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新生!毎日、泣いて笑って喜んで哀しんでる、かなりラテンの血の濃い、そんな宮武嶺のエブリワンブログです!

おっぱい募金に賛成意見があるのに驚いた。女性差別、「性の商品化」で許されない。と私は思う。

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 「人権派」の弁護士さん同士でも賛成反対に分かれて論争しているのだということで、びっくらです。


 2015年12月5、6日、BSスカパー!の番組で、「おっぱい募金」というイベントが行なわれたんだそうです。


 画像がですね、あるんですが、真正面からは出せないようなものばかりなので、イメージが分かる加工画像を借りてきました。


 そのまま出せるのは、この前の胸元強調ポスターでうちのブログではやっとです。


 ご覧になりたい方はこちらでどうぞ。私は見て一瞬で「アダルトビデオかよ」と思いました(おっぱいを触らせているのは実際AV女優さんたちだそうです)。



募金集めただけじゃなくて、放送したのか!






 この企画は、日本テレビの有名番組のパロディとして「24時間テレビ エロは地球を救う!」と題して毎年!行なわれているイベントだそうで、参加者が「募金」をして若い女性のおっぱいを直接触るというもの。


 なお、募金はエイズ予防の団体に寄付され使われる、ということになっています。



 


 特設サイトでは、着衣をまくり上げて乳房を出しっぱなしにした女性が横に並んで待機し、その前を「募金」を済ませた参加者が順に並んで女性の乳房を揉んでいく様子が中継されました。


 わたくし、オランダの飾り窓の女たちかと思いましたよ(オランダでは一部、売春が法的に合法化され、公認されている)。


 女性たちの表情はオランダのセックスワーカーたちより、日本のおっぱい女性たちのほうが全然明るくて救われるんですけどね、


 



 


 この状況に危機感を持った市民が、「おっぱい募金」を今年で終わらせる署名活動のキャンペーンを開始しています。


 私も反対署名をしました。


 ただ、この署名では、この企画を作っている制作会社の代表と、募金を受け取っている団体は同じ代表者名のようであることからも、


「『募金』とは名ばかりで、寄付する人がおっぱいを触るための対価としてのお金を払っているだけ」


「公益事業のフリをして女性の体で人とお金を集める企画」


は今回で終わりにするよう求めているのですが、もし、対価として払っているとしたら当然風営法の対象となる営業なわけですし、そもそもエイズの基金に送金されていなかったら詐欺で犯罪です。


 



 


 そういう言語道断なことではなくて、この「募金活動」が本物でも、私はこういう企画をスカパーがするのは許されないと思います。


 なぜなら、女性差別の文化につながるものだからです。


 たとえば、女性専用のクラブのショーで、股間を強調した男性ダンサーが出てきて、女性が喜ぶという場面がありますよね、名作映画「フル・モンティ」とか。


 あれを、エイズに募金する企画として、スカパーがやるかってことですよ。


 AV男優らの股間を、お金を払って女性が撫でるというイベントを。


 そういう番組をやらないのなら、選択的夫婦別姓制度の問題と同じで、96%の女性が名前を変えることを選んでいる事実がある夫婦同姓制度が女性差別で違憲であるのと同じで、男女平等に反するのです。


 




 


 もちろん、それとは別に、「性」という人格の中核部分を商品化していいのかという問題もあります。


 この問題について、おっぱい募金擁護派は、性も肉体も女性本人の所有物だから、どう「所有」=使用・収益・処分するかは本人の自由だというのです。


 そう、もちろん、本人が自分をどう「売る」か、は本人の自由です。


 しかし、性の商品化やその究極としての売買春は合法化するべきではないのです。それは、セックス・ワーカーの女性の人格を貶めているのとは違いますよ。


 社会の文化として、資本主義が「性」という人格の重要部分まで商品化してしまったら、もう私たちが大事に考えるヒューマニズム=人道主義・人間主義はありえなくなってしまうからです。


 おっぱい募金に協力する女性たち本人が良くても、社会がそれをしたらダメなんです。まして、放送事業という公益的な仕事をしているスカパーならなおさらです。


 というわけで、この問題がについて、おっぱい募金反対派の人がまるで人権侵害のように言われているのに驚いて書いた論考でした。


 















