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新生!毎日、泣いて笑って喜んで哀しんでる、かなりラテンの血の濃い、そんな宮武嶺のエブリワンブログです!

鹿児島川内原発の避難計画に入れられている新幹線も高速道路も、すべて熊本地震で止まった。

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せんだい11 
中越大地震の時の上越新幹線。


 熊本県を震源とする強い地震が2016年4月14日夜から15日未明にかけて相次いでいます。

 あらためて、亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、被災者の方々の一刻も早い救援と復興をお祈り申し上げます。

 日本で震度7を記録したのは、1995年の阪神大震災以降4回目となりますが、今回は内陸にある活断層型の地震だったため震源が浅く、マグニチュードの規模のわりに揺れが大きくなって被害につながったとみられています。

 多くの人が心配されたと思われる川内・玄海原発にはいまのところ異常はないということで、いまだに稼働していますが、今回の地震と全国で唯一稼働している川内原発の場所がずれていて無事だからと言って、両原発が安全ということには全くなりません。

 九州電力川内原発1、2号機については運転差し止めを同県などの住民が求めた仮処分申し立ての即時抗告審で、住民側の抗告を棄却する決定が4月6日に出たばかりです。

 この裁判所の決定は、地震への備えを定めた新規制基準や原子力規制委員会の審査に「不合理な点はない」と判断したのですが、原子力安全委員会の安全審査にはそもそも避難計画に対する審査が含まれていません。


名城熊本城が悲惨な状態に。

 

もう新幹線安全神話はない。

 

熊本県内の高速道路の惨状。

 


 

 例えば鹿児島県は川内原発の事故について、10キロ圏の病院・老人福祉施設17施設は避難先を確保したと言っていますが、10~30キロ圏の227施設は、県が事故後にコンピューターで避難先を探し、個別連絡することにした!というのです。

 そんなの、間に合うわけない!ちゅうか、それ、避難計画がないってこと!

 福島原発事故ではろくな避難計画もなかったため、福島の住民は避けられたはずの被曝を余儀なくされ、救出が遅れた病院では入院患者が体調悪化で相次いで亡くなりました。福島県内の関連死は1900人を超えています。

 原発事故は放射線以外でも人を殺すのです。

 しかも、今回の熊本地震で、この避難計画に組み込まれている九州新幹線や高速道路が軒並み脱線事故や地割れ・陥没を起こして使用不能となっています。

 つまり、川内原発周辺住民の安全を確保できているという前提が全く狂ってしまったことが、今回の地震の大きな教訓です。


原発ゼロの日々を踏みにじった安倍政権、九州電力、原子力規制委員会、鹿児島県の総無責任体制!

 


 

 川内原発と地震の関係についていえば、原子力規制委員会が再稼働を認める際には計画されていた免震重要棟の建設を九州電力が撤回してしまっていることが非常に問題です。

 免震重要棟とは、2007年の新潟県中越沖地震で柏崎刈羽原発の事務棟が使えなくなった教訓から東京電力が所有する原発に設置し、福島第一原発事故では対応拠点として極めて重要な役割を果たしました。

 これは免震装置で地震の揺れを大幅に低減する構造で、自家発電機や通信設備、被ばく対策設備のほか、休憩施設や物資置き場も備える。原発の新規制基準では義務付けられていないが、ほとんどの原発で設置が進んでいます。

 この免震重要棟の建設は、川内原発の再稼働を原子力規制委員会が審査する際にも前提になっていました。ところが、九電は再稼働後にいきなり建設しないと言い出したのです。

 とにかく、川内原発は今、震災の際に司令塔となる免震重要棟がないまま稼働しており、しかも作る気がないということを覚えておいてください。


 


 さらに、川内原発について地震と同じくらい心配されているのが火山の噴火です。

 川内原発の安全審査基準には、桜島、霧島山、阿蘇山などの火山噴火の詳しい影響予想など入っていません。

 前述した福岡高裁宮崎支部の決定で、西川裁判長は、原発周辺の火山の影響については、噴火の時期や規模を事前に予測できることを前提としている点で

「不合理」

だとする一方、原発が安全性に欠けるとまでは言えないとし、規制委の判断は

「不合理とは言えない」

としました。

 矛盾した判断だと思われませんか?


