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SEALDs奥田愛基氏「困難な時代にこそ希望があることを信じて自由で民主的な社会を望み反対します」

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 「安全保障関連法案」採決の前提となる公聴会が2015年9月15日、国会内で開かれました。


 6人の公述人の1人として、法案への抗議活動を続ける学生団体「SEALDs」の主要メンバーで、大学生の奥田愛基(あき)氏が出席し、


「これ以上、若者を政治に絶望させるようなことはしないでほしい」


と、訴えました。



 


 その結びの言葉から。


「最後に私からのお願いです。シールズの一員ではなく、個人としての1人の人間としてのお願いです。どうか、どうか、政治家の先生たちも個人でいてください。


 政治家である前に、派閥に属する前に、グループに属する前に、たった1人の個であってください。自分の信じる正しさに向かい、勇気を出して孤独に思考し、判断し、行動してください。


 皆さんには1人ひとり考える力があります。権利があります。政治家になった動機は人それぞれさまざまあるでしょうが、どうか政治家とはどうあるべきなのか考え、この国の民の意見を聞いてください。


 勇気を振り絞り、ある種、賭けかもしれませんが、あなたにしかできない、その尊い行動を取ってください。日本国憲法はそれを保障し、何より日本国に生きる民、1人ひとり、そして私はそのことを支持します。


 困難な時代にこそ希望があることを信じて、私は自由で民主的な社会をのぞみ、この安全保障関連法案に反対します。


 2015年9月15日 奥田愛基、ありがとうございました。」



 


SEALDsの奥田愛基氏がスーツ姿で公聴会に登場 「国民バカにするな」「到底納得できない」



安保法案2015.9.16 08:30 産経新聞

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参院平和安全法制特別委員会で意見陳述する学生グループ「SEALDs(シールズ)」の中心メンバーで明治学院大4年の奥田愛基さん=15日午後、国会・参院第1委員会室(酒巻俊介撮影)1/6枚

 参院平和安全法制特別委員会は15日、安全保障関連法案に関する中央公聴会を開いた。法案に反対する学生グループ「SEALDs(シールズ)」の中心メンバーで明治学院大4年の奥田愛基(あき)さんが「公述人」として意見を表明した。




 奥田さんは髪を金髪から黒く染め、国会前デモで着用しているTシャツ姿から一転、黒いスーツ姿で着席。緊張した面持ちで、デモのときとは違う穏やかな口調ながらも「(法案が成立すれば)全国各地でこれまで以上に声が上がるだろう。連日、国会前は人であふれかえる。次の選挙にも、もちろん影響を与えるだろう」と強調した。冒頭、居眠りしていた議員を注意する一幕もあった。発言の詳細は以下の通り。



 大学生の奥田愛基と言います。シールズという学生団体で活動しています。あの、こんなこと言うと非常に申し訳ないのですが、先ほどから寝ている方がたくさんいるので、もしよろしければお話を聞いていただければと思います。僕も2日間ぐらい緊張して寝れなかったので、僕も帰ってから早く寝たいと思っているのでよろしくお願いします。




 


 はじめにシールズとは「Students Emergency Action for Liberal Democracys」、日本語で言うと「自由と民主主義のための学生緊急行動」です。


 私たちは特定の支持政党を持っていません。無党派の集まりで、保守、革新、改憲、護憲の垣根を越えてつながっています。最初はたった数十人で、立憲主義の危機や民主主義の問題を真剣に考え、5月に活動を開始しました。その後、デモや勉強会、街宣活動などの行動を通じて、私たちが考える国のあるべき姿、未来について日本社会に問いかけてきたつもりです。


 こうした活動を通して、今日、貴重な機会をいただきました。今日、私が話したいことは3つあります。1つは今、全国各地でどのようなことが起こっているのか、人々がこの安保法制について、どのように声を上げているのか。


 2つ目は、この安保法制に関して、現在の国会はまともな議論をしているとは言い難く、あまりにも説明不足だということです。端的に言って、私たちはこの法案に対して到底納得することができません。3つ目は政治家の方々への私からのお願いです。


 まず第1にお伝えしたいのは、私たち国民が感じている安保法制に対する大きな危機感です。この安保法制に対する疑問や反対の声は、現在でも日本中でやみません。つい先日も国会前では10万人を超える人が集まりました。しかし、この行動は東京の、しかも国会前だけで行われているわけではありません。