「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか
鈴木 涼美 (著)
青土社

学術論文でもあり、AV女優を新たな視点から描いたルポタージュ。彼女たちそのものに肉薄しようとするまさに画期的試みの書。

「自己を語り、自己を売ることに酔うとき、人はすべて「AV女優」になる。近代社会に普遍的な「中毒」のメカニズムを描いたこの本は、すぐれて社会学的な著作であると同時に、不可視の「汚れる前の魂」を探そうとした試行の記録である。」小熊英二


 















職業としてのAV女優 (幻冬舎新書)
 中村 淳彦  (著)
幻冬舎

業界の低迷で、100万円も珍しくなかった最盛期の日当は、現在は3万円以下というケースもあるAV女優の仕事。それでも自ら志願する女性は増える一方だ。かつては、「早く足を洗いたい」女性が大半だったが、現在は「長く続けたい」とみな願っている。

















高専生だった私が出会った世界でたった一つの天職


宝島社

2012年、現役高専生時代に華々しくデビューした当代人気No.1のAV女優・紗倉まな。
キュートであどけない妹系の表情が人気の彼女が、どのようにしてAV女優になったのか、


 




女性の人権保障にも、セックスワーカーの人権保障にも資する、冷静な良い議論を望みたいです。


刑法で守っている保護法益も、個人的法益を中心としつつも、社会的法益というのがあるんですね。


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北原みのり「そのエロは地球を救わない」
















 


(※イメージ)


(※イメージ)





作家・北原みのり氏の週刊朝日連載「ニッポンスッポンポンNEO」。イベント「エロは地球を救う!」について、率直に意見を述べた。




*  *  *
 先日、「24時間テレビ エロは地球を救う!」というイベントがネットで話題になっていた。女性が胸を露出し、客がお金を払うと胸を揉めるというもので、スカパー!主催の、毎年恒例の行事だそうだ。

 イベントの写真を見た時、思わず、きもちわるいっ!!と呻いた。それは多分、見た写真が女性の胸を触りながら心から楽しそうに笑う男の横顔だったからだ。女性の胸だけが写されたものだったら、ここまで感じなかったかもしれない。男の笑顔は、その場で行われていることを雄弁に語っているように見えた。そこに女はいないのだ。そこにいるのは、おっぱいと、男だけ。

 ネットでは、「おっぱいの柔らかさに感動した」「いろんなおっぱいがあるんだ」「おっぱい偉大」「女の子が明るくてよかった」という前向きな感想に溢れている。猛々しい欲望を露にするというよりは、まるで、猿の赤ちゃんって、あんなに柔らかいんだぁ〜。パンダ頑張ってた〜。ゴリラ偉大〜。と動物園の飼育体験をしたような感想に率直に戸惑う。何だろう、この強烈な違和感は。だけれど何だろう、この既視感は。

 男たちの明るい笑顔と感動の中で揉まれる女たちの乳房。集まったお金は、HIVの啓蒙団体に寄付されるという。公然わいせつ罪にも、風営法にも触れない合法なものだという。そう、女たちが文句を言わない限り、声をあげない限り、男たちのエロは平和に保たれるのだろう。というより、この国で「エロ」と呼ばれるものは、女が無言でいることで成立してきたものが、多いのではないか。

「たかがエロでしょ〜」「おふざけもわからないのか〜」「誰も傷ついてないでしょ〜」「これがイヤだというのは、あなたの感性の問題でしょ〜」という批判の声が、今にも聞こえてきそうだ。



 昔も今も、性差別表現について声をあげる女には、「男のルールをわかっていない者」として嘲笑が向けられる。男に叩かれる女を見て、多くの女は黙る術、見ない術、知らない術、または時には一緒に楽しむ術を身につけていくのだ。今回も「女が女のおっぱい触れる貴重な機会!」と、イベントを肯定的に捉える女性の声もあった。

 この国の女と男たちは、「エロ」に、ずいぶん飼いならされてきたのだと思う。深く考えなくてもすむように、男たちは自分たちに当然与えられる環境としてエロがあり、女たちは深く考えようとすればするほど苦しむ課題として、エロを生き抜いてる。

 ちなみに、韓流ドラマやK−POP目当てでスカパー!やWOWOWなど、衛星放送に入る女たちによれば、エロ番組の多さが苦痛の域に達しているとのこと。有料コンテンツなら目にしないでもすむけれど、CMなどで目に入ることもあるという。ちなみに今、スカパー!のHPを見たら、井上陽水さんのコンサート放送の案内と並んで、おっぱい募金のことが記されていた。

