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新生!毎日、泣いて笑って喜んで哀しんでる、かなりラテンの血の濃い、そんな宮武嶺のエブリワンブログです!

生活保護受給者がギャンブル依存症やアルコール依存症だったら、ケースワーカーはどう対処すべきか。

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ギャンブル依存症の方たちがギャンブルをするのは病気の症状としてしてしまうのであって、やめられないのは意思が弱いからではない。


自分ではコントロールができない病気だから、やめられない、止まらないのだ。



 


 今回は当ブログとしては珍しく、私の記事に対する批判、疑問に対してお答えしたいと思います。


 その記事とはこちら。


 大分県の別府市が、今年10月の計5日間に、市職員35人が同市内の13のパチンコ店と市営別府競輪場を巡回。受給者25人を見つけて市役所に一人ずつ呼び出し、行かないように注意し、調査した5日間で再び見つけた受給者については、支給額の大半を1カ月分取りやめたという事件についての記事でした。


別府市が生活保護受給者が朝からパチンコをしないように巡回調査・受給停止。これ、違憲・違法!


 


 


 これについて私は


「これは、憲法が基本的人権として保障している生存権侵害として、人権侵害であり、裁判になれば必ず別府市は負けるでしょう。なぜ、今まで問題にならなかったのか。それは生活保護受給者が委縮しているから」


「生活保護法に遊興費の支出を禁じる直接の規定はない」


「なにをもって娯楽やストレス発散にするかは、本人の幸福追求権で保障される自己決定権により自由」


『生活保護等の受給者は、基本的人権として憲法25条の生存権とともに、憲法13条後段によりプライバシー権・自己決定権を保障されているのですから、受給者に給付された金員の使途を過度に制約することは、憲法25条及び13条に違反


と書きました。

 


 

私もパチンコはしないし、タバコも吸わないので、パチンコ店は行きたくない場所としか見えないのだが。。。

 

 

 

 

 これに対して、バードストライクさんという、いつも鋭い問題提起をしてくださる常連のコメンテーターから

 

『この項にて取り上げられた受給者は、週に数回、一日数時間パチンコ屋にいたようですから、立派なギャンブル依存症でしょう。』



『これらの人々には、「 好きに生きさせる 」と称して放置するのではなく、依存症治療なり、カウンセリングやピア・カウンセリング ( 同じ悩みを持つもの同士で、悩みを聞き合い、解決法を見つけていく) 的な場を作ったりしていくのが良いのではと思います。』

 

『この世に生きる人は、みな自立・自律できていて、自由に生きるべし、というのが、管理人さんの主張。それなりの援助が必要な人に対しても、「 放置 」が愛だと思ってるんだね。 この間の、「 みなさん、国会議員になりましょう!」(笑)の投げやりな呼びかけといい、なんか、ね。
やさしそうで、やさしくないね。』


という、ありがたい突っ込みを受けました。

 

 レスがほったらかしになってしまい申し訳ありませんでした。

 そして、最終的に、


『では、このようなケースで自治体職員の取るべき正しい行動とは、どのようなものですか?』


という質問を受けました。


 


 


 生活保護をもらっているのにパチンコに行ってしまうからと言って、ただちに病気とは限らないのですが、調査期間の間に一度見つけられて注意されたのに5日間の間にまた行ってしまうというのは、やはりかなりその可能性は高いと言えるでしょう。


 そして実は、私の知る限り、各自治体にある福祉事務所や生活保護関連部署の職員たちは、生活保護を支給するかどうか決定する際に、なぜ申請者が生活保護になったかを詳しく調べるため、相手がアルコール依存症であるとかギャンブル依存症であるとかはよく把握しています。


 だから、パチンコ周りをしても、すぐに受給者を見つけることができるのでしょう。


 そして、依存症者に依存性物質や行動を禁止しても効果はありません。アルコール依存症者も病気なので、お酒を隠したり、飲んだ時に厳しくしたりしても逆効果なくらいです。


 だから、ちゃんと病院につなげるのが大事。しかし、これらの依存症という病気は通院では治らないことがよく知られています。


 治らないけれども回復はする。逆に回復していないから働けず、生活保護受給者でいるとも言えます。


 パチンコ依存症の人に我慢してまじめに生活しろとか、見回りした時にパチンコしてたら給付を止めるぞと脅したりするのではなくて、通院させ、さらに中間施設、さらにおっしゃるとおり自助グループに通える環境を整えてあげるのが大事なんです。