 私たちは独自にインターネットや新聞などで調査した結果、日本全国2000カ所以上、数千回を超える抗議が行われています。累計して130万人以上の人が路上に出て、声を上げています。この私たちが調査したものやメディアに流れているもの以外にも沢山の集会があの街でも、この街でも行われています。まさに全国各地で声が上がり、人々が立ち上がっているのです。



 


 また声を上げなくても疑問に思っている人たちは、その数十倍もいるでしょう。強調しておきたいことがあります。それは私たちも含め、これまで政治的無関心といわれてきた若い世代が動き始めているということです。


 これは誰かに言われたからとか、どこかの政治団体に所属しているからとか、いわゆる動員的な発想ではありません。私たちはこの民主主義のあり方について、この国の未来について、主体的に1人ひとり個人として立ち上がっているのです。シールズとして行動を始めてから、誹謗中傷に近いさまざまな批判の言葉を投げかけられました。


 例えば「騒ぎたいだけだ」とか、「若気の至りだ」とか、そういった声があります。他にも「一般市民のくせにして、何を一生懸命になっているのか」というものもあります。つまり、「お前は専門家でもなく、もしくは主婦なのに、サラリーマンなのに、フリーターなのに、なぜ声を上げるのか」ということです。


 しかし、先ほどもご説明させていただいた通り、私たちは1人ひとり個人として声を上げさせていただいています。不断の努力なくして、この国の憲法や民主主義、それらが機能しないことを自覚しているからです。



 


 政治のことは選挙で選ばれた政治家に任せておけばよい。この国にはどこか、そのような空気感があったように思います。それに対し、私たちこそがこの国の当事者、つまり主権者であること、私たちが政治について考え、声を上げることは当たり前なのだということ、そう考えています。その当たり前のことを当たり前にするために、これまでも声を上げてきました。そして2015(平成27)年9月現在、今やデモなんてものは珍しいものではありません。


 路上に出た人たちがこの社会の空気を変えていったのです。デモや至るところで行われた集会こそが不断の努力です。そうした行動の積み重ねが「基本的人権の尊重」「平和主義」「国民主権」といったこの国の憲法の理念を体現するものだと私は信じています。


 私は私たち1人ひとりが思考し、何が正しいのか判断し、声を上げることは間違っていないと確信しています。またそれこそが民主主義だと考えています。


 安保法制に賛成している議員の方々も含め、戦争を好んでしたい人は誰もいないはずです。


 先日、予科練で特攻隊の通信兵だった方と会ってきました。70年前の夏、あの終戦の日、20歳だった方々は今、90歳です。戦争を経験し、そしてその後の混乱を生きてきた方々です。そうした世代の方々もこの安保法制に対し、強い危惧を抱いている。私はその声をしっかり受け止めたいと思います。そして議員の方々も、そうした危惧や不安を受け止めてほしいと思います。


 今、これだけ不安や反対の声が広がり、説明不足が叫ばれる中での採決は、そうした思いを軽んじるものではないでしょうか。70年の不戦の誓いを裏切るものではないでしょうか。


 今の反対のうねりは世代を超えたものです。70年間、この国の平和主義を先の大戦で犠牲になった方々の思いを引き継ぎ、その思いが私たちをつなげています。私は今日、そのうちのたった1人として、ここで話をしています。つまり、国会前の巨大な群像の中の1人として国会に来ています。



 


 第2にこの法案の審議に関してです。各世論調査の平均値を見たとき、初めから過半数近い人々が反対していました。そして月を追うごとに反対世論は拡大しています。理解してもらうために、きちんと説明していくと現政府の方はおっしゃっております。


 しかし、説明した結果、内閣支持率は落ち、反対世論は盛り上がり、この法案への賛成の意見は減りました。


 選挙のときに集団的自衛権に関して、すでに説明したとおっしゃる方々もいます。しかしながら、自民党が出している重要政策集では「アベノミクス」に関して26ページ中8ページで説明されていましたが、それに対して安全保障関連法案に関してはたった数行でしか書かれていません。昨年の選挙でも菅(義偉)官房長官は「集団的自衛権は争点ではない」と言っています。


 さらに言えば、選挙の時に国民投票もせず、解釈で改憲するような違憲で、法的安定性もない、そして国会の答弁もきちんとできないような法案を作るとは私たちは聞かされていません。私には政府は法的安定性の説明をすることを途中から放棄してしまったようにも思います。憲法とは国民の権利であり、それを無視ことは、国民を無視するのと同義です。