 男のエロの公共化、いい加減にしてほしい。

週刊朝日 2015年12月25日号




北原みのり「『夫婦同姓』と『おっぱい募金』」



(更新 2015/12/24 16:00)

 














 


夫婦同姓を法律で義務づけているのは、日本だけという(写真はイメージ)


夫婦同姓を法律で義務づけているのは、日本だけという(写真はイメージ)





 



 作家・北原みのり氏の週刊朝日連載「ニッポンスッポンポンNEO」。北原氏は、「性」は危険で繊細な政治問題だという。

*  *  *
 どれだけ、悔しかったことだろう。夫婦同姓を規定する民法を合憲と判断した最高裁判決が出た日、夫婦別姓を訴え続けてきた女性がテレビカメラの前で泣いていた。

 裁判官は15人、そのうち女性が3人いた。その3人は全員「違憲」と判断した。96%の女性が結婚後に姓を変えている現実を思えば、「女が変えて当たり前」という、社会的抑圧は大きい。

 夫婦同姓を法律で義務づけているのは、日本だけという。今回声をあげた方々が目指してきたのも、夫婦別姓を義務づけるのではなく、選べるようにする、という選択の自由だ。時代にも、そして世界からも遅れた、女の自由に厳しい判断。そしてその判断をしたのは、全員オジサン。もし、裁判官が半分女性だったら。もし裁判官の男女比が逆だったら。オジサンが3人、女が12人だったら……。

 今回の判決について、ネットを見ていたら、選択的夫婦別姓に反対する人たちが、「同姓がイヤなら結婚するな」というのを、たくさん読んだ。女性が何か声をあげると、こういうしょうもない批判をする人、ホント多すぎる。

 先週、おっぱい募金を批判したら、同じような批判をいくつか受けた。おっぱい募金とは、スカパー!が主催するチャリティーイベントで、女性の非着衣のおっぱいを揉(も)む様子を放送するもの。おっぱい募金をやめろ、という女性たちに対し、「イヤなら見るな」とか、「揉ませるのも、揉ませないのも女性が決めること」「部外者は文句言うな」という批判をする声が向けられている。



夫婦別姓の選択肢はないけど、おっぱい募金には選択肢があるのよね。だからこそおっぱい募金を批判する女たちは、その場に立つ女が「かわいそう」だから、おっぱい募金をやめろ、と言っているのではない。

 スカパー!という大きなメディアが主催し、チャリティーという名のもとに、男のエロの公共性をさらに高めていることを、問題にしている。しかも集まったお金は、HIV啓蒙(けいもう)団体に寄付されたというので、どんな団体か調べたところ、「おっぱい募金」番組を制作するアダルト会社と、同じ住所だった。どんな実績があるか知らないけど、本当にチャリティーなの? そして私たちは、女として、「部外者」ではない。年を取ろうが取るまいが、その場にいようがいまいが、「性」はいまだに最も危険で繊細な政治問題。だから、声をあげている。

 女の体が商品として消費流通されることが当たり前の社会に私たちは生きてる。そして選択肢は女側にあるようにも見える。自分の名前すら選べないのに、男のエロのために女が持っている選択肢はあまりにも多様で、女を複雑に分断する。

 男のエロがあまりに堂々としていることに、私たちは慣れている。社会全体がセクハラ環境なのだ。セクハラ環境とは、イヤなことをイヤだ、と言うだけで消耗する環境のことだ。ふー。性と姓、苦しめられます。

 2016年は、もう少しよい年にしたいものです。




 



 


(C)柴田英里

(C)柴田英里



 今から約1週間前にchange.orgで立ち上がった『「募金」「社会貢献」にかこつけて女性の体で人とお金を集める「おっぱい募金」は2015年で終わりにしてください!』という署名活動が話題になりました。


 この署名活動は、「STOP!AIDS」の啓蒙と、ストップエイズ啓蒙活動団体を助成している「一般社団法人 未来支援委員会」への募金を目的とし、BSスカパー!の番組企画で毎年行われている、「募金(1000円以上)をするとAV女優のおっぱいが生で揉める」ことがウリの『おっぱい募金』というイベントの中止を訴えています。署名活動のステイトメントやコメントを読む限りでは、「おっぱいは誰のもの?」と憤りを覚えました。


 署名活動のステイトメントには、


“エロコンテンツ産業自体をなくしたり、人々が性的なことに興味を持つこと、性を商売道具にすること自体を否定はしません。”


 とありましたが、その後には、


“「募金」とは名ばかりで、寄付する人はおっぱいを触るための対価としてのお金を払っているだけだからです。実際には、おっぱいを触らせている女性たちがその対価として受け取るはずの「報酬」を(全部か一部かはわかりませんが)放棄することで、お金が集まっているだけではないでしょうか?”


