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NHK「従軍慰安婦」番組、改変前の映像を初めて公開

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朝日新聞 10月24日

 従軍慰安婦を取り上げたNHKの番組改変問題をテーマにしたシンポジウムが24日、東京都練馬区の武蔵大で開かれ、改変前の映像が初めて公開された。

 会場で流されたのは、教育テレビで放送された01年1月30日より6日前にあったNHK教養番組部長への2度目の試写版。NHK幹部が政治家に会ったあとカットされた慰安婦や加害兵士の証言が含まれ、放送された40分の番組より約9分長くなっている。関係者が保存していたといい、一部は音声も入っていた。

 シンポでは、当時NHKの職員で番組のチーフプロデューサーを務めた永田浩三武蔵大教授が「なぜ番組が変わったのか、素材もあるのだからNHKは検証番組を作って答えないといけない」と述べた。番組の担当デスクだったジャーナリスト長井暁さんは「権力からの介入を監視するという独立行政委員会の構想はいいと思うが、NHKも介入をはねのける制度を設計しないといけない」と述べた。


 
 政治家とは最近元気らしい安倍元首相と最近お亡くなりになった中川元経産相らです。

 この事件では、政治家がNHK幹部を呼びつけ圧力をかけ、NHK上層部が現場に圧力をかけて番組を改編してしまうという、表現の自由の事件として最悪の事態となりました。

 報道の自由などを包括する「表現の自由」という基本的人権は、人々の人間らしい生き方を育み、民主政治の基盤となる大変重要な人権として知られています。
 しかし、他の人権以上に、この表現の自由は、実に弱くて縮こまり易い人権です。表現行為を行なう前に、自主規制したのが、NHKのこの事件ですが、まさに、教科書とおりの絵に書いたような『表現の自由の萎縮的効果』というものを目の当たりにすることになりました。

 NHKはその予算が国会で決まるので、他の民放以上に、政治権力に弱い体質を持っています。民放は政治にも経済(スポンサー)にも弱いけれど。

 しかし、NHKの報道番組に対する市民の信頼は非常に高いので世論への影響も大きい。
 憲法では政治的に中立であるべき裁判所が公正な判断をできるように、まず、裁判官個人の独立を憲法で保障し、身分を保障し、さらに裁判所自体の他の権力からの独立を規定しています。

 なんとか、まず個人としてのNHKの現場スタッフの報道の自由や編集権を守る算段を考え、さらには、NHKに対する政治の過干渉を抑える方策を具体的に考えなければなりません。それを、民放にも生かせる制度がさらに必要です。


東京新聞 10月1日
 NHK番組改変問題 『検証番組絶対に必要』 
 告発の元職員『放送を語る会』シンポ出席

 従軍慰安婦を取り上げたNHK教育「問われる戦時性暴力」(2001年放送)の番組改変問題で、同番組デスクだった長井暁さん=今年二月退職=と、プロデューサーだった永田浩三さん=同三月退職=が、市民団体「放送を語る会」のシンポジウム(9月26日)に出席し、当時の改変過程を振り返るとともに、NHKが検証番組を放送するよう訴えた。 (近藤晶)

 同番組は、二〇〇一年一月三十日に放送された「ETV2001 シリーズ戦争をどう裁くか」の第二回。NHKと民放でつくる第三者機関「放送倫理・番組向上機構(BPO)」の放送倫理検証委員会は、今年四月に公表した意見の中で、改変過程には、大きな四つの波があったとしている。

 「女性国際戦犯法廷」を取材した制作会社の番組制作からの離脱がその始まり。放送六日前に行われた教養番組部長への二回目の試写で、これまでとの編集方針に大きな差異があったためだった。「私には痛恨のこと。このこと抜きで一連の改変は説明できない」と永田さん。長井さんは「NHKが引き取ってやることになったことが、政治介入をもたらした一つの要因になった」と指摘した。

 放送四日前、放送総局長ら幹部への異例の試写が行われ、女性法廷に批判的な意見を追加するよう指示された。放送前日には、総局長らとともに官房副長官を訪ねた国会担当局長が、番組制作局長室での幹部への試写後、さらなる改変指示を永田さんに伝えた。

 長井さんは「局長室には初めて入ったが、局長から『この時期、NHKは政治とは闘えないのよ』といきなり言われて驚いた。国会担当局長のことは知らず、何者なんだろうと思った」という。

 さらに放送当日になって、慰安婦や元日本兵の証言を削除するように指示され、番組は通常より四分短い四十分で放送された。

 永田さんは「総局長から『自分が放送の責任者。自分が納得する形で放送させてほしい』と命令に従うよう言われた。『ここまで切りました』と、攻撃してくる人たちに対するメッセージではなかったかと今は考えている」と振り返った。

 BPOの意見は、一連の改変を「放送の自主・自律を危うくする行為」と厳しく指摘したが、これに対するNHKの見解は「改変は自律的な判断」とし、政治的な圧力との関係を否定し続けている。

 永田さんは、在職中に幹部に検証を求めた際のやりとりを紹介し、「『調べていけば、政治家の介入があったという結論しかないじゃないか』と言われた。見解を信じている人は幹部の中にもいないと思う。見て見ぬふりをしてきた八年間が、この見解に凝縮されている」と組織の姿勢を批判した。

 意見は、NHKと政治との距離を問題視し、業務命令と制作者の内部的自由について、特に若い職員に向けて議論を投げかけた。〇六年に裁判で証言した永田さんは「NHKは、BPOに指摘された『閉じた態度』を続けている。若い人たちへの呼び掛けが、いまだに実現していないのが残念だ」と述べた。

 長井さんは「圧力をはねのける責任はNHKにある」と強調。〇五年に告発会見を開き、後に制作現場から異動させられたことに触れ、「業務命令に現場がどこまで闘えるのか考えさせられた。他の職員への萎縮(いしゅく)効果を残してしまったのは残念」と憂慮した。

 シンポには、NHKのOBや現役職員も参加し、会場からは「(編集前の)素材や台本はある。検証番組はできる」といった声も。長井さんは最後に、「第三者委員会できちんと検証し、検証番組として伝えることが絶対に必要。内部からそういう動きになってくれることを期待している」と訴えた。

 同問題でBPOは、検証委の意見やNHKの見解をまとめたブックレットを刊行。検証委の川端和治委員長は、序文を次のような一文で結んでいる。

 「番組の公開を含めNHKが保有している資料を可能な限り公開することこそ、NHKの自主・自律の堅持のために今もっとも望まれている」


写真は、「坂の上の雲」戦艦三笠関連登場人物
左から本木雅弘(秋山真之役)、舘ひろし(島村速雄役)、渡哲也(東郷平八郎役)

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