 

 

 日本火山学会は、火山の噴火は予知できないと言っています。


 


 しかし、田中俊一原子力規制委員会委員長は相変わらず他人事のようなことを言っています。


あんたが原発の規制を頑張れ。規制委員会なんだから。

 


 

 以下の番組で取り上げられたように、1万年に1度というような火山の大噴火があったら川内原発などはもちろん危険なのですが、100年に1度というような規模の火山の噴火でも、原子力発電所には噴煙・火山灰で予想外の障害が起きうることが指摘されています。

 九州熊本を襲った地震を機に、我が国の原発ゼロをもう一度考えるべき時だと思います。


川内原発再稼働迫る。この猛暑でも太陽光発電と省エネで電力は安定している。危険な原発はいらない。


 

原発ゼロでも電力が不足したとか、そのせいで人命に影響が出たなどということが一切ないのに、余震が続く中、どうしてビクビクしながら無理やり原発を動かし続けなければならないのでしょうか。

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差し止め認めず 新規制基準「不合理と言えず」

 
仮処分申請の抗告審で差し止めが認められず、「不当決定」「私達は屈しない」の垂れ幕を掲げる弁護士ら=宮崎市で2016年4月6日午前10時37分、矢頭智剛撮影
 
 


 
川内原子力発電所=鹿児島県薩摩川内市で2015年10月、本社ヘリから矢頭智剛撮影

 

 九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の運転差し止めの仮処分を地元住民らが求めた即時抗告審で、福岡高裁宮崎支部(西川知一郎<ともいちろう>裁判長)は6日、同原発が「新規制基準に適合するとした原子力規制委員会の判断が不合理とはいえない」として、住民側の申し立てを棄却する決定を出した。関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の運転停止を命じた3月の大津地裁決定に続き、稼働中の原発の運転差し止めを巡る2例目の判断(高裁段階では初)として注目されたが、司法の結論は分かれた。住民側は抗告し、最高裁の判断を仰ぐか検討する。

 即時抗告審の主な争点は、(1)原発の耐震設計を考える際に基準となる基準地震動(想定する地震の最大の揺れ)の適否(2)火砕流を伴う火山の破局的噴火による危険性の有無(3)周辺自治体が策定した避難計画の実効性−−の3点だった。

 他の原発審理でも大きな争点となっている基準地震動について、住民側は、基準地震動を超える地震が2005年以降、国内の四つの原発で計5回観測されているにもかかわらず「限られた過去の地震動を基に平均像で策定する手法は見直されていない」として、「想定すべき地震として不適切」と主張。これに対し、九電側は「地域特性を踏まえ、余裕を持って評価している」と訴えていた。

 火山の危険性については、住民側は「原子力規制委員会の審査には多くの火山学者から異論や批判が出ている」とした上で、「破局的噴火の可能性が低いとはいえない。兆候を把握する知見も確立されておらず、モニタリングにも実効性はない」と指摘。九電側は「破局的噴火には周期性があり、次の噴火まで約6万年あるため、発生する可能性は十分小さい」と反論していた。

 避難計画を巡っては、原発5キロ圏の住民が避難した後、5〜30キロ圏の住民が空間放射線量に応じ避難する「段階的避難」や、風向きに応じて避難施設を調整するシステムに実効性はないとする住民側に対し、九電側は「放射性物質はすぐに拡散しないため合理的」などと主張していた。

 川内原発は14年9月、原子力規制委の新規制基準の適合性審査に全国で初めて合格。昨年8月に1号機、同10月に2号機がそれぞれ再稼働した。3月の大津地裁の決定で、高浜原発が運転を停止したため、国内で稼働する唯一の原発となっていた。

 仮処分申請は、鹿児島地裁で係争中の運転差し止め本訴訟の原告団に名を連ねる鹿児島、熊本、宮崎3県の住民23人が14年5月に鹿児島地裁に申し立てた。地裁は昨年4月、「新規制基準に不合理な点は見いだせず、(稼働で)住民の人格権が侵害される具体的危険性もない」として却下。住民側の12人が同5月、高裁宮崎支部に即時抗告していた。【杣谷健太、吉住遊】