“募金は本来、支援先に共感してお金を出してもらうものです。しかし来場者はおっぱいが揉みたくてお金を出しただけです。このような、偽善的で、性差別的なイベントを公に行う理由づけとしてエイズ撲滅を謳われては、エイズ対策のために真剣に戦っている世界中の人たちに対しても失礼ではないでしょうか?”


 というような言葉が並んでいるのですから、性嫌悪や職業差別と言われても仕方が無いように思いますし、コメント欄には、「もし自分がエイズ患者だったら、こんなイベントで得たお金で助けて欲しくない」「醜悪」という、あからさまに職業差別である言葉もありました。そのほかにも、「女性の身体で人を集めて募金と言う名の女性搾取金儲けをするのは許せない」というような意見が目立ちます。でも、その「女性の身体」は誰のものでしょうか。架空の誰かのものではなく、おっぱい募金に参加したAV女優その人のものであるはずです。


 


裸を商売道具にする女性は全員「搾取されている」のか


 おっぱい募金の反対署名には、企画におっぱい提供者として参加したAV女優の個人の意思を尊重せず、彼女たちを一方的に「搾取される女性」と決めつけるものが目立ち、AV女優が自らのスキルを生かして社会貢献することへの視線がありませんでした。


 AV女優にとって、裸は商売道具であり、「おっぱいを揉まれること」は仕事スキルの一つです。性産業従事者が、自分たちがより安全に仕事をするために自分のスキルを生かして行動するという視点がはじめからないというのは、自らの意思で性産業に従事し、誇りを持って仕事をしている女性の存在を無視することであり、「個人の意思」を尊重しないことであり、女性の人権の向上を目指すこととは真逆の発想です。


 鈴木涼美『AV女優の社会学』などを読むと、性産業の中には、女性を言いくるめたりすることで半ば無理矢理仕事をさせるなど、女性を搾取する場合もあり、こうしたことは改善されるべきことです。また、AV女優には、仕事に関するネガティブな感情を言葉にしづらい状況や、業界の悪い部分を指摘しにくい点もあるでしょう。AV女優がAV業界を悪く言うことは、一般企業で例えれば、営業が営業先で自社製品や自社の悪口を言い、それが上司にも筒抜けになるようなものなのですから。


 ですが、いくらそうしたケースがあるからといって、自らの意思で性産業に従事し、誇りを持って仕事をしている女性もいることを忘れてはならないのです。女性の人権の向上を目指すなら尚更にです。


 署名のステイトメントには、「エイズ対策のために真剣に戦っている世界中の人たちに対しても失礼」とありますが、セックスワーカーにとって、AIDSに関する知識や予防法が広まることは、仕事における危険を減らすことにつながりますし、「STOP!AIDS」の募金であるからこそ、性に関心はあるけど、真面目な募金には関心があまりないというような人たちにも広くアピールできることは悪いことではないと思います。


 「おっぱいを触らせている女性たちがその対価として受け取るはずの「報酬」を(全部か一部かはわかりませんが)放棄する」ともありますが、おっぱい募金におっぱい提供者として参加することは、AV女優にとっても宣伝活動になりますし、「手を消毒してからおっぱいを揉む」「入場者は写真付きの身分証の提示が必要」「会場は中継される」など、おっぱいを揉まれる女性への安全対策も比較的しっかりしているのではないでしょうか。


 それに、「募金活動がスカパーやAV女優の宣伝にもなることはけしからん」「100%下心がない募金活動以外募金と認めません」というなら、「音楽を聴きたい」という気持ちにつけ込んだチャリティーコンサートや、「ものが欲しい」という気持ちにつけ込んだチャリティーオークションなどは、全て「やるべきではないこと」になってしまいます。


 売名行為が全くなく、所属する団体の利益や環境改善も全くない募金だけが“正しい”募金なのだとしたら、募金の主催者は匿名顔出しNGで行わなければならなくなります。顔も名前もどういうことを行っているのかもわからない団体にお金を出すことを躊躇する人は少なくないように思いますので、良い活動のあり方とは思えません。


 おっぱい募金の中止を求める自由はありますし、AV女優をはじめとしたセックスワーカーたちがより安全に仕事が出来るようにするきっかけを作りたいというのであれば、それは有意義なことです。でも、今回の「おっぱい募金反対署名」のようなやり方は、はたして有用な方法でしょうか?