 また、本当に与党の方々はこの法案が通ったら、どういうことが起こるのか、本当に理解しているのでしょうか。先日言っていた答弁とは全く違う答弁を翌日に平然とし、野党からの質問に対しても、国会審議は何度も何度も速記が止まるような状況です。このような状況で、一体どうやって国民は納得したら良いのでしょうか。


 シールズは確かに注目は集めていますが、現在の安保法制に対して、その国民的な世論を私たちが作り出したわけではありません。もしそう考えておられるのでしたら、それは過大評価です。



 


 私の考えでは、この状況を作っているのは、紛れもなく、現在の与党の皆さんです。つまり、安保法制の国会答弁を見て、首相のテレビでの理解しがたい例え話を見て、不安に感じた人が国会前に足を運び、声を上げはじめたのです。


 ある金沢の主婦の方がフェイスブックに書いた国会答弁の文字起こしは、瞬く間に1万人もの人にシェアされました。ただの国会答弁です。普段なら見ないような国会答弁をみんなが読みたがりました。なぜなら不安だったからです。


 今年の夏までに武力行使の拡大や集団的自衛権の行使の容認をなぜ、しなければならなかったのか。それは人の生き死ににかかわる法案で、これまで70年間、日本が行ってこなかったことでもあります。


一体、なぜ11個の法案を2つにしたのか、その理由もわかりません。1つひとつ審議してはダメだったのでしょうか。まったく納得いきません。


 結局、説明をした結果、しかも国会の審議としては異例の9月末まで延ばした結果、国民の理解が得られなかったわけですから、もうこの議論の結論は出ています。今国会での可決は無理です。廃案にするしかありません。



 


 私は毎週、国会前に立ち、この安保法制に対し、抗議活動を行ってきました。そして沢山の人々に出合ってきました。その中には自分のおじいちゃんやおばあちゃん世代の人や、親世代の人、そして最近では自分の妹や弟のような人たちもいます。確かに若者は政治的に無関心だといわれています。


 しかしながら、現在の政治状況に対して、どうやって彼らがどうやって希望を持つことができるというのでしょうか。関心が持てるというのでしょうか。私や彼らが生きていく世界は相対的貧困が5人に1人がいわれる超格差社会です。親の世代のような経済成長も期待できないでしょう。


 今こそ政治の力が必要なのです。どうかこれ以上、政治に対して絶望してしまうような仕方で議会を運営するのはやめてください。なにも賛成から、すべて反対に回れというのではありません。


 私たちも安全保障上の議論は非常に大切なことを理解しております。その点について異論はありません。しかし、指摘されたこともまともに答えることができない、その態度に強い不信感があるのです。


 「政治生命を掛けた争いだ」とおっしゃいますが、政治生命と国民1人ひとりの生命を比べてはなりません。与野党の皆さん、どうか若者に希望を与えるような政治家でいてください。国民の声に耳を傾けてください。まさに「義を見てせざるは勇なきなり」です。


 政治のことをまともに考えることが、バカらしいことだと思わせないでください。現在の国会の状況を冷静に把握し、今国会での成立を断念することはできないでしょうか。


 世論の半数を超える意見は、明確にこの法案に対し、今国会中の成立に反対しているのです。自由と民主主義のために、この国の未来のためにどうか考え直していただけないでしょうか。



 


 私は単なる学生であり、政治家の先生方と比べ、このような場で話すような立派な人間ではありません。もっと正直に言うと、この場でスピーチすることも、昨日から眠れないぐらい緊張してきました。政治家の先生方は毎回、このようなプレッシャーに立ち向かっているのだとすると本当に頭の下がる思いです。


 1票1票から国民の思いを受け、それを代表し、この国会という場所で毎回答弁し、最後に投票により、法案を審議する。本当に、本当に、大事なことであり、誰にでもできることではありません。それはあなたたちにしかできないことです。


 では、なぜ私がここで話しているのか。どうしても勇気を振り絞り、ここに来なくてはならないと思ったのか、それには理由があります。参考人としてここに来てもよい人材かどうかわかりませんが、参考にしてほしいことがあります。


 仮にこの法案が強行に採決されるようなことになれば、全国各地でこれまで以上に声が上がるでしょう。連日、国会前は人であふれかえるでしょう。次の選挙にももちろん影響を与えるでしょう。


 当然、この法案に対する野党の方々の態度も見ています。本当にできることはすべてやったのでしょうか。私たちは決して今の政治家の方の発言や態度を忘れません。「3連休を挟めば忘れる」だなんて国民をバカにしないでください。むしろ、そこからまた始まっていくのです。



 