 これが模範解答なんですが。。。


 


酒を売るコンビニや酒店居酒屋と、パチンコ屋や公営ギャンブルががこれだけ多い中で生き抜いている彼らはサバイバーと言っていい。


 


 


 実際には、刑事弁護や多重債務事件をしていて困るのは、アルコール問題の専門病院は各都道府県に複数あると思うんですが、ギャンブル依存症を扱える病院って日本全国見渡してもそんなにないんですよ。


 自助グループもすんごく少ないです、兵庫の場合そうでした。


 それでも仕方がないので、ギャンブル依存症の方でもアルコホーリクスアノニマス(AA)という自助グループに参加してもらい、ギャンブル依存症の専門病院でなくてもアディクション(嗜癖。依存症)を扱う病院に通院してもらう、というのが正しい対処方法だと思います。


 ギャンブルはもとより金食い虫ですし、アルコール依存症も内臓の病気ですごく国の医療費を食うので、こういう丁寧なケアをしたほうが、よほど国の財政は助かります。


 というわけで、私が生活保護受給者に自由に生きさせろ!と叫んだのは、本人の自己決定権を侵害するなということであって、ほったらかしにせよということではありません。


 なにしろ、病気なんですから。


 病気の人は放置してはもちろんなりません。


 しかし、依存症は生活習慣病と似ていて、自分ではコントロールできない病気です。


 巡回したり監視したりして、彼らに酒を飲むな、ギャンブルをするな、と禁止するのでは、高血圧の人に自分の意思の力で血圧を上げるなと言い、糖尿病の人に自分の意志でインシュリンを出せ、と言っているようなもので無茶苦茶です。


 


 


 


 その他、バードさんからは見出しだけでも以下のような鋭い問題提起をしていただいています。詳しくは上の記事のコメント欄を見ていただくとして。


1. わざわざ人件費を捻出していない


2. 福祉課の職員には、受給者をフォローする義務がある


3. 放置でいいのか?


4. 働けないから、生活保護を受けているのに・・・


5. 一部の品行不良者のせいで、本当に必要な人が、受給しにくくなる。


6. 依存症は病気、禁断症状が出る → パチンコやりたさに、犯罪も?


7. 「 生活保護叩きは、国民分断の道具に利用されてるだけ 」という意見。


8. 「生活保護が、公明党の集票に利用されている 」


 


 


 ひとつ、わたしと意見が違うなと思ったのは、パチンコは普通の人がやってもあまりよくないことで、生活保護者は「なおさら」やるべきではないという感覚です。


 確かにギャンブルは法的には合法なものが多数あるとはいえ、道徳的・倫理的・宗教的には様々な意見があるでしょう。


 しかし、私が言いたいのは、適法・合法なものであれば、生活保護者にもギャンブルをやる法的権利があり、彼らだけそういう娯楽を享受する権利を制限するのは、


1 法の下の平等に反する差別であり


2 生存権の保障の具体化として生活保護があるという本来のあり方と違い


3 自己決定権の侵害である


というトリプル憲法違反であるということです。


 ギャンブル依存症・アルコール依存症の人たちを放置するのではなく、高血圧の生活保護受給者が降圧剤を処方してもらえるように、糖尿病の人がインシュリン注射を打ってもらえるようにするように、病院につなげ、AAや断酒会などの自助グループ、その間をつなぐ中間施設につなげることが大事です。


 そして、国や地方自治体の行政としては、そういう病院や中間施設や自助グループを側面支援し、患者さんをそこに紹介していくことこそが本当にやるべきことなのです。


 


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生活保護受給者等のパチンコギャンブル禁止監視条例 生存権の行使さえ肩身が狭い社会では誰も生きられない



 


 


良い機会を与えていただき、バードストライクさん、ありがとうございました。


いつも良いコメントをいただいている読者の皆様にも感謝いたします。


来年もよろしくお願いいたしますm(__)m


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ギャンブル依存症 (角川新書)
田中紀子 著
KADOKAWA/角川書店

最新刊。ギャンブル依存症は意志や根性ではどうにもならない、「治療すべき病気」である。この病気が引き金となった事件を知り、私たち日本人は学ばなくてはならない。この国が依存症大国から依存症対策国へと変わるために。

