◇福岡高裁宮崎支部の決定骨子

・新規制基準は不合理とはいえず、川内原発が新規制基準に適合するとした原子力規制委の判断も不合理といえない

・川内原発が火山の影響に対する安全性の確保の観点から立地不適ではないとした原子力規制委の判断も不合理ではない

・住民らが生命、身体に重大な被害を受ける具体的危険が存在しないと、九電は相当の立証を尽くした

・現在の避難計画の下で川内原発を運転することで、住民らの人格権を侵害する恐れがあるとはいえない

 

 


福島第一原発事故時に対応拠点としての役割を果たした免震重要棟=2011年4月(東京電力提供)

 九州電力は八月に再稼働した川内(せんだい)原発(鹿児島県)をめぐり、事故が起きた際に対策所を置くとしていた免震重要棟の新設計画を撤回した。川内原発の免震棟は原子力規制委員会の審査でも設置が前提とされていたが、対策所の広さが三分の一以下の暫定施設を使い続けるとしている。

 九電は「方針変更は総合的に判断した。費用面も全く無関係ではない」としている。規制委幹部は「一度設置すると約束したものをやめるのならば説明が必要だ」として、九電に経緯や機能の説明を求める方針だ。

 九電が当初示していた計画では、川内原発の免震棟は地上三階建てで、延べ床面積約六千六百平方メートル、二階部分に広さ約六百二十平方メートルの対策所を置くことになっていた。

 しかし建設に時間がかかるため、再稼働を急ぐ九電は免震棟ができるまでの措置として平屋建ての暫定施設を新設。施設内の対策所は約百七十平方メートルしかない。

 九電は免震棟の新設を撤回する代わりに、暫定施設の近くに地上二階地下二階建ての「耐震支援棟」を設置し、医務室や宿泊室などを置くとしている。

 ただ広さや収容人数などが未定な上、事故時に建物間を移動することになり作業員が無用な被ばくをする恐れも生じる。規制委幹部は「免震棟と比べて安全性が落ちるのであれば認められない」との姿勢を示している。

◆「再稼働すればどうにでも」疑念浮かぶ 

 原子力規制委員会の新規制基準作成に携わった勝田忠広明治大准教授(原子力政策)の話 安全対策の内容を再稼働後に変更するのは重大で、このタイミングの方針転換は「再稼働してしまえばどうにでもなる」という姿勢の表れではないかとの疑念が浮かぶ。九州電力は規制委の審査会合のような透明性がある場で説明する必要がある。最近、テロ対策施設の設置期限を緩和するなど、規制委の電力側への配慮も目立つ。ここで規制委が厳しくチェックしなければ、福島第一原発事故以前のように、なし崩し的に規制が機能しなくなるかもしれない。

 <免震重要棟> 2007年の新潟県中越沖地震で柏崎刈羽原発の事務棟が使えなくなった教訓から東京電力が所有する原発に設置し、福島第一原発事故では対応拠点として極めて重要な役割を果たした。免震装置で地震の揺れを大幅に低減する構造で、自家発電機や通信設備、被ばく対策設備のほか、休憩施設や物資置き場も備える。原発の新規制基準では義務付けられていないが、ほとんどの原発で設置が進んでいる。

 

 

「忘災」の原発列島 それでも甘い事故想定


 
放射線防護工事を終えた原子力規制委の事務所=新潟県柏崎市三和町で2015年9月14日、高木昭午撮影

 


 

 九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)が再稼働し、日本は再び原発を使い始めた。東京電力福島第1原発事故前に戻ったかのようだが、違うのは「絶対安全とは申し上げない」(田中俊一・原子力規制委員長)が建前になったことだ。だからこそ厳しい想定に基づく対策と、不断の検証が求められる。ところが実態はほど遠く、地元に暮らす人々から不安の声が上がる。再稼働でも残るリスクとは−−。【高木昭午】

 