 新しい時代はもう始まっています。もう止まらない。すでに私たちの日常の一部となっているのです。私たちは学び、働き、食べて、寝て、そしてまた路上で声を上げます。できる範囲でできることを日常の中で。私にとって政治のことを考えるのは仕事ではありません。この国に生きる個人としての、不断の、そして当たり前の努力です。私はこの困難な4カ月の中で、このことを実感できました。それが私にとっての希望です。


 最後に私からのお願いです。シールズの一員ではなく、個人としての1人の人間としてのお願いです。どうか、どうか、政治家の先生たちも個人でいてください。政治家である前に、派閥に属する前に、グループに属する前に、たった1人の個であってください。自分の信じる正しさに向かい、勇気を出して孤独に思考し、判断し、行動してください。


 皆さんには1人ひとり考える力があります。権利があります。政治家になった動機は人それぞれさまざまあるでしょうが、どうか政治家とはどうあるべきなのか考え、この国の民の意見を聞いてください。


 勇気を振り絞り、ある種、賭けかもしれませんが、あなたにしかできない、その尊い行動を取ってください。日本国憲法はそれを保障し、何より日本国に生きる民、1人ひとり、そして私はそのことを支持します。


 困難な時代にこそ希望があることを信じて、私は自由で民主的な社会を臨み、この安全保障関連法案に反対します。


 2015年9月15日 奥田愛基、ありがとうございました。




 


 


「当然、この法案に対する野党の方々の態度も見ています。本当にできることはすべてやったのでしょうか。私たちは決して今の政治家の方の発言や態度を忘れません。「3連休を挟めば忘れる」だなんて国民をバカにしないでください。むしろ、そこからまた始まっていくのです。」


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検証・安保法案 -- どこが憲法違反か
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安保関連法案のどこが憲法違反にあたるのかを読み解く。衆院憲法審査会で「憲法違反」の見解を示した長谷部恭男教授を編者に、元内閣法制局長官、元内閣官房副長官補、新進気鋭の憲法学者が、法案の問題点を指摘しつつ立憲主義のあるべき姿を追い求める。 

















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砂川判決と戦争法案 最高裁は集団的自衛権を合憲と言ったの! ?
内藤功(元砂川事件弁護団) (著), 新井章(元砂川事件弁護団) (著)
旬報社

あの砂川事件最高裁判決が、集団的自衛権の行使を憲法違反ではないという論拠になるはずがない。
安倍政権の戦争法案に関する合憲性の主張は明らかに間違っている。
こんな無茶なゴリ押しには弁護士として黙っていられない。


 















すぐにわかる 戦争法=安保法制ってなに?
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国会論戦がつづく「戦争法」(いわゆる安保法制ともいう)の分かりやすい解説と、それに反対する著名人の声を一冊にまとめる。また、第一次安倍内閣からの改憲策動、教育基本法改悪、秘密保護法、武器輸出三原則、国家安全保障戦略(NSS)などを踏まえて、戦争法=「安全保障法制」の理解を深める。


 















「安全保障」法制と改憲を問う
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新たな「安全保障」法制によって、日本は「戦争をする国」へと変わるのか?!“解釈改憲”による違憲な法整備を検討するとともに、立憲平和主義の根幹を揺るがすこととなる“明文改憲”についても批判的に考察。歴史的岐路に立つ私たちへの著者渾身の警鐘。


 


 

日本国憲法第九条を改正すべきか否か、私たち一人ひとりが決断を迫られる時代が近づきつつある。だが、これまでの改正論議では、改憲・護憲派ともども、致命的に見落としてきた視点があった。立憲主義、つまり、そもそも何のための憲法かを問う視点である。本書は、立憲主義の核心にある問い―さまざまな価値観を抱く人々が平和に共存するための枠組みをどう築くか―にたちかえり、憲法と平和の関係を根底からとらえなおす試みだ。情緒論に陥りがちなこの難問を冷静に考え抜くための手がかりを鮮やかに示す。



 



毎日新聞 2015年09月16日 東京朝刊




参院平和安全法制特別委員会の中央公聴会を終え、安保法案反対集会で安倍政権退陣を求める奥田愛基さん(中央)=15日午後8時44分、後藤由耶撮影
参院平和安全法制特別委員会の中央公聴会を終え、安保法案反対集会で安倍政権退陣を求める奥田愛基さん(中央)=15日午後8時44分、後藤由耶撮影




 