アルコール依存症を知る!―回復のためのテキスト
森岡 洋 (著)
アスクヒューマンケア

アルコール依存症の大きな特徴は、飲酒をコントロールできない(コントロール障害)ことと、それを否認することです。飲んでしまうのは、意志や人格の問題ではありません。依存症は心身の両面が絡み合って進行する正真正銘の「病気」なのです。なぜ飲んでしまうのか? どうやってやめるのか? 治療・回復とは? 簡潔な解説と心に響く体験エッセイで、アルコール依存症について知りたいことがすべてわかります。各地の専門病院でもテキストとして使われている一冊。アルコールでお悩みの方は、ぜひ一読してみてください。 


 















やめられない ギャンブル地獄からの生還
帚木 蓬生  (著)
集英社

国内推定200万人。ギャンブル依存症緊急レポート
パチンコ、スロット、競輪、競馬・・・。庶民の娯楽の陰で、急速に増え続ける依存者。依存症は意志の問題ではなく、進行性の病気なのだ。依存症の全貌と回復への具体的な治療を明かす、衝撃レポート。

















どうやって飲まないでいるか
 
NPO法人 AA日本ゼネラルサービス

飲酒がコントロールできなくなった当事者たちの集まりであるAA(アルコホーリクス・アノニマス)が発行する書籍Living Soberの日本語翻訳版。AAのプログラムについて解説していないため、AAにまったく関心がない人でも活用することができる。以下、本文より――「アルコールは、その嗜癖的性質に加えて、心理的効果を持っており、思考と理性を変容させる。一杯の酒はアルコホーリク(飲酒がコントロールできない人)の思考を変え、そのためその人は、もう一杯なら飲んでも大丈夫だという気持ちになる。そしてさらにもう一杯、もう一杯と重ねていくのである。アルコホーリクは、この病気を完全にコントロールすることを学ぶことができる。しかし、この病因を根絶することはできない。したがって、アルコールに戻れば、必ず不幸な結果がもたらされることになる」(1964年7月31日アメリカ医学会公式声明より)


 















依存症の科学 いちばん身近なこころの病
岡本 卓 (著), 和田 秀樹 (著)
化学同人

最新刊。アルコール,ギャンブルからドラッグやIT機器・スマホ依存まで,日本人の依存症者人口は2000万人ともいわれます.心療内科医の著者が,社会・心理的要因から薬物ごとの特質,脳科学に基づく知見,認知療法等の最新の治療法まで,わかりやすく解説.アルコール・薬物・ギャンブル依存症の診断基準付.


 


 




毎日新聞 2014年08月21日 07時07分(最終更新 08月21日 08時45分)




成人の依存症に関する全国調査の結果
成人の依存症に関する全国調査の結果

 



 成人の依存症について調べている厚生労働省の研究班(研究代表者=樋口進・久里浜医療センター院長)は20日、パチンコや競馬などギャンブル依存の人が成人人口の4.8%に当たる536万人に上るとの推計を初めて発表した。インターネットから離れられないIT依存の傾向がある成人は421万人となり、5年前から約1.5倍に増えた。また、アルコール依存症の人は初めて100万人を超えて109万人に達し、女性は2008年の8万人から14万人に急増した。


 研究班は昨年7月、成人約4000人に面接調査を実施した。その結果、ギャンブルについては、国際的に使われる指標で「病的ギャンブラー」(依存症)に当たる人が男性の8.7%、女性の1.8%だった。海外の同様の調査では、米国(02年)1.58%▽香港(01年)1.8%▽韓国(06年)0.8%−−などで、日本は際立って高い。


 ギャンブル依存は、秋の臨時国会で本格審議されるIR推進法案(カジノ法案)が成立した場合の患者増を心配する声もある。研究班の尾崎米厚(よねあつ)・鳥取大教授(環境予防医学)は「パチンコなど身近なギャンブルが、全国どこにでもあることが海外より率が高い原因ではないか」と分析する。


 IT依存は、国際指標で「問題使用者」に当たる人が男性の4.5%、女性の3.5%に上った。若いほど高く、20〜24歳は男性の約19%、女性の約15%が該当した。スマホの普及が影響しているとみられる。