 主催者がAV女優の安全やAIDSに関する知識や予防法をより効果的に周知するために内容を再考することは悪いことではありません。


 しかし、それを訴える手段として、「もし自分がエイズ患者だったら、こんなイベントで得たお金で助けて欲しくない」「醜悪」というような言葉が書かれた「おっぱい募金反対署名の言葉(コメント含む)」のように、性産業やAV女優への差別意識があらわになっているものは適切ではないと思いますし、そこにある職業差別は無視して良いものでは到底ありません。


 いくらその差別的な言葉が「おっぱい募金」を企画した会社に対してのものであったとしても、企画に関わったAV女優の方への配慮に欠けることは明らかです。参加したAV女優の方のTwitterを拝見する限り、そうした職業差別や嫌悪の感情は、彼女たちに伝わっています。


 


身体は個人のものである


 おっぱいは、おっぱいのくっついた身体の当事者それぞれのもの。「お父ちゃんのもの/赤ちゃんのもの」なんて歌った歌もありましたが、どちらのものでもなく、おっぱいがくっついた身体で生きている人それぞれのものです(母親や父親に課される義務は、子供を虐待せずに育てることであり、“完全母乳”にこだわる必要はありませんから)。


 女性の人権を真に考えるのであれば、「女性の身体が搾取されている!ハイ!性差別!」というような脊髄反射だけではなく、「おっぱい募金のおっぱい提供者たちがどのような条件や心境でその仕事をしているか」を考えてみても良いのではないかと思います。


 「おっぱいで募金を募る行為自体の暴力性」や、参加AV女優のおっぱいだけでなく世の一般女性たちのおっぱいまで“消費して良いもの”と誤解される懸念、ひいては「女の体は消費物」という概念が社会に存在することについては今回は論じません。現行の日本社会が男女の権利について非対称であることは根深い問題で、たとえば「男性が美女の胸を揉む募金」は成立するのに、「女性がイケメンの股間を揉む募金」は成立しません。おそらく「股間を触らせてくれるイケメン」が待ちの姿勢で立っていても、そのイケメンの女性ファンの多くは、彼の股間を触りたいわけではないかもしれません。そうしたことに関しては、またいつか。


 さて、「おっぱい募金」は結構前(今年で13回目のイベント)からあったのに、ここにきて反対署名活動が起こるというのは、最近の社会の性嫌悪傾向や、2020年オリンピックに向けての都市のジェントリフィケーションなど、ここ最近の社会の過剰クリーン化路線と関連しているように思います。


 こうした問題で「外国人に見られても恥ずかしくない○○」と言われる場合、そこで想定される外国人は決まって西洋白人であることにも違和感があります。いくら日本のジェンダーギャップ指数が世界104位であり、ジェンダーギャップ指数の少ない国に西欧が多いとはいえ、文化やコンテンツにはその国独自の価値観や歴史があるのだから、西欧の価値観をそのまま輸入するよりは、適宜ローカライズした方が有用であると個人的には考えています。特に都市のジェントリフィケーションに関しては、「日本に観光にくる外国人」は、西欧の白人よりもアジア人が圧倒的に多いにも関わらす、未だに「西欧の白人」を基準にし続けるのはなぜなのでしょう。


 私は今回の『おっぱい募金』反対意見に対して、「やらない善よりやる偽善、やる偽善を批判する善よりやる偽善」の方が社会貢献になると思いますし、「おっぱいは、おっぱいのくっついた身体の当事者それぞれのもの」であると思います。


 尚、“募金でお金を集めている以上、この募金を受けてどのような活動が実現したか、募金先の団体はその活動結果も公表するべきです。”という視点だけは、「おっぱい募金反対署名」の中で妥当なものだと思いました。


2016年2月19・20・21・27・28日 連続トークイベント『マイノリティー・アートポリティクス・アカデミー』開催!