被ばく防護の工事 200の建物で実施、実効性は「不明」

 東電柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)から7キロほど南の柏崎市三和町。大型ディスカウントストアのそばに、規制委・規制庁の現地事務所がある。ここは原発防災の拠点となる「オフサイトセンター」でもある。原発事故が起きれば規制庁、東電、地元自治体、自衛隊などの職員が詰める。住民避難の指示や周辺の放射線量の測定、事故情報の収集や広報などに重要な役割を果たす。

 事務所は3月、放射性物質防護の工事を終えた。気密性を高めるとともに、外気の取り入れ口に、放射性物質を含むちりを99・5%以上遮るフィルターを設置した。費用は約2億5000万円。

 背景には福島第1原発事故への反省がある。同原発近くのオフサイトセンターは放射線量が上昇、職員は福島市まで退避を余儀なくされた。センター改善のために旧原子力安全・保安院が開いた意見聴取会は2012年、「安全に執務でき安心できる放射線防護措置を確保することが必要」との見解を出した。

 では工事の結果、事故時の被ばくをどれだけ抑えられるようになったのか。肝心の点を事務所に尋ねると、答えは「分からない」。

 いったい、どういうことなのか。

 通常、防災設備は「15メートルの津波に耐える防潮堤」というように、想定する災害の規模と耐久力を明示する。だが、防護工事の基準を示した内閣府によると、そもそもオフサイトセンターでは「原発事故で周囲の放射性物質量がどれだけ増えるか」の想定をしていないというのだ。だから当然、内部に入り込む物質量、放射線量も計算できない。

 規制委は12年、全国16原発について事故時の放射性物質拡散予測を公表した。柏崎刈羽原発全7基が「福島並み」の事故を起こせば、1週間の累積被ばく量は、7キロ離れた地点で、高ければ数千ミリシーベルトに達するとした。内閣府はこの予測値も考慮していない。


 
柏崎刈羽原発から4キロの特別養護老人ホーム「なごみ荘」での防災訓練で、放射性物質を遮るフィルターを作動させる職員ら=新潟県柏崎市原町で2014年11月11日、高木昭午撮影


 設置されたフィルターも安心材料にはならない。ちりは遮るが、「希ガス」と呼ばれるガス状の放射性物質は通してしまうからだ。福島の事故では大気中に出た放射性物質約100京ベクレル(東電推計)の約半分が希ガスだった。

 平田雅己事務所長は「事故の際は職員の被ばく線量を測り、上がってきたら別の職員と交代させて対応する」と言う。

 意見聴取会の委員を務め、柏崎刈羽原発から約7キロの市街地で菓子店を営む新野良子(あらのよしこ)さん(64)は「残念だ」と嘆く。「落ち着いて仕事をしてもらえなければ(担当者や住民の)安全につながらない。(工事の結果は)私たち委員の思いと違ってしまった」

 内閣府原子力防災担当によると、同様の放射線防護工事は全国のオフサイトセンターや原発10キロ圏にある病院、公民館、老人ホームなど200以上の建物で実施、工費約530億円を国が負担した。

 しかし、各施設が被ばくをどこまで抑えられるかは不明だ。同担当は「フィルターで対応できない事故は起きないと考えている」。オフサイトセンターについては、万が一の場合は別の場所にある代替センターで対応するとしている。

 柏崎刈羽原発の北約2キロには、柏崎市の「高浜コミュニティセンター」(公民館)がある。市は住民の一時退避所に位置付け、放射線防護工事を施した。周辺地区は海岸沿いにあり、事故時に孤立する恐れがあるためだ。

 「工事はしたが、事故時は何が起きるか分からない。最悪なのは、建物内の放射線量が上がり、外に出ればもっと被ばくする事態。その恐れがあるのかないのか……。放射線量の試算がほしい」。市の担当者の声は切実だ。

 市は昨年8月、「(防災上考えるべき)事故想定と防護措置の効果を示してほしい」と規制委に文書で要望したが、回答はないままだ。


格納容器の破損 規制で対策要求、影響は試算せず


 
東京電力柏崎刈羽原発=2015年5月22日、本社機「希望」から
 
 

