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新生!毎日、泣いて笑って喜んで哀しんでる、かなりラテンの血の濃い、そんな宮武嶺のエブリワンブログです!

安倍政権が南京虐殺否定派の学者引用←東京地裁が「通常の学者ではない」「学問研究の成果に値しない」

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 中国がユネスコに南京虐殺の資料を世界記憶資産として申請して、これが認められた一件。


 安倍政権が激しく拒否反応を示し続けています。


シベリア抑留記録を世界記憶遺産に登録させた日本が、南京事件については抗議するのが恥ずかしい。


南京虐殺を否定する安倍首相が、中国の「南京事件の政治利用」を招いた。


菅官房長官が中国からユネスコに出された文書を見てもいないのに、分担金を払わないぞと脅している件。



 


 まず、フランスを訪れている例の馳浩文部科学大臣は、ユネスコ=国連教育科学文化機関の総会で2015年11月5日に演説し、日本と中国の見解が異なるなか、「南京事件」を巡る資料が「記憶遺産」に登録されたのは問題だという立場から、


「特に記憶遺産については、我々加盟国はユネスコの責任あるメンバー国として、その健全な発展のため、ガバナンスや透明性の向上を含む改善を早急に実現するよう我々加盟国の間で議論を進めていく必要があります」


などと、記憶遺産の事業を改善することなどを訴えました。


 日本の大臣がユネスコの総会に出席するのは10年ぶりだそうですが、明らかに南京事件を糊塗したい意図がありありで、各国代表も


 「記憶遺産について?ノーコメントだよ」(ミャンマー代表)


 「関わりたくないよ」(インドネシア代表)


 「ユネスコは政治問題を避けるようにしないと。ここは教育・科学・文化の場なんだから」(タイ代表)


と困惑しており、日本は恥の上塗りです。



 


 さらに、菅官房長官は11月6日の閣議後の記者会見で


「ユネスコに対し、登録事業の政治利用は絶対に未然に防がなければならず、公平性や透明性が確保されるよう強く求めた。


ユネスコのそもそもの目的は分断でなく、統合という理念であり、公平で透明性のある制度への改善に取り組んでいく必要がある」


「わが国としても、事業の制度改善のために全力を尽くし、制度改革にとって、何がいちばん効果があるのか、ありとあらゆる可能性を検討したい」


と述べ、分担金などの支払い停止も含めて、あらゆる方策を検討していく考えを重ねて示しました。


 まあ、ありていに言えば、国連機関であるユネスコを、カネの問題で言うことを聞けと脅してるのも同然です。



 


 さらに驚いたのが、毎日新聞の


世界記憶遺産:意見書 日本、「南京」否定派を引用 ユネスコ受け入れず


というスクープ記事です。


 なんと、日本がユネスコに出した民間意見書を書いたのが、一般財団法人親学推進協会理事長の高橋史朗氏。


トンデモ「親学」のドン 下村博文文科相辞任? 「無届け後援会」で政治資金規正法違反の疑い 文春スクープ


安倍政権を牛耳る「日本会議」の恐怖1 菅官房長官が集団的自衛権合憲派として挙げた学者3人は全部日本会議



 


 


 そして、その意見書に、あの亜細亜大学の東中野修道教授の著書が引用されているというのです。


 東中野教授と言えば、南京事件の生き残りの少女を被害者とは別人だと書いて名誉毀損で訴えられ、東京地裁、東京高裁、最高裁と3連敗した人です。



御年68歳なんですが、まだ亜細亜大学法学部法律学科の教授。亜細亜大学は定年がないんですか?


 


 


 この訴訟の原告は、中国・南京市に住む夏淑琴さん。8歳だった1937年12月に、南京の自宅に押し入った日本兵に両親ら7人を殺され、自身も銃剣で刺されましたが死を免れた、南京虐殺の生き残りとして有名な方です。


 判決によると、事件翌年に米国人牧師が現地で撮影した16ミリフィルムがあり、その解説文の中に「8歳の少女」が登場するのですが、東中野教授はこの解説文を読み、1998年に出版された「『南京虐殺』の徹底検証」という著書で


「『8歳の少女』と夏淑琴は別人で、夏さんは事実を語っていない」


という趣旨の指摘をしました。















「南京虐殺」の徹底検証
東中野修道 著
展転社

まだ売ってたよ!