【MAPA】
マイノリティー・アートポリティクス・アカデミー・アーカイヴプロジェクト






賛否両論のおっぱい募金 寄付先が批判に反論「おっぱいを触る対価ではない」


スカパー!アダルトの番組『STOP AIDS チャリティ 24時間テレビ エロは地球を救う!』の一環として、「おっぱい募金」が12月5日・6日に新宿で行われた。


すると、『「募金」「社会貢献」にかこつけて女性の体で人とお金を集める「おっぱい募金」は2015年で終わりにしてください!』と呼びかける署名がchange.orgで始まり、12月22日時点で7600人を超えている(※英語版を含む)。


「おっぱい募金」の会場に入れるのは、18歳以上のみ(高校生はNG)。必ず公共機関発行の写真入り身分証(運転免許証、パスポート等)の提示を求められる。それでも毎年続けられ、今年はこれまでの最高人数である7175人が参加した。


問題は「寄付がエイズ予防に使われるのか」


ネット上には、「見たくない人もいるのだから中止して」の声もあれば、「ゾーニングを改善すれば、あとは自己責任でみんながハッピー」の声もある。しかし、両者の共通している関心は、寄付がエイズ予防にきちんと使われるのかという点だ。


募金は10年以上、エイズ予防財団に寄付されてきた。だが、今年から寄付先が新設された一般社団法人 未来支援委員会(東京・新宿/理事長・芝強)になるとだけ発表された。


しかも、同団体の住所が番組制作会社のリーレと同じで、代表者も同社の社長だったことから、「実績のない団体」への寄付を怪しむ声も上がっている。


そこで、未来支援委員会にメールで質問し、同委員会の事務・阿部清美さんから以下の回答を得た。


寄付先変更について説明がなかった理由


――『エロは地球を救う!』の公式サイトに寄付先変更に関する詳細な説明がなかったのはなぜですか?


阿部清美さん(以下、阿部):丁寧なご説明が必要だったと認識しました。今後はわかりやすく表示したいとい思います。第一に、STOP AIDSを目的とした活動に賛同してくれる他企業にも参加していただき広く活動にしていくために、一般社団法人未来支援委員会を設立いたしました。これまでは、募金をイベント主催会社より、公益財団法人エイズ予防財団へ全額寄付しておりましたが、エイズ予防財団は、募金を受けた額について基本的に公表しないと承知しています。STOP AIDSのために活動している多くの団体に直接支援をすることで、募金が支援先においてどのように役立たれているのかを募金をしていただいた皆様に(団体の報告を受けた上で)開示したいと思い、一般社団法人の設立をいたしました。


「募金はおっぱいを触る対価ではない」


――「おっぱいを触らせている女性たちがその対価として受け取るはずの報酬を(全部か一部かはわかりませんが)放棄することで、お金が集まっているだけでは?」という声については、どうお考えですか?


阿部:募金は、おっぱいを触る対価ではなく「エロは地球を救う」のSTOP AIDSの企画趣旨に賛同して頂いた方から頂いております。よって「おっぱい募金」の企画に参加しなくても募金することができ「おっぱい募金」企画会場に来ておっぱいを触らず募金のみでお帰りになる方、会場に行けないので「Tシャツ募金」でTシャツを通販で購入してくださった方、通販Tシャツ購入額以上の金額を「募金です」と振り込んでくださる方、様々な方がいらっしゃいます。


以上の事からも募金はおっぱいを触る対価ではなく、乳福神(おっぱい募金ガール)の報酬でもありません。毎年の支援先の速やかな開示や企画の趣旨をもっと広くしっかりと知っていただくなど改善すべき点は多々あろうかと思います。さまざまなご意見をいただいておりますので、それらを真摯に受け止めて対応してまいりたいと存じます。


運営上の課題解決が急務


――今後、公式サイトに委員会の代表者の名前や顔写真、経歴などを公明正大に情報公開していく予定はありますか?


阿部:公明正大は基よりですが、情報開示については、必要な事項を明示して参ります。支援させていただいた4団体からのレポートを受領した上で、公表させていただきたいと考えております。4団体の名称ですが、先方のご了解を頂いた上で速やかに公表できればと考えております。


電話取材によると、未来支援委員会は、現時点では理事長の顔写真を公開する予定はなく、公式サイトの次の更新は「来年4月」とのことだった。


質問に対する回答は要領を得ず、寄付に関する情報公開の速度や精度、量などを考えても、新設の非営利組織とはいえ、未熟な点が少なからずあることは否めない。


毎年、大勢の賛同者たちから600万円以上の巨額な募金を集め、運用していく以上、情報公開から実際の助成事業まで社会的責任は大きい。ぜひ運営上の課題を解決できる仕組みを早急に構築してほしいところだ。


■関連リンク
未来支援委員会
おっぱい募金の改善策を提案してみる(今一生ブログ)


 


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