。




 


 


アベノミクスなんてもう少なくとも去年の今頃からもうオワコンですからね(終わったコンテンツ。一時は栄えていたが現在では見捨てられてしまったもの)。危ない危ない。


アベノノミクスは失敗した2 実質賃金目減り、物価高、負担増で格差拡大。日本人は貧しくなっている。


そしたら、わたくしに去られたこの証券会社がいきなり来襲してきたのです!私の手持ち資金なんてそんなほんとにたいした額じゃないのに!


こんな額でもそんなに必死になるか!?


(たぶん、締め切り間際なのにノルマが達成できなくて、どの証券会社の社員も焦ってるんでしょうね。だから、みなさんが危険だと思ってこの記事を書いているわけです)


なんと、この特に名を秘す証券会社、某証券会社さんは、夜の7時にいきなりうちの家の玄関までやってきたのでした!


今時、街金(特定の地域でお金を貸している小規模の貸金業者のこと)の取り立てでもこんなことしないぞ。


で、その課長さんがわたくしに必死に見せたのが「ブラジルレアル建て債権」のリーフレットだったのです。


その金利、なんと年8.70%!


利率 年8.70%(税引前) ブラジルレアル建ての表面利率 これからの人生に外貨建て債券で資産運用


カナリヤ色のブラジル国旗がメッチャはためいてる!


 


 


わたくし、一年ものの定期預金金利0.025%(普通預金でも0.02%なのにほぼ同じやん!)という例のコンマ以下の顕微鏡で見ないと見えない的な日本の金利に目もくらむ思いだったので、思わずこの金利には食指が動きかけました。


(食指=人差し指のこと。『春秋左氏伝・宣公四年』にある以下の故事に基づく。春秋時代、鄭の霊公に楚の国の人が、大きなすっぽんを献上した。霊公に面会しようとしていた子公は、人指し指がぴくぴくと動き、「必ず珍しいご馳走にありつける」と子家に言った。その後、子公はすっぽんの料理を食したという)


だって年利9%弱って、バブル景気の日本でもなかったっしょ!?
これは誰だって心揺すぶられるものがあります。

が、いくら高金利でも、ブラジルが経済危機に襲われて、極端なブラジルレアル安・円高なんかになったら、9%の利息なんて一気に飲み込まれて消えてしまいかねませんからね。

もし、最近まで好調だったブラジル景気が、いきなりワールドカップ準決勝ドイツ戦、1対7みたいなことになったら目も当てられません。


「ワールドカップ ブラジルドイツ戦 七対一」の画像検索結果


「ワールドカップ ブラジルドイツ戦 七対一」の画像検索結果


「ワールドカップ ブラジルドイツ戦 七対一」の画像検索結果



「ワールドカップ ブラジルドイツ戦 七対一」の画像検索結果


おばあちゃ〜〜ん!泣かないで〜!!




 


というようなことを言ったら、特に名を秘す証券会社の課長さんはすごすごと帰っていったのでした。


・・・・と思ってたら、そんなことであきらめてて株屋がつとまるか!とばかりに、今度は、証券会社がトルコリラで襲ってきた!


ちゅうか、ブラジルがレアルでトルコがリラってこともリアルに知らなかっただよ(一応ダジャレです)。


この課長さんが電話で、前回は失礼しました、今度は郵便ポストに資料だけでも置かせておいてくださいというので、ポストに昨日入れてもらって、わたくしもそこまでするのならということでまじめに検討しましたよ。



この紳士はトルコ共和国初代大統領のムスタファ・ケマル・アタテュルクだそうです。


 


 


 


いつも前振りが長くて申し訳ないのですが、ここからが本題です。


債券というのは、発行体(今回の場合、世界銀行)が発行する借用証書のようなもので、満期がくると原則額面金額が戻ってくるものです。その間の利率は一般的に発行時に決まっており、満期まで一定の利金が約束されています。


つまり、たとえば2年満期で額面100万トルコリラの債券を世界銀行から買うと、世界銀行に対して2年後に返済の約束でお金を貸したことになりますので、2年後に100万リラを請求できる債権を得られます。


この商品の長所は


1 2年後、必ず100万リラが返ってくる(世界銀行がつぶれてなければ)


2 利息が確定利率で、それを月割りにして毎月もらえる


という点にあります。


ほかの多くの投資商品は元本保証がありませんし、利益も出るかどうかもわかりませんから、元本は必ず帰って来るし、利益も確定しているというのは大きなメリットです。


 定期的な利金の受取りが期待できます! 投資期間中1ヵ月毎の利金(税引前)


 




これに対して、リスクとしては



  1. 信用リスク

  2. 価格変動リスク(金利変動リスク)

  3. 為替リスク


があります。


ほかにトルコが内乱状態などになったらリラが円に替えられないかもしれないというカントリーリスクや、債券を売る段になって少額過ぎて取引が成立しないという流動性リスクもありますが今は省略。


1の信用リスクというのは、債務者である世界銀行がつぶれちゃったら誰も支払ってくれないと言うことですが、まあ、世界銀行がつぶれたら仕方ないというか、まずつぶれないでしょう。


(2の価格変動リスク=金利変動リスクについても、今は聞き流しておいてください。要は、トルコ共和国の政策金利が上がると債券価格は下降してしまうというリスクです。債券は、満期まで保有すれば基本的に額面金額で償還されます。しかし、外貨建債券投資において「満期まで保有すると為替差損が生じる可能性が高い」等と判断して途中売却する場合には、時価(市場に売却する場合は市場価格、証券会社に買い取ってもらう場合は証券会社が提示した額)で売却することになります。債券の市場価格は金利情勢等によって変動しており、基本的には市場金利が上がると価格が下がり、逆に市場金利が下がると価格が上がる関係にあります)