 


 


 なぜそうなったかというと、東中野教授がこのビデオの解説文中の「銃剣で突かれた」という意味の英語を、「銃剣で突き殺された」と訳したため、被害者は突き殺されているのだから、生きている夏さんが死んだ被害者本人のわけがないと「徹底検証」しちゃったというわけです(笑)。


 ことほど左様にほかの推論もひどく、東京地裁も呆れて判決文で


「これは明らかに矛盾であり,論理に破綻を来しているというほかはない。


 通常の研究者であれぱこの矛盾を認識し,そこに至る推論の過程のいずれに誤りがあるかを検証し,結局はイで述べたと同様の可能性に思い至るはずであるが,被告東中野は,上記の矛盾点には一切言及していない。


 以上述べた2点だけからしても,被告東中野の原資料の解釈はおよそ妥当なものとは言い難く,学問研究の成果というに値しないと言って過言ではない。」


「原告が虚偽の証言をしていると強く印象づけ、名誉を傷つけた」


「真実であるとする理由がない」


と指摘して、東中野教授と出版社に400万円の慰謝料支払を命じました(判決文判決文の解説)。


 当然、同教授は東京高裁に控訴。しかしさらに敗訴し続け、最高裁で判決は確定しています。



判決後の記者会見で、「南京虐殺から70年を前にして記念すべき日で、亡くなった同胞にも一つの弔いになった。真実を述べる機会はそんなに多くない。これからも史実を語り続けたい」と語る夏さん。




 


説得力皆無ですな(笑)。


参考記事 東中野氏のむなしい「証拠写真」検証を論駁する


 


 


 毎日新聞は、日本の出した意見書にこの東中野教授の著書(たぶん、上の写真の南京事件「証拠写真」を検証する)が引用されていることについて、他の研究者のコメントを載せ、


『欧州と日中韓の歴史認識の比較を研究する静岡県立大の剣持久木教授は


「意見書は、南京大虐殺を否定する学派にくみしている印象を与える。ナチスによるユダヤ人虐殺を否定するのと同様の印象を世界に与えかねない」。』


『東京外国語大の渡邊啓貴教授(国際関係論)も


「日本に対する印象を悪化させて逆効果になった可能性がある」


と懸念する。』


としています。


 私に言わせれば、自国の裁判所に、


これは明らかに矛盾であり,論理に破綻を来している。通常の研究者であれば矛盾を認識するはずで、被告の原資料の解釈はおよそ妥当ではなく学問研究の成果に値しない」


と断じられたような人の著書を引用している時点で、日本政府、終わってると思います。



馳文科相も、義家文科省副大臣も、この意見書を書いた高橋史朗氏の親学を推進する親学推進議員連盟に所属しています。


ちなみに会長は安倍首相。いやはや。


元プロレスラー馳浩文科相と元ヤンキー先生義家弘介副大臣の対談「生徒を4時間監禁。竹刀が折れた。」






裁判所の判決文でここまで書かれるなんて、よっぽどトンデモってことですからね。


しかし、安倍政権もこの大舞台で、よりによって親学で日本会議の高橋史朗氏を出してきますかね。


せめて秦郁彦氏くらいで止めといたらよかったのに。まあ、普通の学者さんには断られますよね。


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南京事件 (岩波新書)
笠原十九司 著
岩波書店

日中戦争において、日本は当時の中国の首都、南京を激戦のすえ攻略した。このときに発生した、いわゆる「南京大虐殺」は重大な戦争犯罪として、いまも論議の的になっている。著者は、攻略戦の発端から説きおこし、外国人記録を含めた史料群を博捜し分析して、その全体像を描き出していく。現代史の焦点を衝く待望の歴史叙述。


 















「百人斬り競争」と南京事件―史実の解明から歴史対話へ
笠原十九司 著
大月書店

「百人斬り競争」を“賞賛”した時代があった。軍人はなぜ日本刀を携行したのか。「百人斬り」は可能か。「百人斬り競争」は創作記事か。文献史料を徹底的に検証し、歴史学の立場から「論争」に終止符を打つ。


 















南京の日本軍―南京大虐殺とその背景
藤原彰 著
大月書店

南京大虐殺から60年、日本国内では未だにこの事件の規模や内容、存在までをも疑う人が少なくない。本書は事実そのものを検証し、なぜその事実が起こったのかを解明する。事実を知りたい人に最適の一冊。


 


 



毎日新聞 2015年11月06日 東京朝刊



 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に登録された「南京大虐殺」に関する資料に対して日本政府が提出した民間研究者の意見書を疑問視する声が出ている。日本は、登録申請した中国に反論するため、外務省と専門家の意見書をユネスコ側に提出した。しかし、専門家意見書に南京事件否定派とみられている学者の著書が引用されるなどしたため、かえって日本の印象を悪くして逆効果になった恐れがあるという。