 抗議行動の先頭に立ってきた若者が、国会に乗り込んだ。「国民の声に耳を傾けてください」。安全保障関連法案を審議する参院平和安全法制特別委員会の15日の中央公聴会。法案に抗議する学生団体「SEALDs(シールズ)」の中心メンバー、奥田愛基(あき)さん(23)=明治学院大4年=が思いのたけを訴えた。


 「先ほどから寝ている方がたくさんおられるので、お話を聞いていただければ」。冒頭、議員たちにこう呼び掛けた。普段はTシャツに帽子姿だが、この日は紺のジャケット、白のワイシャツにノーネクタイ。茶髪も黒くして、憲法学者や元最高裁判事らに交じって意見を述べた。


 「政治的無関心と言われてきた若い世代が動き始めている」「今やデモなんて珍しいものではない。路上に出た人々が社会の空気を変えていった」と、法案反対のうねりを表現。「この状況をつくっているのは、紛れもなく与党の皆さんです。国会答弁を見て、首相のテレビでの理解し難い例え話を見て、不安に感じた人が国会前に足を運び、声を上げ始めたのです」。柔らかい言葉に鋭い批判を含ませて訴えた。


 終了後、報道陣に「むっちゃ緊張した。もう2日ぐらい寝てないっすよ。デモは政治に影響を与えないと思っていた。貴重な体験だった」と語った。奥田さんは特別委の公募に応じた95人からただ一人公述人に選ばれた。抗議行動を展開する学生が選ばれるのは極めて異例。【樋岡徹也】


 



「廃案しかない」 中央公聴会でシールズ学生ら訴え






 デモ参加者が国会審議で意見表明するのは異例。奥田氏は公述人に応募した九十五人の中から、民主党の推薦でただ一人選ばれた。




 奥田氏は、多数の若者がデモに参加していることについて「誰かに言われたからではなく、この国の民主主義について一人一人が考え、立ち上がっている」と説明。「私たちこそ当事者、主権者。声を上げるのは当たり前だ。不断の努力なくして憲法や民主主義が機能しないことを自覚しているからだ」と述べた。




 その上で、法案に関する国会論戦について「まともな議論をしているとは言い難く、あまりにも説明不足だ。このままでは到底納得できない」と批判。与党に「法案をこのまま強行採決するのは国民を無視することだ。国民の声に耳を傾けてください」と求めた。




 憲法解釈の変更で集団的自衛権の行使を容認した安倍政権は法的安定性を軽視しているとして「憲法は国民の権利であり、憲法を無視することは国民を無視することと同義だ」と指摘。安倍晋三首相には「憲法上の問題があるなら改憲手続きを行うべきだ。国会前の抗議を見に来ていただけないか」と呼び掛けた。



◆<野党推薦>法解釈安定性に問題 <与党推薦>変化に応じた法整備



 安全保障関連法案に関する参院特別委員会が十五日に開いた中央公聴会では、六人の公述人のうち、学生グループ「シールズ」中心メンバーの奥田愛基氏ら野党推薦の四氏が法案は違憲だとして反対を表明した。与党推薦の二氏は、中国の軍事的台頭などを挙げて法案成立の必要性を訴えた。




 野党推薦のうち、元最高裁判事の浜田邦夫氏は、集団的自衛権の行使容認について「違憲だ。法解釈の安定性の面で問題だ」と指摘した。専守防衛に変わりないとの政府の説明は「詭弁(きべん)だ」と断じた。自衛隊の活動拡大については「近隣国が対外脅威を口実として挑発行動や武力強化をして悪循環に陥る」と述べた。




 小林節・慶応大名誉教授(憲法学)は「海外派兵が内閣の判断でできるようになる。『戦争法案』そのものだ」と明言した。廃案を求める世論について「当たり前の話が多数派に無視し続けられている」と与党の採決方針を批判した。




 松井芳郎・名古屋大名誉教授(国際法)は「集団的自衛権は、国が海外の帝国主義的な権益を守るための考え方だ」と主張。「米国が攻撃を受けた場合に、日本が守ることが義務になる。日米安保条約を国会承認なしに改定することになる」と懸念を示した。




 一方、与党推薦の坂元一哉・大阪大大学院教授(国際政治学)は「法案で可能にする集団的自衛権は、あくまで必要最小限だ」と賛成する考えを表明。同時に「政府はなぜ違憲でないのかを、より丁寧に説明する必要がある」と求めた。




 白石隆・政策研究大学院大学長(政治学)は「台頭する中国、使える核兵器を持ちつつある北朝鮮にどう対応するか。法整備をしないと対応できないところに来ている」と安全保障環境の変化を強調した。




 



奥田さん、本当にお疲れ様でした。


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