 一方、飲酒は「1年間で1度でも飲んだ」という男性は約84%、女性は約63%で、10年前と比べて女性が横ばい、男性は約3ポイント下がった。だが、アルコール依存症の推計数は03年の83万人から増えた。樋口院長は依存症対策について、「啓発と学校などでの予防教育、治療や社会復帰のシステム作りが必要だ」と話した。【清水健二】



 


 


依存症、共同生活で回復 支援施設で自立効果


2015年12月04日 23時00分 西日本新聞





施設の相談員に自身の経験談や入所してからのエピソードを語る男性(手前)

施設の相談員に自身の経験談や入所してからのエピソードを語る男性(手前)




アルコールやギャンブル依存症の人たちの回復を目指す入所施設

アルコールやギャンブル依存症の人たちの回復を目指す入所施設










 アルコールやギャンブル依存症からの回復を目指すリハビリ施設「北九州マック」(亀田順子施設長、小倉北区)で、共同生活を送りながらリハビリをする入所型の利用者に回復効果が出ている。規則正しい生活や金銭管理などを通して自立を促すことができ、施設は「依存症の症状が疑われる人は、気軽に相談してほしい」と呼びかけている。


 北九州マックは、依存症の人たちが施設に通所し、体験談を語り合うミーティングや生活訓練などで回復を支援するNPO法人「ジャパンマック」(本部・東京)の地域組織。2012年6月に開所し、障害者自立支援法に基づく「地域活動支援センター」として位置づけられている。


 北九州マックが運営する入所型施設は、小倉北区内の一軒家で、13年2月に開所。現在は30〜50代の5人が共同生活を送る。一日のスケジュールは決まっており、朝食や掃除の担当を決め、小遣い帳を付けて金銭感覚を持つことで、アルコールやギャンブルとは無縁の生活を目指すという。


 利用者の男性(54)は、離婚をした10年ほど前からアルコールが手放せなくなり、昼夜を問わず飲酒する生活が続いた。建設の派遣労働のため、約4年前に北九州に移住。「お金はなくても酒がほしくなり、万引した」と打ち明ける。


 勤務先の社長の紹介を受け、生活保護を申請し6月に入所。「プライベートの制約はあるが仲間と相談ができるから孤独ではない。ストレスで酒に逃げることがなくなった」と語る。


 同施設では延べ22人が利用。このうち自立や就労に向けて6人が退所した。亀田施設長は「通所だと家族に頼ってしまい、規則正しい生活ができずに再発するケースが多い。入所利用者の回復は通所に比べて2〜3倍高い」と説明。「『依存症は精神疾患』という自覚を持ってもらい、まずはSOSを発信してもらいたい」と呼びかけている。


=2015/11/28付 西日本新聞朝刊=





雨宮処凛が行く


第333回カジノ法案とギャンブル依存。の巻


 あなたは何かに「依存」しているだろうか?


 人間、誰もが多かれ少なかれ、何かに依存していると思う。
 私自身が自分で自覚している依存先は、まずは猫。お酒にも、ちょっと依存している気がする。自分がしている様々な活動に関しても、もしかしたら依存っぽいところがあるかもしれない。が、自立している人間とは適度な依存先がたくさんある人間らしいので、よしとしたい。


 なぜ突然こんなことを書いているのかと言えば、依存症について、非常に考えさせられる記事を読んだからだ。それは「THE BIG ISSUE」261号(2015年4月15日発売)の特集「ギャンブル障害(依存症)人間破壊に至る病」だ。


 ちなみに私の周りには、なんらかの依存症を抱える人が少なくない。アルコール依存症はもちろん、違法薬物で刑務所入りした経験を持つ人もいるし、「セックス依存」という人もいる。いまだに「意志の弱さ」などで語られがちな依存症だが、まず覚えておいてほしいのは、依存症を「意志の強さ、弱さ」で語るのはお門違いということだ。


 様々な依存症の人たちから話を聞いて、その壮絶さに言葉を失ったことは一度や二度ではない。特にまだあまり認知されていない「セックス依存」などは「ただの好き者」と馬鹿にされがちだが、あまりにも危険な上に人生があっさりと破綻する。


 そんな私も、数年前までは依存症をどこかで「意志の弱い人」と思い込んでいた。が、そんな私に「それは違う」ということを教えてくれたのは、アルコール依存症で閉鎖病棟に何度も入院し、20代から断酒をしている「こわれ者の祭典」の月乃光司さん。しょっちゅうイベントで話しているのだが、数年前のイベント直前、依存症業界にとって大きな出来事があった。田代まさし氏の覚せい剤使用による再逮捕だ。