 意見書は明星大の高橋史朗教授が作成した。ユネスコ日本代表部の佐藤地(くに)大使の意見書などとともに、ユネスコ世界記憶遺産国際諮問委員会に9月末、提出された。


 高橋教授は意見書で、中国が一部公開した申請資料を分析。申請資料だけでは「内容の真正性について判断することができない」と指摘した。


 意見書は、「約100名の日本兵が『大虐殺』の存在を否定する本を出版している」と記し、南京市にいた中国人女性の日記についても「伝聞情報に依拠した記述ばかり」と記述。さらに、事件自体を否定する主張で知られる亜細亜大の東中野修道教授の著書を引用して、中国が提出した写真の撮影時期に疑問を呈し、「関連性が疑われる」とした。


 南京軍事法廷で中国人30万人虐殺の首謀者として死刑になった日本軍中将については、部隊が「南京城内に500メートル入ったところで移動を命じられ、虐殺は物理的に不可能であった」と結論づけた。


 欧州と日中韓の歴史認識の比較を研究する静岡県立大の剣持久木教授は「意見書は、南京大虐殺を否定する学派にくみしている印象を与える。ナチスによるユダヤ人虐殺を否定するのと同様の印象を世界に与えかねない」。東京外国語大の渡邊啓貴教授(国際関係論)も「日本に対する印象を悪化させて逆効果になった可能性がある」と懸念する。


 一方、高橋教授は「東中野教授に批判があるとしても、引用した研究内容は検証されたものだと評価している」と反論。外務省関係者は「(高橋教授は)保守派の中ではバランスの取れた研究者だ」と話している。


 日本政府は「非戦闘員の殺害や略奪行為等があったことは否定できない」と認めている。2010年の日中歴史共同研究では、日本側は被害者数を20万人を上限に4万人、2万人などと推計。中国側は「30万人以上」と主張した。


 馳浩文部科学相は5日、パリで開かれているユネスコ定例総会で演説し、世界記憶遺産審査について「透明性の向上を含む改善を早急に実現する」ために加盟国が議論を進めていく必要があると指摘した。【宮川裕章、パリ賀有勇】


 


馳文科相がユネスコ総会演説、記憶遺産「透明性向上を」


 馳浩文部科学大臣が、日本の大臣として実に10年ぶりにユネスコの総会に出席しました。背景にあるのが、南京大虐殺の資料が世界記憶遺産に登録されたことですが、馳大臣は、何を訴えたのでしょうか?

 (Q.きょうはどんなことを伝えたい?)
 「・・・・・・」(馳浩 文部科学相)

 記者の質問に固い表情で会場入りする馳文科大臣。日本の大臣がユネスコの総会に出席するのは10年ぶりです。

 日本政府が今回の総会を重要視する背景には、ユネスコで先月、中国が申請した南京大虐殺の文書が世界記憶遺産として登録されたことがあります。

 これについて、日本政府は、「中立・公平であるべき国際機関として問題だ」と批判。“ユネスコへの分担金を見直すべき”との声もあがっているのです。

 「特に記憶遺産については、我々加盟国はユネスコの責任あるメンバー国として、その健全な発展のため、ガバナンスや透明性の向上を含む改善を早急に実現するよう我々加盟国の間で議論を進めていく必要があります」(馳浩 文部科学相)

 “人類が後世に残す価値がある”としてユネスコが選ぶ「世界記憶遺産」は、14人の諮問委員が非公開で審査しています。日本政府は審査の仕組みを透明性のあるものに改善し、関係国が意見を言えるよう求めています。

 一方、中国の代表団は・・・

 「すいません、急いでますから」(中国代表)

 南京大虐殺をめぐっては、犠牲者の数で日本側と中国側の主張が食い違っています。しかし、ユネスコが世界記憶遺産の登録を決めたことで、中国側は、自分たちの資料の中にある“犠牲者30万人”が“歴史的事実”として国際的なお墨付きを得たとアピールしています。

 馳大臣は各国の大臣と精力的に会い、日本の立場を説明しました。

 「日本政府主催のパーティーが開かれています。各国の人が招かれていますが、この中、撮影は禁止。何が話されているのかは内緒だということです」(記者)

 この問題をめぐる対立に、各国は困惑を隠せません。

 「記憶遺産について?ノーコメントだよ」(ミャンマー代表)
 「関わりたくないよ」(インドネシア代表)
 「ユネスコは政治問題を避けるようにしないと。ここは教育・科学・文化の場なんだから」(タイ代表)