 事故で出る放射性物質の総量については、規制委の原発安全審査も「不幸中の幸い」とでも呼ぶべきケースしか試算していない。

 福島の事故では、原子炉を覆う「格納容器」が壊れ、放射性物質が広がった。このため規制委は、今の規制基準に容器破損対策を盛り込んだ。破損で大量に出る放射性物質の拡散を抑えるため、ちりに放水して敷地内にたたき落とす設備などを、各原発に義務づけた。川内原発も、毎時1200トンの水を噴射できる装置を設けた。ところが「破損で出る放射性物質は何ベクレルか」「放水でその何割を落とせるか」は九電も規制委も計算していない。

 田中委員長は、8月5日の記者会見で「(川内原発では)想定した最大の過酷事故(で出るセシウム)は5兆7000億ベクレル(言い誤りで、正しくは5兆6000億ベクレル)」と話した。福島で出た約1京ベクレルの約2000分の1だ。だが、これは格納容器が壊れない前提で試算した数字。委員長は「それ(想定)以上のことが起こらないかどうかということまで言われると(中略)規制の対象外」と付け加えた。

 一方、東電は柏崎刈羽原発について「事故発生から38時間後に、セシウムなどを吸着するフィルターを通して放射性物質を出す」と想定し、規制委の審査を受けている。その場合に出るセシウムは推定約5億ベクレル。川内の想定より、さらに4桁も少ない。

 「甘いですね」。元原発技術者の佐藤暁(さとし)さんは、東電の想定をそう断じる。原発メーカーで18年働き、柏崎刈羽原発6、7号機では試運転の責任者だった。

 雑誌「科学」8月号で「発生1時間足らずで、5億ベクレルでなく1億倍の5京ベクレルのセシウムが出始める事故もある」と指摘した。しかもその事故は東電の言う「5億ベクレル」事故と同等以上の確率で起き得ると警告している。「規制委や電力会社の想定は、準備した事故対策が成功した場合だけを考えており、住民をだましているようなものだ。海外では起こる確率が高い事故を対象に、対策の成功と失敗、両方のケースを評価する」。佐藤さんは強く批判する。

 なぜ規制委は格納容器が壊れた場合の放射性物質放出量や周辺の放射線量を試算しないのか。安全審査の責任者の一人、更田豊志(ふけたとよし)・原子力規制委員に聞いた。

 「審査結果として公表できるほど信頼性のある試算ができない。数字が独り歩きしそうだ」と更田氏。あえて試算すれば1000倍程度の誤差が出るという。一方で「安全対策が失敗した場合を考えるのが(事故対策の基本である)『深層防護』。川内で5兆6000億ベクレル以上の放出はないと考えるのは安全神話だ。格納容器が破損する事故が起きる確率は小さいが、起きれば対応が難しい。防災上は念頭に置くべきだ」とも話す。

 それでは防災上、どこまで大規模な事故を考慮すべきなのか。「非常に難しい」。更田氏は眉を寄せた。規制委員でさえ明確な答えを持っていないなら、住民や自治体は悩むしかない。


放射性物質の大放出 100万年に1度?4000年に1度?

 ところで原発の大事故はどの程度の頻度で起こるのか。規制委は「セシウム137の放出量が100兆ベクレル(福島事故の約100分の1)を超える事故は原発1基あたり100万年に1度程度以下」を安全目標とし、再稼働に向けた審査では「確認してはいない」と認めるものの「おおむね達成できる」と主張している。

 だが、別の数字もある。

 原発の発電コストを計算した経済産業省のワーキンググループは4月、福島第1と同規模の事故の頻度を「4000年に1度」と見積もった。規制委の実に250倍という高い確率だ。想定する事故の規模を規制委と同じレベルにまで下げれば、計算上の頻度はさらに高まる。

 「『100万年に1度』は100万年たたないと検証できない数字で、不確実性が残る。福島事故までの国内全原発の延べ運転年数は約1500年だった。この現実を重く受け止める一方、規制強化で事故率は下がると見込んで1基あたり4000年に1度とした」。グループ委員だった松尾雄司・日本エネルギー経済研究所研究主幹は言う。