3の為替リスクというのは、下の図を使ってドルで説明すると、1ドル=100円の時に100万円出して1万ドルの債券を買ったあと、1ドル=110円の円安になると日本円にして110万円の価値になって10万円得するけれども、1ドル=90円の円高になったら90万円の価値しかなくなり10万円損をするという話ですね。


つまり、外貨建て債券は満期に円安になっていると得するのですが円高になると損をしてしまうということです。


いま、1トルコリラ=50円くらいなんですが、これが2年後にどうなるかなんて全然わかりませんよね。


特に、トルコの周辺国で「イスラム国」の事件が頻発しているのなんかを見ると、日本経済の先行きも不安ですが、それ以上にトルコ共和国が2年後酷いことになってしまって、トルコリラ安・円高になる危険性も十分ある気がします。


 




この為替リスクは当然毎月もらう利息についてもあてはまります。円高になると、もらえる利息が円建てでは減るのです。





しかし、この外貨建て債券について、証券会社がちゃんと説明しない最大の問題点は、証券会社に払う「手数料」にあります。


この証券会社のトルコリラ建て債券に関する説明書によると


「購入対価のみをお支払いいただきます。別途手数料をお支払いいただく必要はありません」


と、株式取引をしてきた人間には夢のようなことが書いてあるのですが、そのすぐ下に、「為替スプレッド」という聞き慣れない言葉が出てきます。


証券会社の説明によると


為替スプレッドとは、円貨から外貨に、または外貨から円貨に交換(換算)する際、当社の基準為替レートと適用為替レート(当社が決定した実際にお取引等いただく為替レート)の差分に相当します。したがって、外貨建て債券を円貨でお取引する際、購入時には当社の基準為替レートに為替スプレッドを加算し、また、売却時には当社の基準為替レートから為替スプレッドを減算いたします。












一般スプレッド1トルコリラ当たり2円
大口スプレッド1トルコリラ当たり1円

大口スプレッドの適用外貨金額は1回のお取引につき1,000万円相当額以上を目安としております。
ただし、為替スプレッドは為替相場の状況等により、変更される可能性があります。
なお、当該債券の利金および償還金に関しては、大口スプレッドの適用はございません。
詳しくは、お問い合わせください。



と書いてあります。



各社で差はあるものの、どの外貨でも為替スプレッドは取られますが、トルコやブラジルのような新興国通貨だとその幅はさらに大きいことがわかります。


 




なんだか、わかったようでわからない説明なのですが、わたくしが玄関先や電話で勧誘されたときには、確かに為替スプレッドの「か」の字も「ス」の字も出なかったのです。


でも、よくよく読んでみるとこういうことなんですよ。


わたくしのように1000万円もお金のない人は、トルコリラ建て債券を買うときに1トルコリラ当たり2円の為替スプレッドを取られます。


いま、1トルコリラ=50円くらいなので、2円とは4%です。4%!!


しかも、買ったトルコリラ建て債権を円に替えるときに、また4%取り分を減らされるんです!


つまり、往復ビンタであわせて8%取られちゃうんですよ。


いくら外貨建て債券の利率が高いと言っても年利6%で2年で12%ですからね。そのうち8%取られてしまったら残り4%。1年にしたら年利2%しか利息が付かないのと同じになってしまうのです。


あら不思議、6%の利息が3分の1になってしまいました。


こんな程度の利息なら、今の最低レベルの円安から2年後に少しでも円高に振れたらすぐに赤字になってしまいます。



ま、これが現実。詐欺でもボッタクリでもないと位置づけられている株式投資だって大損している人がいっぱいいるんだから、投資なんてするモンじゃない。


 


 


あかんでしょ、これ。これはもう起こるかどうかわからないリスクではなくて、為替スプレッドは必ず取られるんですから、外貨建て債券に絶対につきまとう構造的問題です。別に今回の証券会社さんが悪いのではなくて、全証券会社が扱っているこの商品自体が眉唾物なのです。


つまり、外貨建て債券は絶対にお勧めしません。


それがトルコリラやブラジルレアルではなくて、インドネシアルピアはもちろん、オーストラリアドルでも、アメリカドルでもどこでもです。


ところが、外貨建て債券のスプレッドは大きくて損ですから、MMFがいいですよ、とか、挙げ句の果てにFXにしましょう、などというネット情報が蔓延しているんですよ。


そういうのって、元本保証もへったくれもありませんから、もう投資じゃなくて投機です。素人は絶対やっちゃダメ!


FXで儲けたなんて言うブログや本がごまんとありますが、儲ける人なんてごく一握りで、夜逃げや自己破産者続出してますから!


というわけで、美味しい話には裏がある、という絶対の真理に行き着いたわたくしなのでありました。


結論


不労所得で儲けようとするな。お金は額に汗して得て初めて身につき実(じつ)になる。



こうならないようにしてください。






悪い夢は見ないに越したことはない。


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いつものように、外貨建て債券の危険性に警鐘を鳴らすような新聞記事を探したのですが


老後資金、貯蓄で足りますか 運用なしでは大違い


日本経済新聞-2015/01/31

 

だの

 


【クレジット市場】ゴールドマン債追加、みずほ証の高利回り外債販売


ブルームバーグ-2015/02/01



だのという記事ばかり。


 

世に悲劇の種は尽きまじ。



 







 

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