 中国は、従軍慰安婦の資料についても、2年後に韓国と共同で登録申請をする動きを見せています。

 日本側としては、来年春のユネスコ執行委員会までに審査制度を改革できるかが焦点となります。(TBS 2015年11月06日16:15)


 


官房長官 ユネスコ分担金支払い停止も含め検討


11月6日 14時55分 NHK




 


菅官房長官は、馳文部科学大臣がユネスコ=国連教育科学文化機関の総会で、「南京事件」を巡る資料が「記憶遺産」に登録されたことを受けて、記憶遺産の事業の改善を求めたことに関連し、制度改革に向けて、分担金などの支払い停止も含めて、あらゆる方策を検討していく考えを重ねて示しました。

 

フランスを訪れている馳文部科学大臣は、ユネスコ=国連教育科学文化機関の総会で演説し、日本と中国の見解が異なるなか、「南京事件」を巡る資料が「記憶遺産」に登録されたのは問題だという立場から、記憶遺産の事業を改善することなどを訴えました。


これに関連して、菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、「ユネスコに対し、登録事業の政治利用は絶対に未然に防がなければならず、公平性や透明性が確保されるよう強く求めた。ユネスコのそもそもの目的は分断でなく、統合という理念であり、公平で透明性のある制度への改善に取り組んでいく必要がある」と述べました。


そのうえで、菅官房長官は「わが国としても、事業の制度改善のために全力を尽くし、制度改革にとって、何がいちばん効果があるのか、ありとあらゆる可能性を検討したい」と述べ、分担金などの支払い停止も含めて、あらゆる方策を検討していく考えを重ねて示しました。

 


南京大虐殺本「被害者と別人」 名誉棄損認定 東京地裁


[asahi.com 2007年11月02日22時48分]


 いわゆる「南京大虐殺」の生き残りとして体験を語り続けている中国人の女性を「生き残った少女とは別人だ」と指摘した書籍「『南京虐殺』の徹底検証」をめぐる訴訟で、東京地裁(三代川三千代裁判長)は2日、書籍が女性の名誉を傷つけたと認め、著者の東中野修道・亜細亜大学教授(60)と出版社「展転社」(東京都文京区)に対し、慰謝料など計350万円を女性に支払うよう命じる判決を言い渡した。


 訴えていたのは、中国・南京市に住む夏淑琴さん(78)。8歳だった37年12月、自宅に押し入った日本兵に両親ら7人を殺され、自身も銃剣で刺されたという。


 判決などによると、事件翌年に米国人牧師が現地で撮影した16ミリフィルムがあり、解説文の中に「8歳の少女」が登場する。東中野教授はこの解説文を検証して、著書で「『8歳の少女』と夏淑琴は別人で、事実を語っていない」という趣旨の指摘をした。


 三代川裁判長は、解説文中の「銃剣で突かれた」という意味の英語を東中野教授が「銃剣で突き殺された」と訳したために別人と誤って解釈したと認定。「通常の研究者であれば矛盾を認識するはずで、原資料の解釈はおよそ妥当ではなく学問研究の成果に値しない」とし、教授の指摘は「真実であるとする理由がない」と判断した。


 展転社によると同書は約8000部発行。別の出版社が英語版、中国語版も発行しているため、判決は東中野教授に、さらに翻訳版の分として50万円の支払いを命じた。


 判決後に記者会見した夏さんは「南京虐殺から70年を前にして記念すべき日で、亡くなった同胞にも一つの弔いになった。真実を述べる機会はそんなに多くない。これからも史実を語り続けたい」と語った。東中野教授は「非常に心外だ。控訴する方針だ」とのコメントを出した。


 


「南京大虐殺」本の名誉棄損訴訟で著者らに賠償命令


 「南京大虐殺」を巡る本で名誉を傷つけられたとして中国人女性の夏淑琴さん(78)が、著者の東中野修道・亜細亜大教授と発行元の「展転社」に計1500万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が2日、東京地裁であった。三代川三千代裁判長は名誉棄損を認め計400万円の賠償を命じた。


 問題となったのは、1998年に出版された「『南京虐殺』の徹底検証」。判決などによると、夏さんは、南京大虐殺について記した当時の英文資料などに登場する「家族を殺され、生き残った8歳の少女」として、中国や日本で体験を語ってきたが、同書は「8歳の少女と夏淑琴とは別人」などと記していた。


 判決は「著者による資料の解釈は妥当とは言い難く、学問研究の成果というに値しない」と批判。夏さんを「8歳の少女」と認定し、「原告が虚偽の証言をしていると強く印象づけ、名誉を傷つけた」と述べた。


 東中野教授の話「非常に心外で、控訴する」


(読売新聞 2007年11月2日)