 「4000年に1度」が正しいと仮定した場合、大事故が起きる確率はどのくらいか。試しに、ある確率論の専門家に計算してもらった。原発40基を25年(延べ運転年数1000年)使うとすれば、その間に国内で1回以上の事故が起きる確率は「22%」、50年(同2000年)なら「39%」。この数字をどう見るか。

 事故の頻度、放出される放射性物質の量……防災対策の大前提はあいまいなままだ。これで「福島並みの大事故は想定外」だと言って再稼働を進めるのには納得できない。

 

 

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3 Comments

一国民 says..."今回の熊本地震で真っ先に気になったのは川内原発"
今回の熊本地震で被害を受けた方々にはお見舞い申し上げます。

投稿タイトルは、今回の地震の被害が無かった地域に住んでいて、熊本にも親類や親しい知人が居ないような、当方の率直な心境でした。当方と同じような状況の多くの人が同じ思いを抱いたはずです。

もし、原発の敷地内で、見つかっていなかった断層による震源の浅い地震が起きれば、酷い放射能漏れ事故が発生します。今回の地震の震源は原発の敷地内で無くて、むしろ幸運だったとも言えるかもしれません。

もう原発は稼働停止以外に有りえません。
2016.04.15 19:15 | URL | #- [edit]
バードストライク says..."中央構造線上"
中央構造線は、西日本を貫く千キロ以上に及ぶ長い活断層だ。西の端は、一本は島原方向、もう一本は薩摩川内市方向、九州領内を南北に二分し、大分県沖から佐多岬及び四国北岸を通り、紀伊半島、定説では長野県まで、でも実はフォッサマグナを超えて関東ー福島に至る、と言われている。長い=揺れると震度が大きい、ということだ。そして、「構造線=たくさんの活断層の束」なので、どれか一本が動くだけでなく、連動して動く可能性があるから、より恐ろしいのだ。
航空写真で、本当に横一直線に大地に白く刻まれた傷跡を見ることができる。

この地震でも、中央構造線沿い=熊本・大分ライン上で震度が大きくなっている。別府でも避難所が開設されるほどの地震が起きた。

このまま玉突き状に東進すれば、伊方原発の鼻先をかすめていく。規制委は再稼働の許可を出したから、今夏に動かすべく準備に余念がない状態だ。

もし気が変わって西進すれば、そこには国内唯一稼働中の川内原発がある。回送中脱線の九州新幹線を使って避難しろ、とのありがたい仰せ、住民は感謝を以って受け入れるのですな。
今の阿蘇を見れば分かるが、至るところで土砂崩れが起き、加えて橋の崩落や地割れもあって、道路は寸断されているのだが、上手く避難できるんだね?

1997年3月26日、川内・薩摩地方で震度5強の地震が起き、川内市内も通信網・道路網が広い範囲で不通になったが、鬼畜の九電は原子炉の運転を止めなかった。
同年5月13日には、川内市北東わずか20キロを震源として震度6弱を記録した、由。
規制委から再稼働許可を貰ったら、重要免震棟の建設を取りやめた九電。
玄海原発のパブコメで、大量の仕込み(サクラ)を送り込んだ九電。
規制委ともどもグルでクズで鬼畜だ。

そしてこのようななかで、「緊急事態条項」の設置が重要な課題だ、と公言する厚顔無恥なスガ。
http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLASFS15H54_V10C16A4PP8000/
2016.04.16 12:04 | URL | #up5MtWps [edit]
篝 says..."国民さんへ"
今回の地震の活断層は伊方原発の直下にも延びております。
今回の地震は既に分かってる活断層で起こった物です。
ですから分かってない活断層で起こった場合どころの騒ぎじゃなく既に分かってる活断層の上に有る原発を廃炉しないという最悪の政府による不作為です。
流石に再稼働はしてませんがもし震度7が伊方原発で有ればたとえ停止中でも放射性物質がしっかりあるわけですから大惨事だったでしょう。
もう廃炉にするしか有りません。
勿論川内原発は稼働してるから心配です。
今大丈夫でも熊本だけでなく大分でも大きな地震が相次ぐ現状
鹿児島でも大きな地震が有るんじゃと考えるのが普通の感覚で有ります。
2016.04.16 14:40 | URL | #- [edit]

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