 その一報を受けた時の世間の反応は、明らかに「あーあ」というものだった。私もどこかで、そう思っていた。しかし、そんな再逮捕について、月乃氏はイベントで言ったのだ。


 「皆さん、今回のことを受けて田代さんのことを、ひどい奴だとか、どうしようもないとか思っていませんか? 違うんです。そうなってしまうことこそが、依存症の一番怖い症状なんです。田代さんの人格とは、一切関係ないんです」


 正確な言葉は覚えていないが、そんな内容だった。その言葉を聞いて、私の中の依存症の概念はがらりと変わった。


 考えてみれば、依存症の問題は、ホームレス問題とも親和性が高いものだった。特に社会保障が充実しているヨーロッパなどでは、ホームレス=なんらかの依存症や精神疾患を抱えた人、という意識が共有されている。たかが失業くらいでホームレス化しないヨーロッパで、住む場所を失うほど生活が困窮・破綻してしまう人はそういった問題を抱えていることが多いのだ。よって、依存症の治療に繋げるような支援がなされていると聞く。


 翻って、日本はどうか。


 ホームレス状態にある当事者がどんなに重い依存症を抱えていようとも、すべて「だらしない奴」の一言で済まされる。また、生活保護受給者の飲酒やパチンコは、即バッシングに晒される。「もしかしたらその影には依存症があるのでは?」という視点などないので到底治療になど繋がらない。そうして多くの依存症者が放置されている。


 ちなみに、私が今まで路上から生活保護に繋げる支援をした人の中にも、ギャンブル依存症が疑われる人がいた。なけなしの生活保護費をギャンブルにつぎ込んでしまうのだ。それを知って慌てて医療に繋げたものの、もし、私が依存症について無知だったら、「裏切るようなことをして」と突き放してしまったかもしれない。そんなことが、一度や二度ではなかったからだ。突き放したところで「治る」ならいいが、そんな「精神論」みたいなものは何の役にも立たないのだ。


 さて、冒頭で紹介した「THE BIG ISSUE」の特集「ギャンブル障害」。一部の議員は「カジノ推進法案」を今年中にも成立させたいようだが、そんな議員にこの特集を読むことを義務づけたい。


 まず、日本のギャンブル障害者は536万人。韓国や米国と比べて3〜6倍。しかも、国内のアルコール依存の109万人、ネット依存の421万人より多いのだ。そんな日本には、世界のギャンブル機器の64%があるのだという。


 男性というイメージが強いギャンブル依存だが、女性の場合も深刻だ。有病率は男性8.7%、女性1.8%とやはり女性の方が少ないが、主婦がギャンブルにハマると、「少しのつもりで」と始めたパチンコを夕方までやってしまい、赤ちゃんをネグレクトしてしまったり、介護を怠ったせいで高齢者が亡くなってしまったケースもあるという。


 しかし、「女がギャンブルなんて」「家の恥」という意識から、病はなかなか顕在化されない。結果、家族からも見放され、路上生活になって初めて支援団体に助けを求めるケースもあるとのこと。


 ちなみに同誌によると、90年代、カジノが急速に普及したアメリカでは、ギャンブル症者が増大。研究を行なったところ、ギャンブル障害が原因による「健康の悪化」「失職」「借金」「犯罪の増加」など、社会的にかかるコストは年間50億ドルと試算されたという。


 また、自国民向けのカジノ「江原ランド」が設置された韓国では、ギャンブル障害が原因の「カジノ・ホームレス」が数千人規模で発生したそうだ。


 カジノの解禁で、数千億の経済効果――。カジノを作りたい人たちは、お金儲けのことばかり考えている。しかし、ここまで書いてきたように、依存症は深刻な社会問題である。そしてもっと問題なのは、この国の人たちの多くは、そんな依存症に対しての理解や基礎知識が圧倒的に足りないということだ。


 カジノを作る前に、「カジノ法案」成立に前のめりな議員たちがすべきこと。
 それは国内の依存症の問題に政治が取り組むよう、様々な働きかけをすることではないだろうか。
 「THE BIG ISSUE」261号、ぜひ、手にとってほしい。


 


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