 


南京大虐殺生存者が勝訴


東京地裁 “ニセ被害者”は名誉棄損


 日中戦争中の一九三七年に日本軍が起こした南京大虐殺で生き延びた中国人女性が、ニセ被害者と決めつけられ、名誉を傷つけられたと訴えている問題で、東京地裁(三代川三千代裁判長)は二日、「原告の名誉を棄損し、名誉感情を著しく侵害」したとして、被告に四百万円の支払いを命じました。


 訴えていたのは当時、家族七人を殺され、自身も銃剣で刺された夏淑琴さん(78)。夏さんを「南京大虐殺のニセ証言者」とした東中野修道・亜細亜大学教授と出版社の展転社(東京都)に千五百万円の損害賠償などを求めていました。


 東中野教授は著書『「南京虐殺」の徹底検証』のなかで、「銃剣で刺した」と訳すべき英語を「銃剣で突き殺した」と誤訳。“夏淑琴さんにあたる八歳の少女は殺されて存在しないはず”と主張していました。


 判決は、普通の読者であれば、夏さんが虚偽の証言をしていると理解するであろうとの見方を示し、「原告はいわゆる南京事件の生存被害者として広く知られた人物であるから、(著書の記述は)原告の名誉を棄損するものであり、原告の名誉感情を著しく侵害する」と判断しました。


 英語の誤訳について、「解釈はおよそ妥当なものとはいえず、学問研究の成果に値しない」と批判しました。


 記者会見で原告側弁護団は「(南京大虐殺の)否定派の代表的な論客である東中野氏に対し、裁判所が断を下したといえる」と評価しました。


“歴史の事実語る” 原告


 「やったー」「学者の研究態度のあり方に踏み込む画期的な判決だ」―。二日、南京大虐殺・夏さん名誉棄損裁判判決で、原告団「勝訴」の旗が掲げられた東京地裁門前は、約六十人の支援者の歓声に包まれました。


 その場で急きょ行われた報告会では、「南京への道・史実を守る会」の会員は「ほぼ全面勝利の内容です。うれしい。感無量です。少しでも(歴史の事実を)埋め合わせることができました。支援する人の苦労が報われた感じです」と、判決への確信を語りました。


 判決後の記者会見で、原告の夏淑琴さんは「来月は事件が起きてから七十年。本当に私にとって記念すべき年になりました。なくなった身内や家族に、このうれしい知らせを伝えたい」と喜びを語りました。一方で「これからも歴史の事実を語り続けなければならない」と、法廷で被告の東中野修道亜細亜大学教授と、一回も対決できなかったことに無念さをにじませました。


 


南京虐殺本訴訟:名誉棄損、2審も賠償認める 出版元側が敗訴


毎日新聞 2008年5月22日 東京朝刊


 南京虐殺(1937年)の生存者、夏淑琴さん(79)が書籍で「偽の被害者」と指摘されたとして、著者らに1500万円の賠償などを求めた訴訟の控訴審判決が21日、東京高裁であった。柳田幸三裁判長は著者の東中野修道・亜細亜大教授と出版元の展転社(東京都)に400万円の支払いを命じた1審・東京地裁判決(07年11月)を支持し、双方の控訴を棄却した。


 夏さんは、米国人牧師が南京の状況を記録した資料に「8歳の少女」として登場し、戦後は証言活動を続けている。東中野教授は98年出版の「『南京虐殺』の徹底検証」に「『8歳の少女』は夏さんとは別人。夏さんは事実を語るべきだ」と記していた。柳田裁判長は「指摘が真実との証明はなく、夏さんの名誉感情を著しく侵害した」と判断した。


 展転社は「不当判決だ。上告の方向で検討している」とコメントした。夏さんは「今日の勝訴は大変感動しました。被告が上告した場合、最後まで闘う」と話している。【銭場裕司】


 


二審も著者に賠償命令=南京大虐殺本で被害者を「偽者」 東京高裁


 南京大虐殺被害者の象徴とされる夏淑琴さん(79)が書籍で「偽者」と指摘されたとして、著者の東中野修道・亜細亜大教授(60)と出版社に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は21日、名誉棄損を認め、400万円の支払いを命じた一審判決を支持し、双方の控訴を棄却した。
 柳田幸三裁判長は、被害の根拠とされた英文資料に登場する女性について、「一審では夏さんとは別人と争うなど存在を認めていたのに、架空の人物と主張を変えた。明らかに矛盾がある」と指摘。資料を「創作話」とする東中野教授側の主張を退けた。


(時事通信 2008/05/21-20:58)


 


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